サラリーマン生活（昭和生まれの昭和育ち）

■経済白書および家計調査報告における 2020 年のコロナ禍における消費

2020 年 2 月下旬以降、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために外出自粛が要請されたり、多くの店が休業や時短を要請されたこともあり、個人消費は急減した。特に 対人接触 を伴うサービスに対する消費が急減した。一方、家電の売上高は、緊急事態宣言下で弱い動きとはなったものの、そのマイナス幅は浅く、 5 月には前年の水準を上回った。こうした家電の堅調さの背景には、 テレワーク が促進されたことに伴うパソコン需要の高まりや在宅時間の増加に伴う身の回り家電への需要が顕在化したこともある。

　家計調査結果をみると、 2020 年の家計消費支出（ 2 人以上の世帯）は前年比実質 5.3 ％減少した。費目別にみると、 7 年連続の実質減となる 被服及び履物 は前年比 19.8 ％の大幅減少となった。また 教養娯楽 費も関連用品・サービスの消費が減り 18.1 ％減と大きく減った。一方、例年より自宅で過ごす時間が長くなったことが影響してか、 家具・家事用品 は 6.1 ％増加した。