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かなり遅れてしまいましたが、はじめにお詫びと訂正から。(先週末は忙しすぎて、日記が書けませんでした・・・)先週の木曜日に、shirleytempleさんから、こんな書き込みをいただきました。>基本的にGPAは4.0スケールで行うので、>APテストまたはその他によって4以上を得るのは不可能だと思います。>私は私立の高校に行きましたが、>そこではA+をあげていたため最高GPAは4.33でした。>でも大学に送る書類は4.0スケールに直すので、>4以上のGPAというものはありえません。>APテストの1~5のスコアは、GPAに換算できるものではなく、>大学に行ってからINTROのクラスの単位に変えられるもの>(普通は3が合格点ですが、>生物などは4でないと単位をくれない学校もあります>微積などは点数によって、どのクラスからEXEMPTされるか違ったりします。)先週の金曜日の朝、大学に行く前に、眠たい目をこすりながら、何気なくHPをあけたんですが、この掲示板の書き込みを見て、パッチリ目が覚めてしまいました。「えっ、そうなの?? 僕の聞いた話と違うんですけど??」背中を、冷たい汗が流れ落ちていきました・・・・。というわけで、授業が終わった後、友達とカフェでお茶をしているときに、恐る恐る聞いてみたのですが、やはり僕の知識が完璧に間違っておりました。というか、全然理解しておりませんでした・・・・・。基本的にGPAが4.0を超えることはありません。”絶対に”ありえません。もし、超える事があるとするならば、それは、”自分の”高校の成績表の上でだけのようです。(僕は、この部分を勘違いしておりました・・・)具体的に説明させて下さい。例えば、あるX高校では、成績をつける時に、A+とAとA-の区別をつけていたとしましょう。そして、評価の度合いは、A+:4.3 A:4.0 A-:3.7 であったと仮定します。同様に、B+:3.3 B:3.0 B-:2.7 C+:2.3 C:2.0 C-:1.7です。(この基準値は、高校によって色々だそうです。)この高校で、ある生徒・加藤君がすべてA+をとったとしましょう。当然、加藤君の高校の成績表の上でのGPAは4.3となります。一方、別のY高校では、成績をつける時に、X高校とは対照的に、非常に簡潔な以下のような評価方法だと仮定しましょう。A:4.0 B:3.0 C:2.0 D:1.0この高校で、ある生徒・板谷君がすべてAを取ったとしましょう。言うまでもなく、板谷君の高校の成績表の上でのGPAは4.0となります。この仮定条件の下で考えてください。加藤君と板谷君が大学側に送るアプリケーション上のGPAは、それぞれの高校の成績表のGPAと同様に、異なっているのでしょうか。答えは、もうおわかりだと思います、当然の事ながら、大学側が受け取るアプリケーションに載せられているGPAは、二人とも、4.0で同じなわけです。なぜなら、Y高校のGPA換算システムでは、最大でも4.0しか到達しないわけで、高校の成績表に記載されているGPAをそのまま使うと、X高校のGPA換算システムの方が、最大で4.3ということで、有利になってしまうからです。つまり、大学側のアプリケーションの上では、すべての高校からの成績を、同じスケールのGPA換算方式で比較するために、(多少の有利不利は、生まれてしまうのですが・・・)X高校のクラスにおけるA+とAという成績は、両方とも、Y高校のAと同等のものとして、GPA換算の上では、4.0として扱われるというわけです。次に、APプログラムのテスト結果と高校在籍中に大学で履修したクラスの成績についての扱いについてです。結論から言うと、これらについては、大学側に送るアプリケーションの上で、GPA換算されることはありません。つまり、ボランティアやクラブ活動などと同様に、高校の成績やSATのテスト結果に加えた、エクストラの評価対象として判断されるものなのです。ただし、名門大学に進学を希望するアメリカ人のほとんどの高校生が、このAPプログラムを受験し、かつ、大学でも様々なクラスを履修しているということなので、日本の高校生が、これらの制度を日本で利用できないという点においては、アプリケーションにおけるimpressionの上で、不利になるのではという懸念は依然残ります。