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生ごみ分別収集は、リサイクル(資源化)率を飛躍的に向上させます。リサイクル(資源化)率の増加、資源化されない燃やせるごみ・燃やせないごみの減少を目指すのならば、資源ごみの分別の徹底はもちろんですが、とりわけ生ごみの分別収集が、最も効果があるといえます。大崎町はリサイクル率約80%で全国1位、志布志市は約75%で全国2位(「市」としては1位)を十年近く維持し続けています。両自治体は、ごみ焼却場を持たず、リサイクル(資源化)できないごみは、すべて埋立処分場で埋め立てており、焼却処分をしない「大崎モデル」「志布志モデル」として、海外への指導(大崎町はインドネシア・バリ、志布志市は南太平洋のフィジーなど)もおこなっています。両自治体とも、ごみの分別、資源化に様々な工夫をしていますが、とりわけ大きいのが生ごみの分別収集です。志布志市は平成16年度から、大崎町は平成13年度(モデル地区回収)、14年度(全地区回収)から、生ごみの分別収集をはじめ、大幅に資源ごみを増やし、埋立ごみを減らしています。志布志市のごみの推移志布志市ウェブサイト(http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2013091100168/)より大崎町の埋立ごみ(資源化されないごみはすべて埋立ごみ)の推移全国町村会ウェブサイト「誇りあるまちづくり~スーパーエコタウンへの挑戦~」より(http://www.zck.or.jp/forum/forum/2667/2667.htm)また、鹿児島県の他の市町村を見ても、生ごみの分別収集をおこなっている市町村がリサイクル率上位を占めています。緑色で示したランキング上位の大崎町、志布志市、垂水市、錦江町、南大隅町、屋久島町、十島村(一部=平島、諏訪之瀬島、悪石島、小宝島)、南種子町(まだこの年はじめたばかり)が、生ごみを燃やせるごみと分別して収集しています。これらの自治体は指定袋制はとっていますが、有料化してはいません。鹿児島県でも、ごみ有料化をはじめている市町村もありますが、ごみ有料化した市町村はみな生ごみ分別収集している市町村よりもランクが下です。日本☆地域番付ウェブサイト(http://area-info.jpn.org/H5614460001.html)より筆者加筆生ごみの分別収集は、ごみの有料化と比較しても、ごみの減量化とリサイクル(資源化)率の向上に、はるかに効果があるといえるでしょう。鹿児島市がごみ減量を目指して、ごみの有料化をはじめることを検討していますが、目指すべきは、生ごみ分別収集、資源化にあることは明らかでしょう。
2015.11.29
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本当に久しぶりですが、更新します。毎日新聞 2015年08月16日 鹿児島版に、杣谷記者から受けたインタビューが掲載されました。再稼働・考:インタビュー/4止 鹿児島国際大経済学部准教授・八木正さん /鹿児島毎日新聞 2015年08月16日 地方版 ◇自然エネルギーの活用を 地域活性化にも役立つ 八木正さん(60) −−川内原発の再稼働をどうみるか 八木さん 現状をみると、原発ゼロでやっていけることは明らか。確かに、原発そのものは二酸化炭素を出さないことになるが、ウラン採掘から放射性廃棄物の処理までの核燃料サイクルには多くの電力を必要とするし、大量の温排水などで熱を無駄に捨てている。原発をやめることが省エネ、二酸化炭素排出量削減、地球温暖化防止になる。 −−原発と自然エネルギーの違いは 八木さん 自然エネルギーは地産地消で、原発は大規模集中で遠距離に電気を送る。また、自然エネルギーは純国産なのに対して、原発は(燃料の)ウランを輸入しており、六ケ所村の再処理工場も動いておらず、海外依存で、持続可能ではない発電方法だ。 −−自然エネルギーを活用してどのような社会をつくるべきだと考えるか 八木さん (これまでのように)地元と関係ない外部企業がやってきて立地するやり方では、例えば、風力発電だと低周波問題などが生じやすくなる。そうではなく、地元の同意を得て、地元住民が参加できる「地産地消」のエネルギーにしていくことが必要だ。自分のところで作ったエネルギーを自分のところで使うこともでき、売電収入を地域活性化に役立てることもできる。農村部ほど、土地もあり、自然エネルギーのポテンシャル(潜在力)も高い。持続可能な社会にしていくための重要な要素として考えていく必要がある。 −−岩切秀雄・薩摩川内市長は11日、「地域振興のためにも(原発は)必要」と述べた 八木さん (脱原発に取り組む)ドイツの事例だと、廃炉の方が原発が稼働している時と比べても同じかそれ以上の雇用が得られる。さらに、自然エネルギーを推進するドイツでは雇用が増えており、技術進歩の著しい燃料電池や蓄電池なども含め、経済的にも大きな意味を持つ。雇用面でも、早く原発を廃炉にして自然エネルギーを推進する方が効果が大きいと考える。 −−県内の自然エネルギーの可能性は 八木さん 自然が豊かで、風力、地熱は明らかに大きなポテンシャルがある。県全体で自然エネルギーの活用を促進し、エネルギー自給率を上げ、自立性の高い経済を目指すべきだ。=おわり (この企画は宝満志郎、杣谷健太が担当しました)============== ◇メモ 経済産業省は7月、2030年度の総発電量に占める電源構成について、原発を20〜22%、太陽光など再生可能エネルギーを現在の約2倍の22〜24%、火力発電を56%とした。実現には、原発の運転期間(原則40年)の延長や新設・増設が必要になる。
