Dubai の穴場

Dubai の穴場

2008.01.14
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テーマ: 海外生活(7812)

どうも皆様。

DUBAI太郎でございます。

いきなりなんですが、休暇中の思い出を一つ。

田舎の札幌への移動日がちょうど祖母(母方)の49日だったんで
千歳空港から母親の家に直行したわけなんですが
着くなり祖父に呼びつけられましてね。

ほら、長年連れ添ったばあさんが死んじゃったなんてなれば
じいさんも肩を落として今にも死にそうになってたりしてるだろうし、
急にぼけちゃったりしてそうなもんじゃないですか。
『多分凹んでるんだろうな、俺が励まさないといけないな。』
と思いましてね。

『ただいま戻りました。この度は…』

と話かけたんですよ。
そしたら…

爺:『お前、ここに座れ!この野郎!』

…

なにやらおかしな雰囲気なんです。
いきなりお怒りなんです。烈火のごとくにお怒りなんです。

本来は49日って言えば、悲しみの最高潮も過ぎて
やっと冷静になれた家人達が静かに故人の思い出話をしたりして、

爺さん:『ばあさん…色々苦労を掛けたな…、
     俺もそう遠くないうちにお前のところに行くよ…』

太郎:『何言ってんだよ!爺さんにはもっと長生きしてもらわなきゃ!
    憎まれっ子世にはばかるって言うだろ!』

爺さん:『ふっ、ちげえねえ!お前らがこんな調子じゃあ、
    このままぽっくり逝っても婆さんに三途の川を渡らしてもらえやしねえ!』

てな感じじゃないですか。
婆さんにも仏壇の影からほほえましくこの様子を眺めてもらい
安心して成仏してもらいたいじゃないですか。

でも、爺さん、お怒りなのな。

親戚一同、集まってるところで
49日なんかどうでもいいって感じでお怒りなんですから
死んだばあさんも49日じゃ成仏しきれないくらいに浮かばれないと思うんですけど

おじいさん、なんだかえらく、ご立腹。

なんて、なぜか急に俳句っぽくなっちゃいましたけど、とにかくご立腹。

しかも、怒り方が半端じゃなくて
あまりにも怒ってるせいか、それとも、もう逝っちゃう手前なのか知りませんけど、
ぷるぷるぷると震えてましたからね。

ちょっと話がずれますけど、この爺さんは昔からかなりの武闘派でして
子供の頃、俺の親父とラーメン屋で死闘を繰り広げて
塩ラーメンのスープが韓国ラーメンのような血の色に染まった事件は
未だに私の心にトラウマとして残っています。

私の親父が、ラーメン屋の店長の前で『まずい、麺がのびてる。』
と言ったことに怒り、親父と爺さんの抗争が勃発。
私の親父は麺がのびてるなんて言ったお陰で、
自分が延びてしまうという結果となったという、それほどの武闘派。
その爺さんが、かなりの勢いで怒ってるわけです。

身の危険を感じました。

このままここにいたら、
爺さんの前に俺が婆さんと一緒に三途の川をわたるはめになる。
そう直感しました。

正直、内心は『何をそんなに怒ってんだ、はげ!』

てなもんなんですけど、そんなこと言い出したら
ほんとに私の49日が訪れそうですので、ここはうまく対処しなければ!
『落ち着け太郎!俺も34歳のいい大人だ、俺にだってそれくらいできる。
そう考えて気を落ち着けて満面の笑みでこう答えました。

『俺なんかしたかなあ?』(今考えると全然うまく対処できてない。)

と聞いてみました。

すると…

爺:『○○○に(元嫁)聞いたんだけどよ…』

…

ぐっ!ぐはっ!
悪い予感が…あいつの差し金か!

