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2004.11.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
残念なことに昨年2月に倒産したが、西村食品工業の発祥ともなる洋菓子のニシムラが出来たきっかけをお話しましょう。

三浦綾子著「愛の鬼才」にもなった西村久蔵氏の家業である牛乳店が不振に陥りつつあったのです。時は昭和4年、金融恐慌が勃発し多くの銀行が潰れてゆく時代でもありました。それにつれて牛乳の注文も激減していたのですね。いつも一斗樽でいつくもの牛乳が売れ残っていたそうです。それを見た久蔵氏の弟真吉氏が言った一言、

「この余った牛乳でシュークリームを作ってみたら」

すべてが西村食品工業のはじまりだったのです。その当時素人が店を持つなんて甚だ夢に近い話。それに今のようにオーブンが簡単に手に入る時代でもなかったのですが、彼らはフランス語の洋書を翻訳して何とオーブンを自作してしまうのです。こうして洋菓子店ニシムラは札幌にお出ましする。

ここでニシムラは上質な洋菓子を他の店の3分の1ほどの廉価で販売する事に力を注ぐ事になります。シュークリームは3個10銭だったといいます。

ここでの久蔵氏の考えはこうです。

”札幌のすべての子供たちに洋菓子を食べさせてあげたい。シュークリーム3個10銭なら買えても1個5銭なら買えないという家庭がたくさんある。すると一生シュークリームのうまさを味わえないかもしれない。”だったようです。このことからニシムラが金儲けのために洋菓子屋を開いたのではないということが明らかです。発想としては余った牛乳を活用することにあったと思います。普通の人ならこういう場合「どうせ元手がかからないから」といって思い切り儲けようと考えるかもしれませんね。でもそれをしなかったのです。それ以後、ニシムラが大繁盛したのはいうまでもありません。






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最終更新日  2004.12.09 00:18:06


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