(これについては、どれほど影響力を発するのか、 今、友人に調べてもらっていますので、 分かり次第、この日記で発表します)しかし、前回の日記で僕が言ったような、GPAの上で、日本人高校生が絶対に勝てないなどということはありませんので、その部分は、はっきり訂正させて下さい。あと、大学入学後のAPプログラムや大学で履修した単位についての扱われ方ですが、多くの場合は、大学で履修する基礎的なクラスの単位に置き換えられます。ただし、大学によっては、それらの移行を認めない場合もあるようなので、(成績に準じて判断される場合もあり)高校時に履修したアドバンスのクラスが、どれだけ移行できるかは、入学する大学によって大きく異なるようです。というわけで、今日は、かなり遅くなってしまいましたが、簡単に、僕の間違いを訂正させていただきました。今回の件を通じて、当たり前といえば当たり前の事なんですけど、留学やアメリカの教育制度について、まだまだ知らない事が山ほどあるということを、あらためて実感することが出来ました。偉そうな事を発言する限りは、当然の事ながら、それなりの責任を持つべきだと思っていますので、今後は、もう少し勉強した上で、ブログを通じて自分の意見を伝えていこうと、少し反省した次第です。今後は、細心の注意を払って発言していくつもりですが、不適切な発言など、多々あることと思われますので、読者の方が気づかれた時点で、ご連絡いただけたらありがたいです。よろしくお願いします。
2005.04.18
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前回のブログでは、アメリカの名門大学への入学を希望する留学生は、アメリカでの第一歩として、まずは、Community College(以下、コミカレ)へ進学するべきだという話をしました。かなり長い議論をしたわけですが、それでも、細かい議論に関しては、言い足りない部分が残っていました。そして、今日、CAT0857さんが、僕が提示した戦略に対して興味深い投稿をしてくださいました。現在日本在住で、将来留学を考えている学生の方も、このブログを読んでくれているみたいですし、僕としては、このブログ上で、留学に関する誤解や疑問を出来るだけ解消していきたいと思っていますので、今日から数回は、次のテーマに進まずに、CAT0857さんの質問に回答する形で話していきたいと思っています。そして、今回から数回の議論を通じて、僕の名門大学に入るための留学戦略論を、より深いレベルで理解していただけることを願っています。では、質問から読んでみましょう。(一部改編しました。真意と違う場合は知らせて下さい)<前回の留学戦略論についてですが、<コミカレからはじめることによって<逆に、選択肢を狭めてしまうケースもあると思います。<例えば、有力私立大学の中には、<そもそも編入生をほとんど受け入れていない大学があります。<カリフォルニア(以下、CA)州に限って言えば、<UCバークレーやUCLAなどの名門州立大学は、<編入生(特に、CA州内のコミカレからの編入生)を、<積極的に受け入れているという理想的な状態なわけですが、<一方、有力私立大学への編入を目指す場合には、<それほどスムーズに編入が進められない可能性があります。<それは、ある州のコミカレから他の州立大学へ編入の場合にも<同じ障壁があると言えるのではないでしょうか。<ですから、<名門大学に入学するために、コミカレに進学するべきだという戦略は、<有力私立大学への進路を閉ざすことになる可能性もありますし、<他州への編入も上手くいくとは限りません。<以上から、<この戦略は、CA州のような、<編入制度が盛んな名門大学がある州だけに限定した方がよいと思うのですが、<どうでしょうか?この質問に対して、今回から数回にわたって議論・回答していくわけですが、今回は、「名門・有力私立大学」に的をしぼって議論を進めます。「州立大学」の編入制度については、編入の仕組み(私立大学の事も含めて)の詳細を説明しながら、次回に、そのカラクリを明らかにします。それでは、はじめていきましょう。最初に、あらためて僕の結論を述べておきます。「留学生は、”名門大学”に入るためにコミカレに進学するべきである」前回と同じ結論です。しかし、今回は、この結論を、留学戦略論としてより説得力を持たせるために、より緻密な議論をひとつひとつ積み上げていくつもりです。長くなると思いますが、頑張って読んでいただきたいです。僕も出来るだけ分かりやすく説明するつもりですので。私立大学についての議論のポイントは、以下の通りです。