嘔吐112.

June 5, 2007
XML
カテゴリ: Lily



決して逸らすことの出来ない目線を、邪気のないその眼で見返して、君は僕に世界を語るのか。ああ、げんじつという名の、甘く腐ったいとしい果実。

*

また昨日も、たった10数分間の内にとうさんの夢を観た。いつもよりもはっきりと言葉が偽造されていて、深い吐き気を感じた。ああ、僕は此処からにげられない。ふとそう想った。

虚偽か責務か僕には知れない。夢に魘されてはとうさんを想う。今までに掻き雑ぜたその夢たちは、思う他簡素に纏まっている。絡みゆく青白い手だけが、ただ浮き出た血管を穢していく。ねえその細い首は僕のものじゃあない。僕のものなんかじゃあないのよ、とうさん。一体誰が僕を殺したというの。

狂おしかった。それが夢だということが。惑う時間を与えたことが、僕ととうさんの最大の汚点。

碧。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 23, 2007 02:59:26 PM コメントを書く
[Lily] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: