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昨日のデジャヴーのように夕方五時になると会議場ホテルのラウンジ奥にあるカウンターの向こう側でリカルドくんが仕事を始める。かれはこのバーを任されている笑顔の優しいティワナ出身のメキシカン。
そんな彼と笑顔で挨拶を交わし最後のミーティングの約束をした相手が現れるまでセルベッサ・メヒカーナをオーダー。リカルドくん若いのにビールはちゃんと心得ている。一杯目のセルベッサに「パシフィコ」なら文句なし。
カウンターでグラスを傾けながらPCで昨日のイスラエル軍進行のニュースに大きく売り込まれて始まる東京市場の株価をリアルタイムで眺め、いくつかのメールをこなしながら相手が現れるのを待つ。ビール飲みながらの仕事なら何時間でも待つことは気にならない。
結局時間がずれ込み、ホテルの部屋に戻ることなく、迎えの車を直接会場ホテルに誘導する。こんなところでドコモの最新グローバル携帯が役立つとは思わなかった。ともあれ約束の6時調度に颯爽と現れたレディー(Vさん)の運転している車はホンダ系AcuraのスポーツユーティリティーカーMDX。まだ3000マイルしか走ってない先月買ったばかりの新車。夕方のドライブにはもってこいの車。

彼女とは先週末シアトルの共通の友人の家でランチを食べている。思えばシアトルの友人とはもう26年来の付き合い。ほとんど親戚のような間柄。そんな彼女の大親友であるVさんが先週末ちょうど都合よくサンディエゴからシアトルに来ていた。こんなタイミングのいいことがあるのかと思うくらい最近不思議なことが身の回りで起きている。
ともあれDTよりも一回りも年上のサンディエゴの新しい友人、Vさんがドライブコースに選んでくれたのはサンディエゴの北にあるLa Jolla Cove。とても美しい海岸線と高級住宅街が続く海岸通のドライブはカリフォルニアならではの雰囲気満点。「ここで暮らせたらパラダイス」と心の中の誰かが呟く。
結局7時の予約を30分遅れで訪れたVさんお気に入りのお店が ここ 。おとなの彼女ならではの雰囲気がいいイタリアン。カリフォルニアを中心に大きく事業展開している店の名前、英語に直せばズバリ「The Baker」。焼きたてのパンが半端じゃなく美味い。

DTのパン好き、ワイン好きはもうご存知の方も多いはず。こんなパンと赤ワインと美味しいおつまみがあれば、もう他に何もいらない。ブレッドバスケットに乗せたカンパーニュをオリーブオイルにつけながら、早速サンジョベーゼのボトルとカルパッチョをつまみに飲み始める。

当店の写真(↑)から見えないけど実はこの店の窓はオーシャンビュー。西海岸に行ったことがある人ならお分かりのはず。目の前でオレンジ色に染まった空から水平線の下に夕日が落ちていく。

おとなのディナーの会話の始まりとして早速出てきたのがストリングセオリーとかいうニュートンとアインシュタインの間にある理論のこととか。DT的にはこれって物理学の公式を株価の評価モデルに使うようなものと勝手に理解した。
正しいかどうかは別として教養試験を無事にこなした辺りで会話が弾みだす。DTの5年間のカルフォルニアワイン禁酒令を今週は解いている話やら、だんだん「082」調の会話に花が咲きだす。今回出会った新しいアメリカ人の友人たちの開けた思想にアメリカ社会の進展が肌で感じられたのはとてもうれしい話。禁酒令全面解禁も近いのだろう。
まぁ、この辺の話題は別に委ねるとして、頂いた食事がこちら。
Carpaccio:生ハムのように薄く切った牛肉にケーパー、ワイルドアルグーラにスライスしたパルメジャーノ系の9ヶ月熟成チーズグラーノとレモンオリーブをかけた絶品。
Cappellacci di Zucca:バターナット、スクワッシュ」、胡桃を包んだ大き目のラビオリにブラウンバターとパルメジャーノを使ったトマトソースをかけその上に軽く揚げたセージがのせてある。
別れ際「次回サンディゴへ来るのはいつか」と聞かれ思わず、「サンディゴには仕事ではこれないだろうけど、シリコンバレーに来ることがあればサンフランシスコ経由のサンディエゴ行きのチケットにするよ」と答える自分の中に「またこの店を訪れたい」と軽く願うもう一人の自分がいた。
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