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どらちゃん3883

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自
業
自
得
2006.05.03
XML
テーマ: 演る音楽(501)
カテゴリ: 演る音楽
これまでの作業で、バーチャルトラックの2に掃除の済んだ音のデータが入っています。



流して聞いてみると、まぁこれはこれでいいかな、という感じ。
バランス次第で少しはまとまって聞こえます。


でもなんだか「生々しい」。


プロのレコーディングでは、録った音に色んな加工をしているんです。
分かりやすい例で言うと「リバーブ」とか「エコー」ですね。
これが無いとかなり「その場で演奏しているような音」になっちゃいます。
まぁそれを良しとする場合もあるのですが、やはりそこはアマチュアの私、一般的な方法で行きます。



今時のデジタルマルチエフェクター内蔵ってやつですね。

一応レコーディング用のマシンなので「リバーブ」や「エコー」といったものから、エレキギターなんかに使う「ディストーション」、「コンプレッサー」、「フランジャー」、「コーラス」なんてものも用意されています。
ちなみにアコースティックギターで録音したリードギターに「ディストーション」をかけると、エレキギターのあの歪んだ音になってこれはこれで面白かったです。

まぁ、今回はボーカル、ピアノ、アコースティックギターなのであまり変化の激しいエフェクツをかけることはやりません。


MRS-8にはその用途に使いやすいように、あらかじめいろんなパターンが用意されているのです。
例えば「マイク録音に適したエフェクツ」といった感じで、サンプルがいくつもあります。

これも触り始めるとそれぞれのエフェクツの組み合わせや、エフェクツのパラメータの設定など好きなように変更できるのですが、それこそ時間がいくらあっても足りません。
ここはおとなしく、用意されているエフェクツの中から良さそうなものを選ぶことにしました。


選ぶと言っても、178種類のサンプルエフェクツが用意されています。
中にはギターの歪みを作るようなものなど明らかに使えないものもありますが、何が上手く合うかわかりません。
例えば、


 No.7 Vo-PreD2 … ダイナミックマイク:ファット感とウェット感を兼ね備えたサウンド

とか、

 ◆LINEアルゴリズム
 No.5 Concert … ピアノ用のコンサートホール効果

とか、取説に書いてあるんですがね。

で、大体は効果が分かりやすいように大げさなセッティングになっていることが多いものです。


やり方はこんな感じです。

まずはピアノだけの音を鳴らして、良さそうなエフェクツを選びます。
これは音を再生しながら、エフェクツをかける設定にし、カーソルキーとダイヤルキーを使ってアルゴリズムを選んでいくのです。
そうすると、その効果がかかったピアノの音が聞こえます。

その状態でいくつかの効果を試し、候補が決れば今度は他のボーカルやギターの音も鳴らしながら、変にピアノだけが浮いたりしないかどうかを確認します。
同じようにしてボーカル、ギターにもエフェクツを選んで決めます。


そんなこんなで全てのトラックにエフェクツが決りました。

但し、エフェクツは一度に一つの音(トラック)にしか使えないのです。
そこでどうするか。

BOUNCE機能です。

アナログカセットで録音をしたことのある人なら、「ピンポン録音」といった方が分かりやすいかもしれませんね。
これは、あるトラックを再生しながら別のトラックに同時に録音するという、トラックの少ないレコーディングでは必須の機能です。
このMRS-8ではバーチャルトラックへのBOUNCEが可能なので、トラック構成を変えないようにバーチャルトラック間でのBOUNCEをすることにしました。

こんな感じです。


     <バーチャルトラック1> <バーチャルトラック2>  <バーチャルトラック3>
 Tr 1 :ピアノ         → ピアノはそのままコピー  →エフェクツをかけたピアノ
 Tr 2 :ボーカル        → ボーカルはそのままコピー →エフェクツをかけたボーカル
 Tr 3 :ギターリード      → 編集したギターリード   →エフェクツをかけたギターリード
 Tr 4 :コーラス        → 編集したコーラス     →エフェクツをかけたコーラス
 Tr 5/6:ギター伴奏       → 編集したギター伴奏    →エフェクツをかけたギター伴奏
 Tr 7/8:ギター伴奏       → 編集したギター伴奏    →エフェクツをかけたギター伴奏


ちょっと分かりにくいでしょうか。(^^ゞ
実際にはエクセルで作ったこんな トラックシート でメモしていました。


このBOUNCE機能、ピンポン録音と同じなので音を鳴らしながらエフェクツをかけて、それをそのまんま録音するのです。
いわばダビングですね。
それを一台の中でできちゃう、というのがこの機能。

まずはギターから順番にスタート。
再生しながら、録音、っと。
しばし待つ。

録音終了。
今回はバーチャルトラック2に録音してあった掃除済みの音にエフェクツをかけながら、バーチャルトラック3に録音しました。
なので次は選手入れ替え。
バーチャルトラック3が再生できるようにチェンジです。

そして確認。
オッケー。

さて、次はギターリード。
同じように再生しながら、録音、っと。
リードパートは短いので少しだけ待つ。
録音終了。
そして確認。
オッケー。

次はボーカル。
再生しながら、録音、っと。
ボーカルパートはフルに4分半あるので、録音の間にコーヒーでも入れよっと。


コーヒーを入れて戻ってきたら、あれ?途中で止まってる?
なんで?
なんか設定が変だったかな?
もう一回、ぽちっとな。

さ、その間に違う用事をしとこっと。

ん?あれ?また止まってる。
なんでだろ。
もしかして。。。

もう一回、ぽちっとな。
今度はMRS-8のディスプレイを凝視してみると、

 「FULL」

メモリーカードが一杯になってしもた~!