その後はくどくどくどくどくどくどくどくどくどく、
もう最後は毒になっちゃうくらいに、くどくど言われましてね。

『タイヤを買ってやらなかったそうじゃねえか!?』
とか
『今の車が燃費が悪いので新しい車に買い変えたいけどお前一銭も出す気が無いそうじゃないか!?』
とか
『子供の送り迎えが大変なので会社の近くに駐車場を借りたいけどお金がないって言ってたぞ!』
とか

もう、とにかく散々言われたんです。
いやね、そこでは既に元嫁が降りまして、なんかいろいろ手伝ってるんですな。
俺とは離婚してますから関係ないといえば無いんですけど
俺の母親と仲がよく、いつも電話したり、何かの行事にはいつも一緒で
俺が母親の携帯にメールしたら、なぜか元嫁から返事が来るほどの間柄で
尚且つ親戚にも私以上に受けがいいんです。

いや、そりゃね、それ自体は非常にありがたいことなんですよ。
我々は縁が無くて離婚する事になりましたが、
それはそれ、これはこれ、仲良くできる事に越した事はありません。

ああ、どうぞ。
勝手に仲良くしてください。
どうぞ、どうぞ、お好きなだけ仲良くしてくださいませ。

てなもんなんですけど、それが高じるとこのような事態になり
時々こんなトラップにかかることになります。

爺さん、
『じいちゃん、情けなくて、おめえこの、げふう!馬鹿やろ!げぶふふぅぅーーー!』

なんて、咳き込みながらも文句を言おうとするわけ。

そしたら、おばさんやら母親やら、俺の妹やら、従兄弟やら
もう総勢で黒い集団が
49日なのにジーパン姿で、冬なのにやけに薄着な俺を非難するわけですよ。

いやいや、あのね。おかしいじゃない。
俺の親戚一同様ですからね。
いくら仲が良いと言ったって、普通だったら、
俺の見方をしようなもんじゃないですか。

そりゃあね。
女一人で子供3人を育てるというのは大変だと思いますよ。
でも、これはないじゃない。
まるで俺が出し渋っているような言い方ですからね。

離婚の際も母親は元嫁側に立って、
『全て出せ、あるもの全部出せ。』てな感じで攻められて
とにかく、着の身着のままで飛び出した32歳の俺だったわけなんです。
しかも、それ以後だって、
どこに出してもおかしくないくらいの養育費は出してます。

そりゃあ、金を出せばいいというわけではないですけど
それにしたって、子供たちにもちゃんと休みの度に会いに行くし、
時々メールしたりしてコミュニケーションもとってます。

ここまで言われたら、俺も黙ってはいられない。
たとえ、神様が俺を責めたとしても俺は間違った事なんでしてないと言い切ります。

ですから、びしっと言ってやりましたよ。

太郎:『いや、俺にも言い分が…』
爺さん:『お前の言い分なんて聞いてない!』
太郎:『いや、俺達はとっくに離婚したんだから。車欲しい、はいそうですかとは
…』

太郎:『いや、あの…けじめをつける事は必要だと…』
爺さん:『だからお前は海外で安心して働けてるんだろうが!他の人に預けられるか!?その辺を良く…げっ、げふぅぅぅぅううーーー!』
元嫁: 『おっ!おじいちゃーん!!!はいお茶!大丈夫?』

何がおじいちゃーんだ。この野郎。

いやあ、今思うと、びしっと言うどころかばしっと言い返されちゃってますけど
あまりにムカついたんで、咳き込んでる爺さんをみて、

『そのまま49日になっちゃえ!』

って言葉が口からでそうになるほどムカつきました。
しかも続いて、

爺さん:『どうせ他に相手(彼女とか)なんかいないだろう!
    給料なんか全部渡してしまえ!』

とか言いやがりましたからね。
おいおい、言ったなこのやろう!全部渡したら俺はどうやって生活すりゃあいいんだ!
しかも、『彼女居ない』とかいう禁句を口に出しやがった!

その後は、俺もヒートアップ!

