日蓮正宗の信仰と私

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2007.10.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
                 性と仏教の諸問題1


 「 結婚はなぜするのか 」という問題に関して、今の若者の意見はどうであろう。「 そんなことナンセンス。好きだから一緒にいるだけ。愛しているから離れられないだけのこと 」などという答えが多かろうと思う。だが、特に 戦国時代など、結婚ということは、その一族の浮沈興亡に大きくかかわった。  結婚して、多くの子孫を残すということは、その一族の戦力につながることであり、優秀な子供をたくさん持つことは、その一族の繁栄につながる。
 また、江戸時代においても、子供のない者は、幕府は承継権のないものとして、領地を没収した。
 領地を没収されれば、自分の一族及び、自分に従ってきた家来たちまで困窮させてしまう。
 ゆえに、一族の長としては、少しでも早く結婚して、まず子供を得て一族の安泰の基盤をつくる。一族の長としては、結婚、子供をつくるということは、絶対必須条件であった。
 この一例を見ても、実は 結婚の目的、結婚はなぜするか、という命題は「子孫の繁栄、民族の維持と発展」と言うことがいえよう。

 仏教では、男女の性交に関して、菩婆多論「 久しく煩悩を習う故と父母の性交を利して福徳の子を得 」とされている。
 簡単にいえば、一つは人間としての本能であり、もう一つは種族の保存である、と。仏教は、種族の保存と決めながら、現在からすれば異常なまで、男女間における厳しい戒律を設けた。それは何度か述べたように、修行にとって最大の敵は女性であるとされたからである。
 日蓮聖人の 御義口伝 という論の中に、「 宝浄世界とは我等が母の胎内なり。胎内とは煩悩を言うなり。煩悩の汚泥に真如の仏あり。我等衆生の事なり 」という御文がある。これを、簡潔に訳すと、宝浄世界という、 仏教で説く安穏な理想の世界は私たち母の胎内である。しかし、一義に胎内というのは、煩悩そのものであるが、その煩悩という汚い泥の中に、真如の仏が存在する。それはまぎれもなく我等衆生そのものなのである 、というのである。
 もう少し説明を加えよう。まず、キリスト教やイスラム教では人間と神の存在は全く隔離されているが、仏教では、仏の存在というものは人間の存在なくして考えられない、いかなる仏でも人間の修行した結果である、という論法を頭の中に入れておいてもらいたい。
 さて、宝浄世界とは多宝如来の住む清浄なる世界とされるが、ほんとうの仏説というものは、決して架空なものを説かないから、宝浄世界が母の胎内である、ということは、母の胎内、即ち、すべての人間が出生するところ、これ本来なら何物にも代えられぬ宝で飾られた浄らかな世界でなくてはならないはずである。
 伝教大師は、「 国宝とは何物ぞ。宝とは道心なり。道心ある人を名づけて国宝となす 」と言ったが、いかなる金銀財宝より、人間の生命が尊く、大切であり、たとえ、魏王が所持していたとされる経寸の珠であれ、世界最大のダイヤモンドであれ、人間という宝から比べれば、なお木石である。
この地球よりも重い人間の宿るところ、即ち、母の胎内は何よりも尊い宝浄の世界でなくしてなんであろう。 しかし、母の胎内というのは煩悩にもなりうる。なぜならば、男女の性交という者は、種の保存にあるが、快楽のために行うは人間だけであるからである。つまり、 人間の快楽のために行うものと、種の保存のために行うものと圧倒的に、快楽のためにのみ行う方が多い。
さらにこれが不倫であったり、大事な修行中の者をたぶらかすような性行為ならば、女性の胎内というのは、まさに単なる煩悩そのものであって、女性の胎内がどれほどの不幸を生んだことであろう。不幸や混乱を生む胎内ならば、これ煩悩そのものである。しかし、正常な夫婦における性交、種の保存、民族の維持と発展という明確な目的であっての性交であるならば、なんら恥じることはない。煩悩と見える女性の胎内にこそ、真如の仏、つまり、次への後継の人、民族の未来のために、なくてはならない人がいらっしゃるわけである。ゆえに、「煩悩という汚泥の中に、真如の仏がある」のである (続く)





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Last updated  2007.10.10 15:25:56
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