2015.08.20
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お久しぶりです。2013年7月17日付南日本新聞「選択の座標 参院選かごしま エネルギー政策」に、「福島教訓に脱原発を」というタイトルで、私のインタビューが掲載されました。とにかくスペースの関係で、言いたいことも十分展開できておりませんが、脱原発しかないという主張は、はっきり述べさせていただきました。
2013.07.17
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今日は天気もいいので、ベランダに置いたソーラークッカーで焼き芋を焼きながら、庭に植えた一本の桜で花見をします。向こう側に見えるショッキングピンクの花は、満開のマンサクです。ベランダに置いたソーラークッカーで、焼き芋を乗せて気長に待ちます。焼き芋は、焼き芋用の表面が黒いアルミホイルを巻いてあります。3,4時間で、美味しく焼きあがります。桜も散り始めていますが、まだ鑑賞に耐えます。二階の寝室から眺めた桜です。昨日は、風邪ひいて体調悪かったので、寝ながら花見しました。
2013.03.30
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3月18日、2012年度の卒業式。情報文化学科の卒業生、みんな卒業おめでとう。写真は、6名のゼミ生。いずれも優秀な成績で無事卒業。今年卒業のゼミ生、進路も卒論も自分の力でやり抜きました。(毎年のことですが)特に今年は、全員が秋までに就職&編入を早々と決めてくれたので、それ以降安心して過ごせました。卒論も、みんなレベルが高かったです。(これも毎年のことですが、私ほどほとんど具体的な指導もしないのに、学生はきちんとした卒論を書いてくれるのもめずらしい、と思ってます)それぞれに個性があったけど、ゼミのプレゼンの発表ではひとつにまとまり、工夫して、素晴らしい内容でした。(結果は準優勝でしたが、中身はそれ以上だったと思います)とにかく、人生これから。(私も含めて?)みんながんばれ。ひとつしかない人生。自分の道を突き進め!未来に乾杯!
2013.03.20
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みんなのでんきでこれから取り組もうとしているのが、「屋根借りたいプロジェクト」です。前の記事で紹介したみんなのでんきのチラシでは、「屋根貸しプロジェクト」になっていますが、私たちが屋根を「貸す」のではなく、「屋根を借りて太陽光発電パネルを設置したい」プロジェクトなので、「屋根借りたいプロジェクト」の方が正確ですね。「屋根貸してほしい」プロジェクトの略とすれば、「屋根貸しプロジェクト」でも間違いとはいえないけれど。それに、「屋根借りたいプロジェクト」の「たい」は「太陽光パネル」の「太」もかけています。このプロジェクトには、二種類の方々の協力が必要です。ひとつは、10kw以上の太陽光パネルを設置するために、屋根を貸していただける方。個人でビルを持っている方もいると思いますが、それだけでなく、企業や学校、病院などの事業所でも、ぜひ検討していただき、協力していただければありがたいと思っています。もうひとつは、そうした屋根に太陽光パネルを設置する資金を出し合う共同出資者になっていただける方。一口10万円または5万円を出資し合って、太陽光パネルを設置し、売電収入を配当に当て、10年ちょっとで元がとれるようにしたい、そしてそれ以降はどんどんもうかっていくようにできれば、と思っています。このプロジェクトで「屋根を貸してくれる方」と「共同出資してくれる方」がマッチングすると、太陽光パネルが設置され、発電することによって、売電収入が入ってきます。屋根を貸していただいた方には賃料を支払いますし、出資していただいた方には配当を支払い、10年ちょっとたてば元が取れ、それ以降は収入が出資した金額を上回っていく。そして、太陽光発電はどんどん普及する、というみんなが得をするWINWINのプロジェクトです。なぜ10kw以上といっているかといえば、10kW以上だと固定価格で「全量買取」してくれるからです。今、日本で行われている「固定価格買取制度(FIT:フィード・イン・タリフ)」では、家庭で一般的につけられている3kW~4kWなど、10kW未満の太陽光パネルでは「余剰買取」、つまり消費した電力を差し引いた余剰電力だけを高く買い取る仕組みになっています。10kW以上で「全量買取」にすることで、設置する方々ができるだけ有利なものにすることで、太陽光パネル設置をより促進していきたいと思っています。また、アパート・マンション暮らしの人や方角などの関係で自宅の屋根に太陽光パネルが設置できない人たちが、太陽光発電に関係することができることになります。この「屋根借りたいプロジェクト」のチラシもできあがリました。みんなのでんきは、Facebookにページを作っています。https://www.facebook.com/Minnanodenkiまた、この「屋根借りたいプロジェクト」の連絡先は、みんなのでんき発電部TEL:080-8259-7487(担当:及川)、E-mail:masashioikawa@hotmail.comです。「屋根借りたいプロジェクト」、よろしくお願いいたします。
