かわいいでゅ

かわいいでゅ

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Adeltraud

Adeltraud

カレンダー

2022.09.23
XML

23

カテゴリ: 日記
ふと、愛猫へのRequiemを書こうと思った。


レオ、君が旅立ってどれだけの月日が流れただろう。
動物病院で出会ったばかりの頃の君の瞳はまだキトンブルーでとても小さく毛もまばらで「育つかな」と不安になった。獣医師の話では推定生後1ヶ月半。そこから逆算して3月12日が誕生日になった。ひとりぼっちでトボトボ歩いていたレオを当時小学生だった獣医師の息子さんが保護したそうだ。
全身茶トラだったから、友人が勝手にチャトランと呼ぶ事もあったが、レオは気にせず誰にでも愛想を振りまいた。
生後2ヶ月になるとキトンブルーも綺麗なゴールドになり、ワクチンと健康診断の為にレオをくれた病院に行った。その時、これまでどの様に飼育し、何が心配なのか、イラストと文で説明した紙を事前に書いて持っていった。思えばこれが自作カルテの始まりだった。紙に全て書いてあるので診察はスムーズで獣医師は終始にこやかだった。
大半の心配は単なる取り越し苦労に終わり、レオの毛はどんどん密集し体も重く大きく成長してくれた。
引っ越して新しい動物病院に通う頃には生後6ヶ月になったので去勢手術をした。レオの健康の為にギリギリまで待ちたかった。交通事故が心配だったから完全室内飼育を貫いたレオは新しい獣医師に診察される時もゴロゴロ言い続けて聴診器の邪魔をした。先生方はさすがプロだから気にせず心音を聴き分ける。レオはいつも健康優良児だった。
獣医師の紹介でライヤがやってきて、知人が保護した時は死にそうだったテルがきた。

そんな悲しい別れをした日もレオはライヤと元気にしていた。彼らがついていてくれたからテルとの別れも乗り越えられた。レオは幾つになっても「れおきゅん」と呼ぶと目を細めながら「にゃ」と返事をしてくれた。
小心者で食いしん坊でお人好しのレオ。猫用ヒメタラの煮干しを買ってくるとみんなに一つづつあげたのに自分だけ早食いしてライヤの分を掠め取ろうとしてライヤに怒られた事もあった。ライヤの手がレオの頭を抑えたままライヤは自分の分を食べ切った。その時のライヤの迫力は凄かった。石のように固まったレオに「お前が悪い」と言ったのを今も昨日の様に覚えている。普段はレオに甘く水を飲む時も譲ってやる優しいライヤの本気の気迫を見て以来、ライヤは女王陛下と呼ばれる様になった。若い頃は網戸越しに通りすがりの黒虎白の雄猫に口喧嘩する事もあったレオ。安全圏にいて気が大きくなったのか。
レオの事を書くと当時の思い出が次々と蘇る。レオはライヤと二人で膝によく乗りそのまま寝る事もあった。脚が痺れるまでじっと二人の寝顔を眺めていた。ゲージを活用して外に出ない様に注意していたらすっかりゲージが気に入ってすぐに中に入って寛ぐ様にもなった。日向ぼっこさせようとゲージごとベランダに出した時は不安だったのかにゃーにゃーと鳴いた。元の部屋に戻すと安心したのかそのままゲージの中で寝ていた。窓から外を見るのが好きだが外に出る事は最後までなかったレオ。
蝿が外から入ったら箪笥の上からずっと「にゃけけけけけけ」と言っていた。買い集めた猫の本には狩の時によくその様に鳴くのだとあった。虫を取るのが上手かったレオ。死骸を食べぬ様にいつも気を使ったが頼もしかった。
命というものには、生物学的な生命と、物語としての生命があると臨床倫理学概論を履修した時に習った。タイトルは生命と人生の倫理だったか。生物として物理的に死が訪れても生前の思い出を忘れず語り継げば今を生きる人と共に生きている。そういう意味ではレオ達は私達が思い出す度に生きているのだと思う。ちゃあのお世話をする時にはレオ達を思い出す。レオ達を知りたくて買い集めた本がちゃあにも役立つ。
レオは15歳になるとすっかり年老いて誕生日から数ヶ月でこの世を去った。朝、猫部屋に行った時は既に冷たくなっていた。夜世話をして朝までの間に旅立ってしまった。ライヤがレオの側にお座りしてずっと寄り添っていた。綺麗にされて、仔猫の時から仲が良かったライヤに看取られて逝ったレオ。あの日は後悔ばかりが残った。だが他のペットロスの人達の話を知って思い付く全ての選択肢でも後悔は残る事がわかった。その時その時に最善の選択をする。それはペットと暮らす誰もがその時出来る、考えられる全てをしている。それでもみんな後悔をする。別の選択肢を考える。完璧はない、ただその時、その状況で自分が考えられる最善の選択をした事を受け入れるしかないんだと思った。誰もが別れたくない。だから誰もが延命を模索するが、寿命だけは避けられない。それでも今も時々考える。あれから大学でももっと頑張って自分なりに勉強を重ねた。本も増えた。今の自分ならと考える。だが、時間は巻き戻せない。やり直せない。それでもその想いをちゃあに活かせる。ちゃあの中にレオ達がいる。今はちゃあを看取ったらもう猫は飼わないと決めている。飼えば15年の命に責任を負う事になる。安易には決められない。せめて、ちゃあの延命に成功しレオよりも長生きする様に、16歳を越えられる様に、活かす事でレオは生きると信じたい。
レオ、もう少し待っていてくれ。私はちゃあとでぃを最後まで幸せにする為にもう少し生きなければならない。それまでみんなで待っていてくれ。きっと、この子らを出来る限り長生きさせてもっと幸せにする。レオ達と学んだ日々は決して無駄ではなかったと思える様に。

今日は何だか取り留めない文章になった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.10.10 21:01:50


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: