1945年クラウス・マーチンが暇中、バイエルン地方のアルプス山脈でスキーをしている最中に足首に怪我を負った事をきっかけに、柔らかい革と空気を充満させた靴底を用いたブーツの改良案を設計。快適で長持ちする靴底は人気を博しドイツ国内で有名に。その後イギリスの靴製造メーカーR. Griggs Group Ltd.がイギリスにおける靴製作のための特許権を買い名称を英国化。よりぴったり合うように踵を細くし、トレードマークである黄色の縫い目を加え、靴底をAirWairとして商標登録した。これが現在でも人気を博す『Dr.Martens』の始まりである。1970年中頃にはイギリスのパンクロックスターの間でブームとなり、そのファンもまたドクターマーチンのブーツを履くようになった。これらが若者のサブカルチャーとして人気を集めるようになった。その名前はアレクセイ・セイルの歌の題名としても使われ、マッドネスのCDボックスセットThe Businessのカバーアートにも登場する程。