2013.03.11
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カラー版のみんなのでんきのチラシができました。「シェーナウの想い」の上映会などに加えて、これから「屋根貸しプロジェクト」などに取り組み、自然エネルギーを普及していく活動を、本格的に進めていきたいと思います。
2013.03.11
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ランニング桜島から1週間。またまたハーフを走りました。しぶしポートマラソンという名のとおり、港近くを往復するコースで、平坦で走りやすいので記録も出るのでは、ということで、はじめて申込みました。それに、じつは、この志布志市ととなりの大崎町は、一般廃棄物において5年連続日本一のリサイクル率を誇る市と町(志布志市が市として全国一のリサイクル率75%以上、大崎町は全市町村で一番、80%を超えるリサイクル率)なので、ぜひ調査をしてみたいということもあり、日曜日にマラソンを走ってそのまま滞在し、月曜日、志布志市の環境政策室への聞き取り、そおリサイクルセンターなどへの現地調査に行きました。この調査もたいへん有意義でした。「焼却しないこと」と「市民の主体的協力」、これがカギ。環境学会で発表したいと思います。さて、ハーフマラソンの方ですが、研究紀要の論文の締切が重なり、ランニング桜島後のこの1週間でたった1日だけ(約15km)走っただけで、トレーニング不足。申し込む時は、記録を狙ってチャレンジしたのですが、半分記録は諦めて、無事完走できればいいぐらいに思って走り始めました。当日は快晴。菜の花マラソンはもちろん、ランニング桜島と比べても、参加人数は圧倒的に少なく、しかも広々した見通しの良い平坦な道路を2往復するコース。1km4分30秒ペースで前半を走るも、途中苦しくなってペースが落ち、だいぶ抜かれました。けれど、しばらくすると回復、それからは前半よりも調子が上がり、残りの5kmぐらいでけっこう前のランナーを抜いてゴール。1時間37分41秒と、ランニング桜島の記録をさらに2分ちょっと更新しました。次走るのが確定しているのは、6月1日第23回 阿蘇カルデラスーパーマラソン。毎年どうしようか迷いながらパスしていた大会。距離は50kmと100km。ウルトラマラソン初心者ということで、いきなり100kmは不安、ということで50km挑戦するということで申込みました。その前に5月4~5日に、長崎橘湾岸スーパーマラニック273春のステージというのがあり、173km(4~5日)、80km(5日)、55km(5日) の3コースがあります。いずれも長崎市内を出発し、島原半島の小浜温泉がゴールというコース。とくに173kmというのは2日がかり、徹夜で走るというもの。しかも、このレースは秋に行われる273kmのレースの参加資格になるということ。いくらなんでも無謀だという気持ちもあるけど、気の遠くなる距離に一度は挑戦してみたいという思いがふつふつと湧き出てきて、迷ってます。
2013.03.06
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Facebookに書いたのだが、長すぎて自分で読むのも一苦労という状態になったし、付け加えたいところもあるので、ブログに書く。今日(もうすでに昨日になっている)2月28日は、Facebookの友達であるプルト君の72歳の誕生日ということになってます。つまり1941年2月28日生まれだということ。プルトニウムは天然にはほとんど存在せず(ウラン238に中性子があたると、まずウラン239となり、これがβ崩壊 、ネプツニウム239 にかわる。そしてこれがさらにβ崩壊、プルトニウム239が生成される。このためプルトニウム239も自然界にごく僅かに存在する)、実際には人工的につくられるが、はじめて作られ、発見されたのがこの日ということらしい。 Wikipediaには、プルトニウムが「最初に合成・分離したのは1941年2月23日、アメリカの化学者グレン・T・シーボーグ博士、エドウィン・M・マクミラン、J・W・ケネディー、およびA・C・ワールで、バークレーの60インチサイクロトロンを使ってウランに重水素を衝突させる方法による。」と書かれてるけど、1941年2月23日と2月28日、どっちが正しいのだろう。