○パターンA(名門・有力私立大学) Case1:私立大学にフレッシュマンとして入学する →非常に困難 Case2:私立大学に編入する →非常に困難 論点:Case1とCase2のどちらが入学できる可能性が高いのか? 結論:編入の方が入りやすい(まだマシ)○パターンB(そのほかの私立大学) *これらは、僕の戦略論にはあてはまらない大学ですが、 参考までに載せておきます。:Type1 Case1:私立大学にフレッシュマンとして入学する →やや困難(SATがある) Case2:私立大学に編入する →困難ではない(コミカレ生は、たいていSAT免除) ∴コミカレに入るべき:Type2 Case1:私立大学にフレッシュマンとして入学する →困難ではない(TOEFLのみ) Case2:私立大学に編入する →困難ではない ∴コミカレに入るべき(∵第4回参照):Type3 Case1:私立大学にフレッシュマンとして入学する →困難ではない(TOEFLのみ) Case2:私立大学に編入する →やや困難(あまり編入生を受け入れない) ∴コミカレではなく、私立大学に直接入学するべき (ただし、これは、僕の戦略論の対象大学ではありません。 ”一流大学”で、こんな形態の大学はありませんから)では、本論に入りましょう。私立大学についての議論です。質問にあるように、一部の名門私立大学では、編入生の受け入れは、ごく一部しかやっていない現状があります。しかし、「0」ではありません。ハーバード大学を例にとると(HPより)昨年度は、1000人以上の受験者に対して、55人の学生しか編入生として受け入れていません。確かに、厳しいですね。これが、名門私立大学の編入試験の現状です。でも、僕に言わせれば、これは、55人も取ってくれているとプラス思考で見るべき数字です。次に、話をフレッシュマン入学にうつします。よくよく考えれば、このような名門私立大学には、SATを受験する必要があるなど、フレッシュマンとして入学するのもかなり難しいのです。(詳細は、第4回参照)そして、ここでの論点は、フレッシュマン入学の方が困難か、それとも、編入生として入学する方が困難か。答えは、フレッシュマン入学の方が、困難なのです。なぜなら、日本人高校生が、実際にSATの合格基準点を満たす事が出来たとしても、フレッシュマンとして入学するために、日本人高校生に立ちはだかる次なる大きな壁があるのです。それは、アメリカのエリート高校生のGPAが、みんな4.0を超えているということなんです。僕たちの認識では、GPAって4.0が最大のはずですよね。ところが、アメリカの高校生には、誰もが知っているGPA4.0越えの秘策が、いくつか用意されているんです。まずは、アメリカの高校生が、高校に通いながら、大学で単位を取ることができるという制度。例えば、夏休みなどを利用したりして、僕たちと同じように、大学のクラスを履修するわけです。そして、僕たちと同じように成績をもらう。しかし、カウントの仕方が、違うわけです。 実際受け取ったグレード 高校の成績証明書にのるグレード A(4.0) → (5.0) B(3.0) → A(4.0) C(2.0) → B(3.0) D(1.0) → C(2.0)ご覧になっていただくと一目瞭然ですね。1.0ポイント自動的にアップするんです。つまり、高校の成績がストレートAで、高校在籍中に、一つのクラスでも大学でAを取れば、GPAが4.0を超える仕組みになっているわけです。次に、Advanced Placement Program(通称AP Program)という制度です。(http://www.collegeboard.com/student/testing/ap/about.html)これは、高校で受けることが出来る、自由選択制のハイレベルな授業の一種だと思ってください。(クオリティも学問領域も、大学のacademicレベルに設定されています 詳しくは、上記HPをご覧になって下さい) ただし、授業に通わなくても良い仕組みも利用できます)型式こそ、高校での授業と同じようなものに見えますが、成績の評価は、政府が作った統一テストの結果のみで判断されます。イメージでいうと、日本のセンター試験をハイレベルにしたようなものでしょうか。そして、AP Programの統一テストを受験した学生は、GPA換算すると、最高5.0、最低1.0のグレードを獲得できるのです。これも同様に、GPAが4.0を超える仕組みの一つです。