翻訳日記

翻訳日記

January 31, 2006
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カテゴリ: 児童書
今日は、私の翻訳家であると同時に「小2息子の母親」でもある部分をクローズアップ。愛すべきこの本を訳そうと思った経緯を書いてみます。

小2の息子は0歳にして、絵本を読み聞かせると、食い入るように挿絵を見つめ、最後のページまでじっと聞いていました。
図に乗った私は、その後も日本語英語を問わず、さまざまな絵本を読み聞かせ。

「この子は本好きに違いない。本の虫になるな。末は学者か作家だな」
親バカだからそう思っていたんですね。
翻訳家という仕事がら、息子を文字の世界に誘うことに喜びを感じていたのでしょう。

しかし!
子どもの娯楽活動を親がコントロールできるのは、幼児期まで。キッパリ言えますこれは。
いまはどうか。息子は相変わらず、本好きは本好きです。

健全な男子を育てると言う意味では、喜ぶべきことでしょう。

でもここでひとつ問題が。
我が家はわけあって息子をインターナショナルスクールに通わせているので、息子としては聞く話すはともかく、読み書きは英語のほうが断然楽な状態。英語の本はかなり好きでも、日本語の本は「めんどくさい」。

「本を読むのが面倒くさいだと!?」
本で食ってる私としては、ふるふると震える日々が続いたのです。

そんなある日、ひょんなことからThe Secrets of Droonというアメリカの児童ファンタジーシリーズに出会いました。息子じゃなくて、私がです。
ハリポタのようなファンタジー系RPGのような雰囲気を漂わた、テンポのよい娯楽小説。
この本を紹介してくれた友人と一緒に調べたところ、アメリカでは読書の入門に最適なシリーズのひとつとして、既に定番化しているという。
小学校低学年の子どもが自力で読み通せるチャプターブック(章立ての本)。
日本で言うコミック本みたいに、次々と続巻が出版され、既に20巻以上出ている。
純文学の香り高い児童文学書というよりも、上質の子供向けエンタメ小説。


面白い新作というと、翻訳物ファンタジーがブームだけれど、ハリーポッターやデルトラクエストは、とても小1、小2に読みこなせるものではない。

で、思ったんですね。
訳してしまおう!と。

私は運のよいことに翻訳家なのだから、息子やその他大勢の本を読みたがらない子ども達のために、新しいタイプの児童書を日本に紹介したいと。
こうして私はこの本の翻訳を決意したのでした。



こうして本になった今、息子は英語と日本語の両方で『秘密のドルーン』を読み、日本版の続巻が出るのを楽しみにしてくれています。
日本の学校に通う息子の友人達は、私の思惑通り、この本をきっかけに「オレにもちゃんとした本が一冊読みとおせるんだ!」と自信をつけてくれつつあるようです。

ほらね、やっぱり訳してよかった!苦労した甲斐があったよ。
と、母であり翻訳家である私は思うのでした。
出版にいたる「苦労」の部分は機会があればまた書きます。

秘密のドルーン(1&2)

秘密のドルーン(1&2)





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Last updated  January 31, 2006 11:11:26 AM
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kumo@ 素敵な作品を読ませていただいて嬉しいです はじめまして。小学生一年生の娘がいます…
mikiiioka@ Re:秘密のドルーン裏話(03/21) なおこさん 「生き生きしていて、それで…
なおこ@ 秘密のドルーン裏話 何気なく読んでいる本にも、そんな努力が…
買い物ベタ @ とんtokotonさん こんにちは。 家で訳していらっしゃるん…
とんtokoton @ Re:児童書を翻訳する―秘密のドルーン裏話(03/21) こんにちわ♪ 私も家で英語の絵本を子供用…

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