歴史的には、このあと1942年にマンハッタン計画がスタート、広島に落とされる原子爆弾リトルボーイにつながるウラン型とともに、プルトニウム型の原爆開発も進む。シカゴ大学のフットボール場の観客席の下に設計された原子炉シカゴ・パイル1号で、プルトニウムは最初の臨界を迎える。さらに、プルトニウム生産炉がまずオークリッジに建設され、後にプルトニウム生産のための大型炉がワシントン州ハンフォードに建造されたが、このプルトニウムは最初の原子爆弾に使用され、ニューメキシコ州ホワイトサンドのトリニティー実験場で核実験に使われた。そして、第二次世界大戦末の1945年8月9日、原子爆弾ファットマンとして長崎市に投下された。核情報というサイトの「世界の核分裂性物質の量と民生用再処理」というページに掲載されているように、現在、世界には、核兵器プルトニウム約241トン、原子炉級プルトニウム約256トン(このうち日本の保有量約45トン)、計約500トンものプルトニウムが存在しているのです。そして上記「核情報」のサイトの「日本のプルトニウム保有量」というページには、「原子力委員会は、1991年原子力委員会核燃料専門部会報告書「我が国における核燃料リサイクルについて」において「必要な量以上のプルトニウムを持たないようにすることを原則とする」と発表し、1997年には、「余剰プルトニウムを持たないとの原則を堅持している」ことをIAEAに通知する形で国際的に宣言しているが、余剰プルトニウムは増え続けている。」として、日本における必要以上のプルトニウム保有が国際的に問題視されていることが述べられています。また、日本のプルトニウム保有量は、世界の原子炉級プルトニウムの約5分の1の45トンですが、このうち国内で保管されているのは10トンだけで、35トンは海外に保管されているのです。これは、青森県六ケ所村に作られた使用済み核燃料再処理工場が稼働せず、結局すべて英仏に運んで処理されているためです。資源エネルギー庁などは、原子力はウランを一度運んできたら、あとは発電をしたあとの使用済み核燃料を再処理してリサイクルし、そこでできたウランとプルトニウムを再び発電に利用するという形で、半永久的に利用していくのだから、準国産エネルギーといってもいい、とか述べてきたのですが、むしろ、ウラン調達の全量を輸入に頼っているだけでなく、ウランの製錬工場は鉱山に併設されている場合が多く、国内に製錬工場はなく、さらにウラン濃縮も六ケ所村などでわずかに行われているだけで、原子力発電所で使うための濃縮ウランの大部分もまた、海外から調達されています。また、転換についてもすべて海外に依存しており、そして使用済み核燃料の再処理も英仏に頼りっきりで多くのウランとプルトニウムの処理と保管も多くは海外ということで、核燃料サイクルの多くの工程で海外に依存している現状で、推進側の宣伝文句と違って、準国産どころか、何度も海外に運んで処理する何重もの、だいたい五重から六重の輸入エネルギーなのです。
2013.02.28
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久しぶりの更新だけど、またマラソンのこと。昨日は、第33回ランニング桜島。5km、10km、ハーフマラソンとコースがあるけど、ずっとハーフマラソンを走っています。自己記録は1時間33分28秒。今回の目標は、(1)(すごくむずかしいと思うけど非常にうまくいけば)1時間30分を切ること、(2)(むずかしいけどうまくいけば)自己記録1時間33分28秒を更新すること。(3)(最近結構練習できてるし、普通にいけば大丈夫なはず)1時間40分を切ること。の3段階。最低でも、(3)だけは達成しておきたい。天気がよく、やや肌寒いとはいえ、暑すぎるよりはむしろマラソン日和。いぶすき菜の花マラソンの教訓で、早めの準備、早めの出発が大切と考えて、余裕を持って桜島フェリーに乗る。いつもランニング桜島当日朝のフェリーは満員だと思っていたが、7時すぎに来たらそれほどでもない。何だ、いつもギリギリだったから混んでたんで、もうちょっと早く来ればよかったんだと知った。じつは、うちの長男も走るといってエントリーして親子で走る予定だったが、子ども劇場のミーティングが早まったから行けないということになって、一人で参加ということになった。一応走らなくても、記念Tシャツと熔岩焼きなどの記念品に、食事券、温泉券がもらえるので、レインボー桜島のマグマ温泉に2回入るのはバカバカしいけど、食事券の方は、昼飯食った上に、からあげかたこ焼きか、お土産になるものを持って帰ろうという貧乏臭い考え(貧乏だから当然だが)が頭によぎった。今考えると、マグマ温泉から桜島ユースホステルや高齢者福祉センター桜島の温泉へのはしごもできたということに気づいたが、実際そこまでするのもかえってたいへんだ。早く来たので、準備も余裕を持ってできた。ゼッケン付けやシューズへのチップ付け、トイレなども早々と済ませ、一応の準備運動をして、いつもは出たことのない開会式にも出た。オーストラリアゴールドコーストマラソンにペアでご招待(3泊4日ということは旅行代金30万円ぐらいにはなるかな?)の抽選があり、呼ばれたら1分以内に舞台まで来ること(つまり抽選会場にいること)の条件付き。この日は、3人目まで不在、4人目の方がこれをゲットした。