太郎:『違う!騙されるな!あいつは俺を兵糧攻めにするつもりだ!』
爺さん:『何が兵糧攻めだ!○○○はそんなこと考える子じゃない!』
太郎:『騙されるな!あいつは俺の数倍したたかだ!』
爺さん:『うるせえ!いいからもっと払ってやれ!全部出せ!』
太郎:『いやだ!俺はバタフライ!もう二度とつかまらない!』
爺さん:『なんだ?そのバタフライって…』
太郎:『ちょう。』
爺さん:『ちょう?』
太郎:『蝶々。むしのちょうちょ。』

爺さん:(絶句した後……)

『ふっ!!ふざけんじゃねえ!!!この野郎!!!!!』

てな感じで、相手が爺さんだけに、『はげ』しい口論に。
なんか、思いがけず駄洒落がバシッと決まりましたけど、

とにかく、
もうこの時点で親戚一同も49日とか忘れて議論に加わり、
49日会場は大混乱となりました。

まあ、正直言うと俺もすっかり婆さんのこと忘れてたわけなんですけどね。
ばあさん、線香も上げずに帰ってきてしまってすいません。

このブログ、天国の婆さんも読めるかな?

なんて、意味も無く、突然メルヘンなこと言ってる場合じゃないわけですけど
とにかくそれくらいの大混乱でございました。

でもまあ、なんて言うか持つべき物は心優しき、父親思いの子供達です。

うちの長男(中学生)と長女(6年生)が助け舟を出してくれて、
『そんな事より誕生日のプレゼント買いに行こうよ!近くにおもちゃ屋あるから!』
と私を連れ出してくれましてね。
幸いな事に塩ラーメンが韓国ラーメンになっちゃうほどの
強力パンチを浴びせさせられずにすみました。

私、これには大いに感謝して
『ああ、やはり俺の見方はこの子達だけだ!おお、子供達よ!』
なんて、ちょっと感動しておったのですが、
おもちゃ屋でゲームを選んでいる時、

兄:『お父さんマジやばかったね。
   先にお金取られてなくなっちゃうとプレゼント買ってもらえない!』
妹:『ほんとだよ!気をつけてよ!』

とか言ってました…。
ついでに、幼稚園児の末娘まで並んでニヒルな笑いを浮かべておりました。
これには私も絶句しまして…

『お前らその顔…ママにそっくりだぞ…』

てな事を言ったわけですが、
まあ、しかし、このしたたかさ。

敵に回すと恐ろしいものの、
わが子がこれくらいしたたかであれば、
『この子達も頼もしく成長したなあ。』
と嬉しいものでもあります。

考えてみますれば、俺が子供達くらいの年齢の時は
塩ラーメンが血に染まったりしただけで、
膝をガクガクブルブル震わせていたものです。

『僕のらあめんがぁぁーー!らあめんぐゎぁーーー!(泣)』

てな感じで大泣きしていたものですが
こいつらは違う。決定的に違う。

大人達のくだらない言い争いにまったく動じずに、
冷静沈着で尚且つ、大人顔負けのしたたかさ。

我が子ながら天晴れ!

考えてみれば、
爺さんは孫に『俺はバタフライ。』とか言われたり、
親父は『麺が延びてる。』と言って逆に自分が延びてしまったり
俺は子供達にうまくゲームを買わされちゃったりしているわけですが
これもまた、血というか各世代のつながりといいますか
そういうものなんでしょうな。

婆さんは死んでしまいましたが、
婆さんの血はこういう人と人のつながりで恐らく子供達にも繋がっているでしょう。

婆さん、俺達がんばるよ。

…

うむ、なんて言うか無理やりながらも、
思いがけずうまくまとまりましたので
これで終わりにしたいと思います…

もし万が一、天国からこのブログが見えてたらマジで化けて出て来て怒られそうなので
先に謝っておきます。

線香上げなくてごめん。
婆さんの旦那があんまり元気に怒ってたもんで
線香を上げる時間がありませんでした…

DUBAI太郎

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全然中東情報とか関係ないけど…






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Last updated  2008.01.15 05:40:42
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