あと、高校で受けることが出来るhonor programなどもありますが、ここでは省略します。これらの事から、僕が言いたいことがおわかりになっていただけたと思います。それは、ズバリ、フレッシュマンで入学することは、編入で入学するよりも、ハードルが高いということなんです。なぜなら、GPAという点においてすら、アメリカのエリート高校生に、勝つことは出来ないんですから。(SATで勝つことは、もっと難しいですよ)(編入の場合は、 コミカレ時代の成績が選考に利用してもらえるだけ、 日本人にとっては、まだマシなわけです。 しかも、編入時のパーソナルエッセイの中で、 英語力がなかったから、 最初はコミカレにしか進学できなかったとアピール出来ますしね。 その上、コミカレでは、 四年制大学に比べて、ある程度、時間的余裕があるわけだから、 インターンやボランティアなど、プラスアルファの点数稼ぎも可能です)以上の議論から、名門私立大学を目指す場合でも、やはり、コミカレに入学するべきなんです。*ただ、僕の友人のように(第4回参照) 名門私立大学に、フレッシュマンで合格する人もいるので、 不可能ではありません。 一般的な高校生に対して、 確率論的に考えたときに、編入の方が”少し”可能性が高いということです。(アメリカの私立大学への入学には、 その大学との両親や親戚などの縁故の関係や、 両親の収入や寄付関連の問題など、 色々と考慮しなければならないことは、まだまだあるのですが、 ここでは、その議論は省きます)*あと、(中堅四年制大学)→(名門私立大学) の進学パターンを考えられる方もおられるでしょうが、 これは、中堅四年制大学に入学した最初のセメスターから、 オールAを取るのが、 英語もままならない留学生には難しすぎると思いますので、 議論から外しました。 (第4回の議論を参照して下さい)次に、名門私立大学以外の中堅私立大学に関しても、せっかく場合分けをしたので、コメントをしておこうと思います。Type1は、入学時にSATを要求されるため、入学が少し難しい私立大学。ただし、名門私立大学ほどSATの合格基準点が高くないので、合格の可能性は、大いにあると思います。ただし、ギリギリで合格すると、入学した後、授業についていくのにツライでしょうし、前回議論したように、コミカレをうまく利用する戦略をおすすめします。(第4回参照)ちなみに、こういう中堅私立大学は、コミカレからの編入生には、SATを免除する所が多いですので、(日本で有名なNYUなんかも免除です)そういう利点をうまく利用しましょう。Type2は、どちらの機会を狙ってもいいでしょうが、このケースも、上の議論と同じく、コミカレを上手く利用した方が賢いと思われます。(第4回参照)Type3:このような私立大学の場合は、直接入学を目指してください。ちなみに、編入からの入学とフレッシュマンからの入学のどちらが難しいかは、大学が発表している合格率を比較すれば、すぐに分かります。編入生を取る気がない大学は、編入生の合格率が、フレッシュマンの合格率に比べて、明らかに、低いですので。発表していない場合でも、おそらくは、大学に問い合わせれば教えてくれるはずです。(アメリカの大学は、メールや電話で問い合わせると、 思ったよりも親切に回答してくれます)あと、大きな日本の本屋に行けば、そういう情報って、やたらと太い本にゾロゾロと書いてあるはずです。というわけで、最後にもう一度まとめたいと思います。名門私立大学への進学を希望する場合でも、「留学生は、コミカレに進学するべきである」どうでしょう。納得していただけたでしょうか。ご意見・ご感想があれば、またこちらまでご連絡下さい。ありがとうございました。
2005.04.12
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留学目的を明確にするという事は、モチベーションを高くするという意味でも重要ですが、その目的が具体的なものになればなるほど、それを実現させるための戦略が立てやすいという利点があります。今日は、僕の留学プランを例にとって、日本人留学生がアメリカ名門大学へ進学するために、取るべき(考えるべき)戦略を、僕の体験談を交えながら考えていきたいと思っています。そもそもの僕のアメリカ留学の動機は、他の留学生に比べれば、かなり不純なもので、高学歴を手に入れたいというだけのものでした。