会場にいると、当たってるのにみすみす逃すとはもったいないと感じた。まさかとは思うが、今までもしも自分があたっていたとしたら、もったいないことをしていた。これからは今日と同じように早めに来ようと心に誓った(誓うほどのものでもないけど)。さて、肝心のレースだが、今回もスタートからあまり飛ばしすぎないように少しだけ後ろに位置をとる。2,30秒のロスはあったが、とくにスタート直後はたくさんの人を抜いていくので気分がいい。5kmすぎると、ほかの人とは抜いたり抜かれたりという、この辺が自分の居場所か、と思うような位置に来る。2km地点で9分5秒、4kmで18分7秒と、5kmで22分38秒とほぼ4分30秒ペース。このままいくと、20kmで1時間30分、21.0925kmだと1時間35分前後だなと頭に浮かぶ。少しペースを上げないと、(1)(2)の目標は達成できない。抜いていくランナーについていく作戦に出ようかと考える。2,3人の女性ランナーについていこうと思ったが、少しペースが早すぎるので、ついて行った反動でかえって苦しくなってしまった。数人にごそっと抜かれたあと、このままずるずる下がるのは嫌だなと思っていたら、安定したフォームで走る私より年配の男性ランナーに抜かれたので、そのおっさんランナーについて行ったら、それほど無理なくつける。1km4分40~50秒前後のペースだったが、その時点での私にちょうどいいペースで、その後はあまり苦しい思いもせずに、余裕を持って淡々と走ることができた。10km46分10秒。15kmすぎた付近からおっさんランナーのペースが少し落ちてきたので、ラスト4kmほどの長い下り坂に差しかかったところで、おっさんを抜いて、ちょっとだけペースを上げる。いつもは苦しくてどうしようもなくなるラストも無理をしていないので、それほど苦しくもなく、さらにペースを上げていくが、まわりの他のランナーもけっこう早く、ある程度は抜いたが、私を抜いていくランナーもいる。で、最終的には、下の完走証のとおり、記録は1時間39分30秒。第3目標である1時間40分を切る、という目標をぎりぎり達成。総合順位は284位/2445人中、部門順位は41位/388人中(50歳代男性)でした。まあこんなもんか、もうちょっと速く走れたかな、という思いを持ちつつ、勝手にペースメーカーにさせてもらったおっさんランナーに感謝、自分にちょうどいいペースメーカーを見つけるのは大事だなと思った。レース後は、マグマ温泉(少し早かったので、こちらもあまり待たずに入れました。また、温泉の方もノウハウを蓄積し、今までよりも人数管理がしっかりしていて、それほど混み合いもせずにゆったりと入れた)に浸かり、からあげを手土産に気分よく帰宅しました。
2013.02.24
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1月13日、第32回いぶすき菜の花マラソンを走りました。この数日間ずっと晴れてたのに、レース直前から雨模様。一応余裕もって行ったつもりだたんだけど、いつも体育館の中で着替え、荷物置き場にするのに、雨模様だからか早くもいっぱいになっていて、仕方なく屋根はあるけど建物の外側のところに荷物を置く。手がかじかんで、安全ピンでゼッケンをつけるのにうまくつけられなくて手間どった上、安全ピンひとつ紛失。大会本部に取りに行く。トイレも満員で、結局スタート地点に行くのが遅れて、目標タイム(3時間45分に設定)スタート地点よりもずいぶん後方からスタート。ということで、なんてついていないんだろう、と思いながらスタートしました。スタート地点まで行くのに、2分15秒かかったけれど、満員電車のような大集団の中で思うようにスピードを上げられなかったのがむしろ功を奏したようです。今年はいつもに比べて、けがにも悩まされず、直前3ヶ月は週3~5日走れて例年になくトレーニングができたので、ここ数年4時間超えていたけれど、今年は久しぶりに3時間台が出るのではと少しは自信がありました。ただ、もっと自信のあった阿久根ボンタンロードレース(ハーフ)で1時間30分切るのを目標にして最悪1時間40分は切ろうと思っていたのに、最初飛ばしすぎてばててしまい、最後失速して結局1時間43分かかってしまいました。また、その後この菜の花マラソンまでの約1ヶ月の方が練習量も少なく、体調も万全ではありませんでした。最初ついつい飛ばしすぎて後半歩くパターンばかりだったし、練習で、同じスピードでもストライド伸ばすよりピッチ走法の方が後半疲れないことがわかったので、とにかく余裕があっても歩幅はあまり伸ばさないでピッチを上げるということを言い聞かせながら、前半走りました。10kmで53分、20kmで1時間43分と、スタートの2分ちょっとの遅れを考慮すると、1km5分のペースを正確に刻んでいて(実際にはかなりの上り下りがあるので、スピードも変化しているのだけれど)、しかも息苦しくない。22.5km地点から約5km続く長い上り坂、フラワーパークの先の坂のピークのところで限界に近づいたが、とにかくしのぎきって30kmで2時間37分。上り坂では歩くようなスピードに落ちたが、それでも自分の意識としては走れているし、下り坂から平坦なところではスピードをあげられているので、これは行けるかなとの感触。