嘔吐112.

February 26, 2007
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海

カテゴリ: Lily



あぁ、結局僕は僕には成れないのか、と。
いつまで経ってもこの身体に馴染めない僕がいるから。

君は一体何処に居るというの。僕は一体誰で在ればいいと言うの。だけど、答えなんて誰にも与えて欲しくない。そんなの今更なことだよ。そうやって自分を幽閉して、息が詰まる想いを噛み締めたいんだろう。

咳き込んで、自分の胸に手を当てて、肺の小ささと身体の脆さを思い知って、この世界の定義に当て嵌められたこの弱っちょろい身体を、出来るだけ自分の物にしようとしているだけ。僕の意識は僕のモノで、僕の悲しみはちゃんと身体に直通してるんだ、って刻み込みたいだけ。無理矢理に涙を押し寄せさせて、僕の悲観をこの身体にぶつけて、ぶつけて、ぶつけて。そうしてまた虚ろに虚ろを注いでく。身体に刃を這わせることで自分の意義を刻み付けるよりも、もっと簡単なことだった。

だけど君は、そんな僕でも羨んだ目で見るのかもしれない。
そんな君だから、僕は、僕を、とても哀れに想ってしまう。だから、これ以上君の名前を僕に刻むことは、もうするべきではないんだと。

涙は浮上なんてしない。ただ道理に従い、重力の元に、僕の頬を濡らしていく。僕の緩んだ涙腺を、感情の起伏さよりも激しく冒してく。そして後にはカラカラに渇いた喉と、充血した眼球が、記憶の中に残るだけ。

君はやさしいから。僕はとても、浅ましいから。だから、僕らは、








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Last updated  February 26, 2007 07:32:07 PM コメントを書く
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