嘔吐112.

February 28, 2007
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カテゴリ: Lily



そして僕らは一つの終局を手にする。彼は生きたまま火炙りに、彼女は死体を湖に遺棄された。神話のように狡猾と、朦朧と、僕らは互いの哲学を放棄した。血に苦を、傷跡に侮蔑を、記憶に涙を。

僕はこれから、彼女の遺棄された死体を捜しに行こうと想う。
眉間に皺を寄せた、彼女のちゃちな顔を思い浮かべて。ついでに、澄んだ湖に揚げられた彼女の身体が、幾分かは奇麗に映えさせてくれるだろうと空を想って。そうして彼女を見つけられたら、僕は僕のすべてを話そうと想う。僕の名前を、僕の言葉を、僕の存在する意味合いを。けれど僕の身体は、まだ見付からないままだった。

碧。

ぼくのなまえは、碧です。空よりもあおく、海よりも深い、世界の不快感を集束したような。誰か、ぼくを信じてください。

ぼくの名前は、碧です。ぼくは、まだ、名を亡くしてはいません。だから。





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Last updated  March 1, 2007 05:09:51 PM コメントを書く
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