さとなおこんにゃくでぺらら

さとなおこんにゃくでぺらら

October 9, 2006
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カテゴリ: 東京日和


私は前の事務所にいた時にインドネシアの津波被災と、パキスタン大地震で緊急に支援が必要となって、国内向けにレポートを訳したり、必要となればアピール用にプレゼンを作ったりした。もちろんいろんな人の助けをかりて。そうして携わって、それまでの日常では考えもしなかったようなことを勉強した。それをブースでたくさんの人へ解説した。そしたら「へぇ・・」と反応が返ってきた。

無理やり活動紹介をするんじゃなくて、わかるように、身近に伝えないと相手にはわからないことがたくさんある。私だってそう。相手の立場に立って物事を考えることがどれだけ大切で、必要なことなのか体感した。何にだって言えることなのだ。

でも、何でもその人の立場になって考えろってことじゃない。相手の都合のいいように考えてはいけないのだ。何がその軸にあって、どこへ向かっていて、そして相手の思っていることが筋が通っているのか、それをちゃんと見極めて、その人の立場になって考えなければいけない。それは渦中からすっと離れて自分を客観視することからそれができるようになる。壷の中でグルグル回ってるだけじゃだめなんだ。

…と先週はいろんなことを勉強した。一生懸命になることで澱んでいた疲れが消えた。いや自信がついたんだ。自分が経験したことで、でも実体験じゃなくて、でもそれは事実起こっていることで、他の人にちょっとでも知ってもらうことがこの仕事で、「過疎化した町にキャンプして、活性化させる」ような何だか無理矢理な活動の紹介と体験談とは違う。

試しにいろんなブースへ行った。悩みを抱えた人や、自分がやったことに何の問いかけもせず私に「あの村の人たちはすっごく喜んでたと思います!すっごくよかったんです!(と言ってかわいくイラストで縁取りされたアルバムを見せる)」と言う人…

国際協力ってのは外への協力をしてるみたいで、じゃ自分たちは?って思う人もたくさんいる。でも外を見てみないと内が見えてこないことだってある。てか外ばっかりみてるのは問題外なんだけども。問題はひとつじゃなくてそれに関連する問題がたっくさんあるんだから、みんなが問題だと思っていることの実はその下にたっくさんの人やものや考えやお金やそんなんがうぞうぞあるんだ。それは渦中にいては見えてこないのだ。というか渦だけを見ていてはだめなのだ。

…と思った。り、思わなかったり。

絵と同じで目で見えていることなんてのはほんの一部で、その日の自分の心の状態や、環境によってそれまで見えてなかったことが、すーっと見えてくることがある。実は見えていない部分がほとんどなんだということを、どれくらいの人が知っているんだろう。



休みの日は映画館でイルマーレを観たり、デパートの屋上でボーっと空を見たり、栗35個の皮と渋皮をひたすらむいたり、炊いた栗ご飯を誰かに分けたいのに結局分けれなかったり、おいしそうなおやつを買ったり、ハーブティーを試飲してみたり、まつり縫い用の糸を買ったりして過ごしている。

会いたい人と会えないことを埋めるにはそんなことをしないと気が紛れない。

おいしい栗ごはんを誰かに食べてもらいたかった。
だって手がガサガサになるまで皮むいてすっごくおいしく炊けから。

秋の満月を誰かと一緒に見たかった。
部屋暗くしたら窓から月の光が明るくて心が静まってすごく不思議な感じだったから。

いっしょに夕暮れの空を見上げたかった。
そよ風を感じながら最近思ってることをたくさん話したかったから。


秋の空はたくさんの小さな感動を運んでくれるんだけど、それを全部一人で頂くのは何かすごく寂しくて…ってかだって秋だからか。

■写真:上野松坂屋屋上にて秋の灰色の空





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最終更新日  October 10, 2006 02:30:39 AM コメントを書く
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