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2016年01月19日
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「漢方薬は何がいいでしょう?」

「薬局で当帰飲子と十味敗毒湯と温清飲を勧められたんです」
「3つとも意味ないです」
「じゃあ何がいいんでしょうか?」
「毎冬悪化するので黄耆建中湯試してください」
 生後からガサガサの2才8ヵ月の男の子。父・母・兄・姉・AD。
 生後9ヵ月:IgE:11、ミルク0.50、卵白・卵黄・オボムコイド・ソバ・ピーナツ<0.10
 ジクジクが治らないので、生後10ヵ月に亀クリを受診しましたが、どう診てもAD+皮膚感染症でしたので、強酸性水消毒+非ステ+保湿を処方しました。

 軽く指導しましたが、その後1年間来ませんでした。
 生後1才8ヵ月でまたまたガサガサで受診。AD+皮膚感染症+冷え症として、強酸性水消毒+ラベンダー軟膏+抗生剤軟膏を処方したら、またまた血液検査を断られ、1年間来ませんでした。
 今冬1年ぶりに悪化しましたが、別々の薬局の薬剤師3人に「当帰飲子」と「十味敗毒湯」と「温清飲」を勧められたとのことです。間抜けな薬剤師です。
 どれがいいのか、相談に来ました。
 当帰飲子は老人性皮膚掻痒症の漢方です。ジジババは冬冷えると循環不全に陥り痒くなります。皮膚症状が少ないのにやたら痒みのひどいジジババ用の不味い漢方です。2才8ヵ月児に勧めるとは。間抜けな薬剤師です。
 十味敗毒湯は花岡青洲の創った和漢薬で、ジクジクしやすい化膿性皮膚疾患の漢方です。以前、皮膚感染症の婆ぁちゃんに処方したら「何年も治らなかった歯槽膿漏が治った」と駆け込んできました。ふつう「歯槽膿漏」を主訴に来たら「排膿散及湯」だよね。どちらも膿抜き漢方だけどね。
 温清飲は血抜きの漢方です。おばちゃんの毒の血抜き(四物湯)とオヤジの毒の血抜き(黄連解毒湯)を足して2で割った、ちょっと半端な漢方で、切れ味が悪く、穏やかで不味いです。
 本当は、血液検査のうえ、殺菌消毒と保湿ですが、今回は漢方希望とのことでしたので、冬悪化する=冷え症。をめやすに、黄耆建中湯から開始しました。
 冷え症虚弱児の漢方「小建中湯」に、黄耆が加わると、冷え+発疹びらんなどの皮膚症状を伴う場合。創傷治癒の遷延化。慢性化膿巣。自分で治る力をスピードアップします。
 好転反応もあるけどね。恐い恐い。
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初診は:生後9ヵ月
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3回目は:2才8ヵ月





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最終更新日  2016年02月19日 01時26分08秒
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