April 28, 2005
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カテゴリ: シマリス
今夕、病院の予約を入れていたものの、間に合わず永眠しました。


買い物から帰ってくると、小屋の中にポテの姿が見当たらず、よく見ると新聞紙のうえで横向きになっていた。
小さな体を持ち上げると、もう呼吸もしていなかった。
何度も名前を呼ぶと……

ピクン……

思い出したように、浅く苦しそうに呼吸を始めた。
もう間に合わないのは過去の経験から判っている。
1人ぼっちで、寒がりながら逝かせるのは申し訳なくて、ポテの正面から顔を見つめながら、せめて最期まで寒くない様に暖めつつ看取ることにした。


呼吸が少しでもラクなように体勢をかえ、そっと手の中でその瞬間まで暖める。
……

だから、せめて苦しむ時間をエゴと言われてもいいから減らしてあげたくて、揺れないように動物病院まで早足で歩く。
風があたらないように……
もう彼には見えてないかもしれないけれど、顔の高さに持ち上げ、みつめながら、とにかく歩く。

やっと着いたものの、先客がいた。
先生が得の形相と様子から、普通ではないことを察知してくれた。

先生「どうしましたっっ?!」
えびちゅ「苦しむ時間を縮めてやりたくて来ました」
先生「判りました…」

しかし、先客を飛ばす訳にもいかず、その間も先客の長話は続く。


女の子は、えびちゅの手の中に入るポテが気になるらしく、何度も席を立っては覗き込もうとする。
普段なら、会話もするが、今日ばかりはそんな無駄な時間はない。
ポテには時間が無いのだから。
数秒に1回の呼吸になってから、すでに5分が経過している。

早く……


お願いだから……
早くして……

話し好きな母親は、他の話まで始め、「リスちゃん可哀想ねぇ」と、お愛想ごかしに振り向いてみせるが、話は続く。

ピク……

ぐぐぅぅ……と、体をのけぞらせ、ポテの最期の瞬間が訪れた。
その後、数回口を開いて、ポテの心臓は止まった。
病院についてから、丁度5分が経過していた。

結局、何もしてあげられなかった……
ごめんね……ポテ。
よく頑張ったね……と、小さな頭を撫で、先生に呼吸がとまったことを告げ、えびちゅは病院から出た。

ごめん……ごめん……

夕日がポテの体を照らし、この季節には珍しい、少し暖かな日差しがポテを僅かに暖めたような気がした。

あれが太陽だよ……

行くときとは逆に、えびちゅの歩幅は狭く、ゆっくりと歩いて帰った。
瞼をとじらせ、栄養剤とミルクを混ぜたものを、口に入れてやると、唇がピクリと動いた。
あぁ、ポテ…逝く前に喉が渇いていたんだね……
恐らく、筋肉の硬直によるものなのだろうが、えびちゅにはそう思えた。

本当なら、もっと沢山遊んで、恋もし、リスとしての生涯をまっとうできたはずなのに。
ちゃんと管理しなかった私のせいで、苦しんで死なせてしまった。

天然塩と、未開封の線香をお供えして、ヒマワリの種とともに埋葬。
どうか、ポテが迷わずに安楽浄土に辿り付けます様に。





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Last updated  April 28, 2005 06:56:45 PM
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