嘔吐112.

June 22, 2007
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カテゴリ: 詩的史的書記



あの人は僕のことをモルヒネ、という妙な略称で片付けていたけれど、この深部に至る不快な感覚がもしもそれが蠢く根源であるというのならなんとも愉快なものだろう、と想った。(そうだね、確かに貴方の言う通りこの感覚は少し不快で大層愉快だ。そう想う。否、そう想いたい)

ああ、けれど。それもこれもどれもあれも、全ては僕というこの存在の処遇がいけないからなのだ。そう言い切れてしまえれば、どれほどの尊き罪悪を感じることが出来るだろうか。僕は僕を知れない故、罪悪をも知りえない。そして僕の名の元で、か細かで痩せ衰えた微量の知を欠いていく。彼女の名声も、僕の言葉にならない制止の声も、そこでは何の意味もない。

それは実りのない夢ばかりが当たりに散らばり、色んなものが無作法にも混ざり合っては、僕や貴女を浚っていくという事実。とても慈悲深く、意味を持たない形式だけのげんじつ。

*

悲しくなるよ。目を凝らしてみても、僕に彼女を見ることなど到底出来様もないのだよ、つまり。其れが例え夢の中でもね。自惚れて、自虐して、形成して、また夢を観ようとしてる。この感覚は余りにも悲しみと形容するには粗末なものではあるけど。ただ、もうそろそろ飽きてきたようにも想う。変わらない痛み。終われない無機的感覚。幾等かも染まらない僕の起伏。不埒な、僕の乏しき情緒の欠片。

碧。





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Last updated  June 23, 2007 02:58:11 PM コメントを書く
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