山川港からの最後の長い上り坂、いつも山川駅の前から歩いてしまうのだが、ここもエイドステーションで立ち止まるだけで、なんとか乗り切りました。指宿市街地に入って最後の約5km、呼吸は苦しくないのでもっとスピードを出したかったけれど、さすがに足の方が限界でスピード上げられず、女性ランナーも含め、ゴール直前でまとめて抜かれたけれど、3時間48分55秒でゴール。いぶすき菜の花マラソンでの自己最高記録でした(遠い昔、30歳代の頃、3時間30分台で走ったことがありますが)。30km以降は1km約6分にペースは落ちたけど、歩かなかったのははじめて。悪天候で途中雨や風が強くなったりしたときもあったけど、適度な湿り気で最後まで息苦しくならなかったし、いつもはパンパンになる足の筋肉も雨で冷やされてなんとか持ったのかもしれません。とはいえ、やはりいつもより準備ができて、気持ちを前向きにして走れたのが「災い転じて福となす」となった原因でしょう。レース中、調子良く走れているときにエイドステーションでとったのは、ほとんどスポーツドリンクとバナナだけ。いつもレース後半で歩いたりしてるところで味わうぜんざいや甘酒、かつおの腹皮も、今回は元気に走れていたのでいただきませんでした。ただ、上り坂でばてていたとき、えんどう豆のスープ、それから飴をいただき、なぜか急に元気が出て無事回復、助かりました。レース後も雨が降り続き、靴下を脱ぐのも履くのも手間取ったり、雨でそばやぜんざいをゆっくり味わって食べたりできず、また温泉にも入る気になれず、そこはちょっとつらかったけど、それでも気分よく帰ることができました。
2013.01.13
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今年4月で、どんぐり自然学校・幼稚園は20周年を迎えます。どんぐり幼稚園を手始めに発展し、3年前からは、全日制のどんぐり自然学校(1年~9年の小中学部)を発足させました。どんぐり自然学校は、最初は生徒数2名でしたが、その年度中に4名に。昨年度は8名と倍増。そして、NPO法人としてスタートを切った今年度は18名と、トントン拍子に生徒数が増えてきました。4月から始まる来年度も1年生に8名が入ってくる予定で、ますます充実していく勢いです。他方、この約20年間、軌道に乗ってからはずっと十数名から二十数名の園児数で運営してきたどんぐり幼稚園の入園者が、今年はちょっと少なめです。これは幼児を持つ親御さんたちに知られていないことにつきるのではないかということで、広報・宣伝にもっと力を入れることにしました。まずは、1月19日(土)に9時より受付、9:30~11:30の時間で、入園説明会を開催することになりました。(小中学部の編入・入学説明会と同時開催)ぜひとも多くのみなさんがこの説明会に来ていただくことを望みます。3年保育ですが、幼児期を、吉野の森のある自然豊かな場所で、思いっきり遊び、自然とふれあい、ものづくりやさまざまな体験をしつつ、個性豊かに育ててみませんか。この年代の子どもを持つ親御さんはもちろんですが、知り合いにそうした方がいる方は、ぜひともこんな幼稚園があるよ、今度入園説明会があるよ、と声かけしていただけるとありがたいです。入園説明会に来られなくても、いつでもご相談を受け付けていますので、よろしくお願いいたします。お問い合わせ、お申し込みは、電話番号099-244-5759です。どんぐり幼稚園の場所や理念などくわしいことについては、NPO法人どんぐり自然学校のホームページをご覧ください。
2013.01.06
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もう今年のクリスマスは過ぎたけど、この世界から戦争がなくなるまで、ずっと言い続けるべき言葉だよね。ヨーコさんのページからダウンロードさせていただきました。アクセスするとジョンの歌声が流れます。皆さんもぜひアクセス&ダウンロードを!http://imaginepeace.com/warisover/
2012.12.28
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今、巷で話題になっている”シェーナウの想い”の上映会を企画しました。市民が自分たちで電力会社をつくってしまった!!というドキュメンタリー映画です。この映画を観て、その後自分たちに何ができるのか?何をしていこうか?などを参加者でグループ分けをして話をしていこうと思います。 実際に社会を変えていく1歩を踏み出すための上映会です。まだ見ていない人も既に見た人も参加して私たちの希望ある未来について話し合いましょう! 映画の翻訳者(及川)も在籍する「みんなのでんき」が主催します。当日はシェーナウのことや上映会のことなども及川さんから話してもらいます。 とき:1月26日(土)14時~(13時30分開場)ところ:ボランティアセンター5階 小会議室 (鹿児島市山下町15番1号 かごしま市民福祉プラザ内) ◆タイムスケジュール ・上映(14時~15時10分) ・意見交換(15:10~15:40) 休憩(10分) ・映画シェーナウの想いの説明 及川(15:50~16:10) ・質疑応答 (16:10~16:30) ・みんなのでんきの紹介(16:30~16:45) ・グループワークショップ(16:45~17:35) ・終わりのあいさつ(5分) 主催:みんなのでんき 無料です。 申し込み:準備等のため申し込みをしてください 問い合わせ:masashioikawa@hotmail.com http://www.facebook.com/Minnanodenki 080-8259-7487