そう、元のデータを消さずにどんどん録音を重ねているので、メモリーが一杯になってしまっていたのでした。

でもメモリーに入っているのは編集中の音だけではありません。
実は別テイクの音も録音していたのですが、なんだか曲のテンポが気に入らなくてボツにしたのです。
万一のためこのテイクも残さずに置いていたのでした。
(凄いね~。1枚のメモリーカードに何種類もの音楽も入れておける。。。)

メモリーカードの空きを作るために、パソコンにバックアップ。
そしてイレース。
よし、これで行けるだろう。

引き続きBOUNCEで録音じゃ~。

コーラス、ピアノと滞りなく終了。
よっしゃ!あとはミックスダウンで終わりだ~!


いよいよ最後の工程、ミックスダウンです。

ここでそれぞれの音のバランスを決めて、音質も少し調整して、全体的なエフェクツを決めて終わり。


一番気を遣うのがバランスですね。

メインはボーカル。
これが基準です。

マイクで録音した声が生々しいので、少しリバーブを深めにかけ、音質も高域をちょっぴり落としておきます。
これで艶っぽさが出てきました。
あまりやり過ぎると耳に障ってしまうので、リバーブは「足りないかな?」と思うところで止めておくのが無難です。

これにピアノの伴奏の大きさを決めて行きます。

ピアノはエレピをラインで録音したのですが、もう一つヌケの悪い音になっちゃいました。
ピアノのきらびやかさがあまり感じられないんですね。
ですからピアノには少しパンチが効くようなエフェクツをかけましたし、ミックスダウンでも高域を強調して補ってみました。
リバーブも深めにかけたほうが広がりが感じられるので、若干深めに設定。

次に絡んでくるギターのバランスを決めます。

リードギターは少し大きめの音にしておかないとね。
この部分はピアノしか鳴っていないので音が薄くなっちゃいます。
それを補うためにエフェクツも少しばかり派手目なものを選びましたし、音量も上げて、音質も高域を強調するようにしました。

伴奏のギターは他の音と同じように高域が生々しい感じなので少し落としました。
でも割合に広がりが感じられたのでミックスダウン時のリバーブは思い切って無しにしました。

最後にコーラス。

メインボーカルとのバランスが難しいですね~。
小さいとボーカルを際立たせるエフェクツっぽくなりますし、と言って大き過ぎてもメインボーカルの邪魔になります。
悩んだ末、ハモリはしっかり分かるけれどツインボーカルのようには強くなくて控えめ、というバランスを目指しました。

コーラスは自分の声なのですが、元々高域の強い声なのでやはり落とし気味に音質を調整しました。
リバーブも若干深めにしてメインボーカルよりも少し後ろにいるイメージを。
ちょっぴり定位もいじって、メインボーカルのすこ~し右にいるイメージにしてみました。


ミックス完了~!!

そして最後のミックスダウン。
他の全ての音を鳴らしながら、マスターになるトラックに録音するのです。


しばし待つ。
1曲約4分半。
待つ。。。

録音終了。
とりあえず聞いてみよう。

んふふふ~ん♪ んふふふ~ん♪ ん。。。ん?

あれ?最後の最後がぷちっと切れて終わってる。
何故?
ピアノの余韻が残らずに切れちゃう。
余韻が入るまで伸ばしてたはずなんだけど、編集で失敗したのかな?

と、ピアノパートを確認してみるとちゃんと余韻も入ってる。

あれれ?
もしや。。。


「FULL」


またかよ~~!!!

またもやメモリーカードが一杯になってしまいました。
しかも数秒足りないだけやん!!

実はメモリーカードにはまだ別のデータを入れたままなのでした。
それは新開地音楽祭のオーディション応募用に前回録音したテイク。
仕方ない、こいつもバックアップを取って消さなきゃ。


メモリーカードの空きを作って再度ミックスダウン。

。
。
。
。
。
。
。
(4分半待つ)


よっしゃ~!できた!!
完パケ!!!


あとはメールで送ればオッケーじゃ!

時計の針は納品期限、夜中の零時5分前。
間に合った~!!


※かなり色んなことをやったように書きましたが、想いだけで、実際の作品クオリティとは無関係でございます。
 実際にCDを聴かれての苦情は真摯に受け止めますが、けっして詐欺ではございませんのでご了承ください。m(__)m






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Last updated  2006.05.08 00:36:05
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