というわけで、最初は、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学、UCLAなど、誰もが一度は耳にした事があるような大学への進学を考えました。でも、これらの大学へフレッシュマンとして入学することは、あそらくは、100%無理だろうと考えました。それは、僕が現在通っているUCバークレーも例外ではありません。あの時、バークレーに出願していたら、間違いなく不合格だったと思います。なぜなら、これらのトップ校へ入学するためには、TOEFLだけではなく、SATI・SATIIが必要だったからです。現役・浪人時代と、受験英語を必死でやっていた僕は、それらの大学が設定するTOEFLの合格基準点に関しては、運よく満たすことは出来ました。しかし、SATに関しては、残念ながら力及びませんでした。まず、SATの問題集を購入して、SAT対策に取りかかりましたが、冷静に分析して、verbal分野の対策には、1年ぐらいかかると考えました。そして、色々と思案した結果、最終的に、SAT対策のためだけに、留学時期を遅らせるのは賢明ではないという結論に至ったのです。また、SATにおいて、万が一、合格基準点を満たすことができ、トップ校へ晴れて合格することが出来たとしても、入学した後、トップ校でやっていくことは難しいだろうと考えました。トップ校に合格できるという事と、トップ校で授業を受け、単位を取れるという事は、全く違う次元の話ですから。実際、待ち受けているであろうその厳しい現実は、僕のTOEFLの成績を分析するだけで明らかな事でした。合格基準点を満たしているとはいえ、ReadingとWriting(Grammar)で稼いだ点数で持っているようなもので、Listeningのセクションは、お世辞にも良いとは言えないものでした。それに、来年度から新しくなるTOEFLのように、もし、あの当時、Speakingについてまでテストされていたならば、(Speaking能力は、アメリカの大学では絶対必要です)僕は、TOEFLにおいてさえ、合格基準点を満たすことは出来なかったでしょう。以上の議論から、日本で生まれ、日本で育ち、日本の高校を卒業した学生が、いきなり、アメリカのトップ校へ入学を試みる事は、非常に難しいですし、また、決して賢明な方法とは言えないのです。(誤解を避けるために言っておきますと、 トップ校への入学が、不可能だと言っているわけではないのです。 実際、僕の友人で、東京の某有名進学校を卒業して、 コロンビア大学に直接入学したツワモノがいますので。 しかし、僕は、この留学方法はお勧めできません。 なぜなら、彼自身も僕に話してくれたように、 彼の留学生活は、授業についていくために、 毎日”勉強だけ”に明け暮れてたものだったからです。 言うまでもなく勉強は大切ですが、 MBA留学とは、留学がもつ意味も時期も全く違うわけですから、 勉強以外から学ぶことも多いわけです。 むしろ、そっちの経験(勉強以外)の方が、 若い世代の人間の成長の上においては、重要なのでは?? と個人的には思っていますので。 All work and no play makes Jack a dull boyです)そこで、次に考えたのが、Community College(以下、コミカレ)から、3年次にトップ校へと編入するという作戦です。その当時は、直感的にこの選択肢を選んでしまいましたが、今考えても、この選択は絶対的に正しいものでした。実際、日本の高校を卒業して、アメリカのトップ校への入学を考えている学生の方は、絶対に、第一歩としてコミカレへ進学するべきです。(残念ながら、現状では、このような進路をとる方法は、 日本の高校生にとっては、メジャーなものとは言えないでしょうが、 (特に優秀な進学校の高校生にとっては) この進路は、間違いなく近い将来に、 日本のエリート学生が歩むべき進路の一つに入ってくると僕は思っています。)では、なぜコミカレを僕がそこまで勧めるのかと言いますと、コミカレは、留学生にとって、以下のような点で優れているからです。1)トップ校に入学するまでに英語力を高める事ができる →コミカレでは、英語力が低くても気合と根性でやっていける。 (英語は、頑張ればすぐに上達する) →トップ校では、英語力がないと太刀打ち出来ない。