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わたくし、Gyroidが好きなんです。
水の中にリン脂質を大量に混ぜると、あることから、あえて入り組んだ構造をとることを好むと、上のようなbicontinuous phaseになってしまうのです。gyroidの何が素敵かというと、この青と赤の空間は決して交わらずに無限に広がることです。もし魚が赤いPhaseに放されて泳ぎ始めたら、いつまでどこまで行っても青いPhaseにたどり着くことができないのです。間には脂質二重層がどこまで立ちはだかるというわけです。下の写真は、そんな素敵なGyroidをある彫刻家が金属で模倣してみたもの。これ、実際に彼のサイトで購入可能なんですけど、小さいのでも(1 inch x 1 inch)100ドル以上するのです。できればいつか誰かがクリスマスプレゼントにでも買ってくれると嬉しいですが、確か300ドルくらいしたような気がするので無理でしょう。ちなみにわたくしの指導教官は、一昨年あたりに姉にプレゼントとして貰ったらしく、いつも大事に仕事場に飾ってあります。
こういうのを利用して、医薬品関係の開発者は、薬を体内に上手に運ぶ方法を考えたりもする。脂質二重層は球体になることも可能で、必要な薬を尻尾側である内側に閉じ込めて、目的地で何かの作用によって、球体からこんな感じの気孔(pore)のたくさんあいた形に変身して、中身をどわ~と放出するということができるらしい。また、多くの細胞の構成要員達もこんなことして、液体をこっちに運んだりあっちに閉じ込めたりなんてことをしているらしい。そうやって我々は生きているのです。
やっぱりGyroidは素敵です。わたくしは彼の魅力の虜です。だからもっと勉強します。おやすみなさい。
プレゼン、lipid bilayer 2011年03月30日 コメント(200)
x-ray のお勉強 2010年09月23日