2012.12.26
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何だ、この日程は!?1ヶ月にたった5日、12月1日から17日まで1日しか働いていない公務員はだれだ。大阪市なら絶対懲戒処分だな、と思ったら、橋下市長の公務日程でした。あまりにびっくりしたので、久しぶりにブログ更新しました。大阪市ホームページ(http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000148990.html)より
2012.12.24
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Facebookから、東京新聞の2012年7月31日の社説をシェアします。(東京新聞とシェアしてくれた仲間に感謝します。こういった情報はどんどん拡散させましょう。)原子力業界を渡り歩いてきた田中俊一氏は、「原子力ムラの村長さん」と呼ばれているようです。こんな人物が委員長だなんて、「原子力規制委員会」ではありえません。「原子力寄生委員会」と呼ぶべきです。
2012.08.02
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手塚治虫と宮崎駿の両巨匠!二人の間にはいろいろあるようだけど、というか宮崎駿師匠が乗り越えるべき対象として手塚治虫師匠をかなり意識してきた、といえます。しかし、反原発、脱原発ということでは、完全に一致してるんですよね。とくに手塚治虫師匠は世間で誤解されてるようだけど。やはりわかってる人はわかってるんですよね。『不思議で不安な原子力発電のこと』(1989年):手塚治虫「ぼくも原発に反対です」 より宮崎駿「原発ぬき」の小さなデモ!スタジオジブリが横断幕に込めた思い 鈴木P「会社として原発に反対」 より関連記事 「原発ぬきで映画を」 ジブリに横断
2012.07.05
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2012年7月4日18:30より、かごしま環境未来館で「シェーナウの想い」上映会を開催します。主催は「NPO法人かごしま市民環境会議」で、上映の後、代表の村山雅子さん、映画翻訳者の及川斉志さんとともに、私も話をすることになっています。鹿児島の皆さん、よろしく。
2012.07.01
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どんぐり自然学校の教師や父母などが常連で行っていた鹿児島天文館の「明るい農村」が5月末に閉店しましたが、その際どんぐり自然学校の教師たちがギターを携えて別れの合唱をしたことが、本日(2012年6月5日)付の南日本新聞に掲載されました。明るい農村の農村の桃井昇さん、ミツ子さん夫婦の前で、歌っているどんぐり自然学校の面々が大きく写真に写っており、「世界は二人のために」や「今日の日はさようなら」を歌ったこと、また代表の永綱ユミ子(なっちゃん)先生の談話「何時までも居座って自然学校の夢を語った。…」が載っています。
2012.06.05
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県知事選を前に「夏考原発」とするシリーズを毎日新聞鹿児島支局が企画して、その2回目に私のインタビュー記事が掲載されました。(「環境政策学者」という肩書には私自身もちょっとびっくり、恥ずかしい限りですが。)川内原発を抱える鹿児島県で、原発が全面停止して迎える県知事選。川内原発1・2号機を再稼働するかどうか、3号機増設を認めるかどうか。原発問題が最大の争点になるということで、シリーズを企画したそうです。5月21日(月)にインタビューを受けたのですが、毎日新聞の記者さんは、このブログも参考にしながら、原発はもちろんエネルギーや環境の問題に市民がもっと関心をもち、どんどん自ら参加することが解決にむかうことになるという線で、私の主張・見解をまとめてくれました。私のインタビュー記事の左横には、「7月8日投開票の知事選に立候補を表明した「反原発・鹿児島ネット」事務局長の向原祥隆(むこはらよしたか)氏(55)」が県庁で開いた記者会見の記事が掲載されていました。向原氏の主な基本政策として、・川内原発1、2号機再稼働反対・同3号機増設の白紙撤回・高レベル放射性廃棄物処分場建設反対・馬毛島の軍事基地化反対・薩摩川内市の最終処分場白紙撤回・TPP参加反対・副知事に女性を登用・若者の起業、就労支援・農村就労促進等が紹介されています。県知事選の行方によっては、日本全国の原発・エネルギー政策を決めることにもなる選挙です。がんばっていただきましょう。というか私もがんばろうと思います。