2)20人程度のクラス規模なので友達が作りやすい →高校の授業のような雰囲気がある →4年制大学(一部のPrivateは除く)では、 1クラス当たりの人数が数百人単位なので、なかなか友達を作りにくい →友達が少ないと、American Lifeが面白くない →友達からこそ英語を学べる →友達に助けてもらわないと、初期の段階ではやっていけない (優秀な成績を修めることができない)3)トップ校で必要とされるacademicのノウハウ(成績のとり方)を学べる →日本の受験テクニックだけでは無理 (基本的には、日本の大学受験テクニックが大いに力を発揮するが・・) →エッセイ(リサーチペーパー)の書き方を覚えるのに時間がかかる4)優秀な成績を修る事でトップ校への編入のチャンスがある →これが最も大きなモチベーションとなる →留学生でも、GPA4.0(オール優)は可能です (僕が出来たんだから、皆さんも絶対出来ます コミカレ攻略法は、別の機会に説明します)5)思いっきり学び、思いっきり遊べる環境である →これぞ留学!!という経験がいっぱいできる →日本の大学生の10倍以上は勉強させられる (勉強が好きになってしまうでしょう 笑)ひとたびこの素晴らしいコミカレに入ってしまえば、私がやるべきことは、楽しみ、苦しみ、懸命にもがきながら、優秀な成績を修め、トップ校へと編入していくという道を猛進するだけでした。そして、渡米から1年半年で、目標にしていたUCバークレーに編入する事が出来たのです。長々と書きましたが、これが、名門と言われるアメリカのトップ大学へ進学するための、日本人留学生がとるべき戦略と言えると思いますし、僕はそう確信しています。(細かい部分の策略の議論は、これからブログの中で、 どんどん公開していくつもりです)もちろん、全ての留学生が、名門大学に入学する事を目的に留学するとは思っていませんし、そんなわけありません。100人いたら、100通りの留学プランがあるべきなんですから。最後にまとめるならば、できるだけ先を見越して、留学プランを立てようということでしょうか。最後まで読んでくださった方、お疲れ様でした。
2005.04.10
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アメリカに初めて来たちょうど2年半前、正直、不安と絶望の中にいました。当時、僕が在籍していたCommunity Collegeのカウンセラーに、UCバークレーに編入したいという話を持ちかけたとき、カウンセラーは、半分笑いながら、「あなたの英語力じゃ、UCバークレーに編入するなんて、3年以上かかるわよ。ごく一部の成績優秀者しか編入できないんだから。だから、あなたは、語学学校に1年くらい通って、まずは、英語力をつけることを考えるべきね」そのカウンセリングの後、かなり凹んだことを、今でも鮮明に記憶しています。でも、あの時は、英語の辞書片手に会話してたわけだし、カウンセラーがそういうのも、ある意味納得できるんですけどね。でも、その後の僕は、決して下を向いて暗いまま生きていたわけではなく、むしろ、上を向いて、アメリカで楽しくやってこれました。それはなぜか??”たかが英語”と、完璧に開き直ることができたからです。よくよく考えたら、英語を話せることはそんなにすごい事なんでしょうか。アメリカでは、学校が終わった後、誰と遊ぶかに夢中になっている小学生から、クラブで女の子を引っかけることに命をかけている輩から、歩行者に、一日中金を乞うているホームレスまで、ありとあらゆる人が、全員英語を完璧にしゃべっているわけです。彼らは、たまたま、母国語が英語という環境に生まれ、その環境で育った。そして、偶然にも、その言語が、世界中で最も話されている言語だった。だから、英語が完璧に話せるんです。そして、僕が生まれた日本という国では、日本語という言語だけで、自分が言いたいことや伝えたいことを完璧に表現する事ができて、日本という国で生きている間は、英語を話すという必然性に迫られる事は、全くなかった。だから、英語が上手く話せないんです。たったそれだけのことなんです。でも、英語が母国語でない人の多くは、特に、英語が上手く話せないという事にコンプレックスを持っている人は、(日本人にすごく多いと思うんですけど・・・)(英語が話せない)=(自分に能力がない)と錯覚してしまい、ついつい自分に対する自信もなくしてしまうんですね。これは、絶対に正しくない思考方式です。なぜなら、英語は、あなたの事やあなたが思っていることを表現するための「道具」にすぎないからです。当然、「道具」は上手く使えるにこしたことはありませんが、それ(この場合、英語)と、あなたの持っている能力には、なんの相互関係もありません。実際、あなたは、完璧に使いこなす事が出来る”日本語”という「道具」を、既に持ち合わせているのですから。残念ながら、アメリカでは、なかなかそれを使う機会に巡り合わないかもしれませんが。忘れてはならない事は、「たかが英語と開き直る志向」自分自身に対する自信を失ったら、絶対にアメリカではやっていけないだろうし、それは、アメリカだけに限ったことではないでしょうね。あなたを支える根幹となる、あなた自身に対する自信を、たかが英語が上手くしゃべれないというだけで失ってしまうのは、あまりにもったいない事ですよね。そして、アメリカ留学を成功させるためには、今述べたこの強い志向のもとに、言うまでもなく、「されど英語」と必死で努力を積み重ねないとダメなわけです。逆説的ではありますが、アメリカでは、英語が上手くしゃべれないという事が、様々な面でdisadvantageになるということは、紛れもない事実なわけですから。「されど英語と努力する姿勢」は、アメリカで成功するためには、絶対に必須です。しかし、今日伝えたかった事は、この姿勢は、あくまで、「たかが英語と開き直る志向」の基に成り立つべきだと言う事です。これを忘れてしまうと、英語が上手くなることが目的化してしまったり、本来あるべき自分の姿を見失ったりしてしまいがちですので。
2005.04.09
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アメリカ留学を考えているんだけど、自分ひとりでは、ビザの申請や、渡米前の様々な書類手続き、また、語学学校・大学選びもきちんとできるか自信がない。ということで、留学生のほとんどの人が、留学前に、お世話になるのが、留学斡旋会社。でも、ネットで検索しても斡旋会社は山ほどあるし、しかも、値段もサービス内容もバラバラ。一体、どんな斡旋会社を利用すればいいの??という質問に悩む方は、非常に多いはずです。僕の意見は、留学斡旋会社なんて、絶対に使うべきではない!!!です。たぶんこれは、僕だけじゃなく、留学生のほとんどの人が、同じ意見だと思います。そして、それには色々と理由があるんですが、それに関しての議論は別の機会にまわすとしまして、ここでは、自分ひとりでは留学手続きをする自信がないので、どうしても留学斡旋会社を利用したいという人のために、利用してはいけない留学斡旋会社の特徴を挙げていきたいと思います。1)提携大学を勧めてくる大学選びの時に、提携先の大学から留学先を決めさせようとする斡旋会社、もしくは、提携大学が多いことを売りにしている斡旋会社は、要注意です。まず、知っておかなくてはならない事は、その会社が、大学と提携しているからといって、その大学に入学後、あなたが得る恩恵は、ほとんどありません。”提携”という言葉から、ついつい、漠然とした安心感を得るかもしれませんが、それは、甘い幻想に過ぎません。入学後は、他の国から来た留学生や多くのアメリカ人と同等に扱われ、何一つ、厚遇される事はありません。では、なぜ、留学斡旋会社は、あなたを提携大学に入学させようとするのでしょうか??それは、あなたがその大学へ入学することで、斡旋会社こそが、”恩恵”を被るからなんですよね・・・。2)TOEFLのスコアなし(条件つき)での、大学留学を勧めてくるTOEFLのスコアなしでの大学留学を勧められたとしたら、その留学斡旋会社は、要注意しなければなりません。というのは、そもそも、アメリカの大学には、(Commnuity CollegeもUniversityも含めて)TOEFLの成績証明書を大学側に提出しない限り、入学する事は、”絶対に”出来ません。これは、どこの州のどこの大学でも同じです。では、なぜ、斡旋会社は、TOEFLのスコアなしでも、アメリカの大学に入学できるという、受取り方によっては、”嘘”とも取れる発言をするのでしょうか。答えは簡単で、彼らの発言が、最終的に「大学」に入ることができる第一歩を、TOEFLなしで、踏み出させてあげますよ、ということを意味しているからなんです。そして、その第一歩とは、それぞれの大学に付属している「語学学校」に、入学できるということに他なりません。(もちろん、語学学校への入学に、TOEFLは必要ありません)つまり、最初の段階では、その「大学」に入学する事は出来ないんです。しかも、(ほとんどの)大学に入るためには、結局、この大学付属の語学学校で、大学側が要求するTOEFLのスコアを取る必要があり、TOEFLの勉強を、日本で勉強するか、アメリカに勉強するかの違いだけなんですね。中には、決まった期間(だいたい1年~1年半)を語学学校で過ごせば、たとえTOEFLの合格点に達していなくとも、大学に進学する事が可能な制度を持った語学学校もありますが、絶対に、このサービスは利用すべきではありません。TOEFLの合格点も取れないのに、アメリカの大学で単位を取れるはずがありません!!!(詳細は、「私の英語論」で説明します)また、アメリカの語学学校というのが、これまたクセモノで、語学学校選びには、大学選び以上に、慎重になる必要がありますし、僕の意見では、アメリカの語学学校には、あまり行く意味はないと考えています。(語学学校論に関しては、また別の機会に詳しく話します)3)カウンセラーの留学経験が乏しい斡旋会社のカウンセラーの紹介欄を見て、:カウンセラーの留学経験が数ヶ月だけのものであったり、(→これは、長期留学のうちに入りません。 →人の留学にアドバイスできる経験は、数ヶ月では蓄積できません。):最終学歴のところが、「△△△大学にて○○○学を”勉強”」とかだったりした場合、(→この人は、大学を卒業していません。 →卒業していたら、「卒業」ってきちんと書くはずですから。 →挫折して日本に帰国した可能性大です。)その斡旋会社を大いに疑ってください。端的に言えば、”カウンセラーの質を疑え”ということです。留学経験や海外経験の少ない皆さんは、ついつい斡旋会社のカウンセラーの事を完璧に信じ込んでしまいがちですが、それは、大きな間違いです。確かに、留学経験のない皆さんにとっては、彼らの”短い”留学経験も、貴重なものに見えるかもしれません。しかし、数ヶ月のアメリカ生活では、多くの長期留学生が味わうであろう苦しみや辛さや困難の数々は、絶対に味わえませんし、彼らが、自分の経験から得た留学のノウハウは、「0」に等しいと言っても過言ではないでしょう。そして、彼らは、その留学経験不足を補うために、会社から与えられた既存のマニュアルに沿って、巧みにカウンセリングを行い、全ての学生を、決められた既存の留学路線に乗せて、”会社”にとって都合の良い留学プランを作ろうとするわけです。個人の経験を生かしたわけでもなく、会社から与えられた資料に基づいた”うわべ”だけの留学アドバイスを、あなたは大金を払って受けたいですか?以上、ここに挙げた3つは、留学斡旋会社を選別する上で、僕が最も重要だろうと思うポイントです。実際は、もっと多くの事に気をつけないとダメなんですが、今日の所は、このへんでおいておきましょう。ちなみに、僕は、カリフォルニア留学に関しては、どのカウンセラーにも負けないぐらいの、”知識”と”知恵”を有している自信がありますので、これからカリフォルニア留学を考えている皆さん、ぜひ、私にご一報下さい。お安くしておきますよ(笑)
2005.04.08
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以前読んでくださっていた方は、”ブログの名前変わってる!!”って驚かれたことと思います。今後は、少し趣向を変えまして、”誰も知らない留学の裏技”をどんどん紹介して、留学を目指している人のためになるような、ブログにしていきたいと思っています。多くの人が、”裏技って何?”って思われるでしょう。具体的に言うならば、アメリカに一度も行った事がなく、アメリカの文化もろくに知らない、その上、英語もろくにしゃべれなかった私が、渡米からたった2年足らずで、世界の名門(?)大学である、カリフォルニア大学バークレー校に入学する事ができるような裏技です。もちろん、裏技というからには、本屋で売られているような留学本には書かれていないような内容を、どんどん紹介していくつもりです。ちょこっとだけ、タイトルをpreviewしますと、・留学前の正しい英語の勉強方法・ホストファミリーの真実・アメリカで車を買う時に、絶対に知っておくべき事・アメリカの大学でGPA4.0(オール優)を取るためには・留学生の正しい就職活動方法アメリカ留学を考えている人、特に、アメリカへの正規大学留学を目標としている方に向けて、留学準備の段階から、渡米後の生活面、学業面、そして、大学卒業後の進路についてまで、リアルに、そして、詳細に、様々な裏技を紹介していきたいと思っています。ではでは、乞うご期待下さい。
2005.03.31
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