2012.05.25
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今年2012年3月20日の記事で、鹿児島のどんぐり自然学校がNPO法人になったことをお知らせしましたが、そのサイトがリニューアルしました。本サイトのトップにバナーをはりましたので、クリックしてどんぐり自然学校のサイトを訪れてみてください。サイトの内容も、今後さらに充実させていく予定です。どんぐり自然学校は、園児、生徒を募集中です。どんぐりの森があり、ヤギやニワトリもいる自然豊かな環境です。豊かな自然の中でのびのび育てたい。もっと自然体験やものづくりを経験させたい。環境を変えて子どもが毎日学校に行けるようにしたい。さまざまな要望をもっている方々に、どんぐり自然学校を知っていただき、多くの園児、生徒に来ていただければいいなと考えております。
2012.05.16
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忙しくて少し間があいてしまいましたが、新年度も始まり、新入生も入ってきました。4月4日に入学式があり、今週から来週月曜日にかけてオリエンテーションが続いた後、4月10日からいよいよ前期の授業が始まります。昨年6月を最後に、環境家計簿が止まったままでしたので、再開したいと思います。ただし、ごみ分別が抜けていること、10月ごろの太陽光発電、電力消費で、エコノナビットの電源を抜いたまま気づかなかったため、データがとれていない部分があることをあらかじめ報告しておきます。久しぶりなので、表の説明をしておくと、「消費」から「ピーク」までは、うちのエコノナビットという京セラの太陽光発電のデータ表示をしてくれる機械でとったデータで、「消費」というのは電力消費量(kWh)、「発電」は太陽光発電量(kWh)、「自給率」は太陽光発電量/電力消費量(%)、「ピーク」はその日の最高時の太陽光発電(kW)です。その下の「天気」は、Yahoo!天気情報からとってきたもので、その日の15時時点の天気を表しています。その下の「昼の天気概況」(6:00-18:00)から「日照時間」(h)、「降水量」(mm)、「気温」(℃)は、すべて気象庁のサイトの気象統計情報から、鹿児島県鹿児島のデータをいただいたものです。ということで、今回は2011年6月12日~7月2日の3週間分の太陽光発電と電力消費です。やはり、梅雨ということで、天候の悪い日が多く、発電量が少ない日が多いですね。それから、6月下旬になると、電力消費が増えています。6月26日の日曜日などは18kWhと跳ね上がってます。おそらく、一日中、家にいて、そのうえエアコンをかけっぱなしだったのでしょう。反省しなければなりませんね。
2012.04.06
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前回の記事に続いて、震災がれきの問題を論じます。まず、自民党の中で、震災がれきについて、もっともまともな意見を表明されている河野太郎氏のブログを紹介します。----------------------------------------------------続 震災がれき 2012年03月23日 20:43|自民党役職停止中|震災がれき 宮古市に震災がれきの視察に伺う。 震災がれきの二次仮置き場では、従事している約200人のうち地元の雇用は約170人。罹災証明書を持っているのは約20%。 主な業務は重機のオペレータと選別工だが、重機のオペレータは資格も必要なので、もともと建設業界などにいた人がほとんど。がれきを選別する業務は、建設業界などを経験したことがない人が多く、ほとんどが一年契約。がれきの選別は、コンベヤに載ってくるがれきを毎日八時間、選別する。なかなか雇用しても続かないそうだ。 広域処理するがれきも、選別までは地元で行うので、ここまでの雇用には広域処理も地元処理も影響はない。 広域処理をやめて地元で処理することにして増える雇用は理論的には、焼却炉の運用と破砕オペレータで数名ずつ。 理論的にはというのは、がれきは時間が経つと劣化するので、そうはならないからだ。 可燃物は、水分や塩分を含むようになったり、腐敗、発酵が進むと焼却には適さなくなり、コストはかかるが重油を足して燃やすか、さらにひどければ埋めるしかなくなる。しかし、処理をしていないヘドロのようになったがれきを埋めれば汚染のおそれがあるし、処理場の容量は限られているので、そう簡単に埋めるわけにはいかない。 再利用できる角材なども二、三年以上経過するとリサイクルには適さなくなる。さらに、発酵熱による自然発火が昨年、数週間も続き、また、害虫の発生や悪臭もある。 宮古をはじめ今回の被災地は、山が海に迫っているところが多い。がれきの仮置き場になっているところは貴重な場所だ。宮古では、港湾施設と運動公園、野球場ががれきの仮置き場になっている。 処理が終わらなければ、こうした場所を利用することができない。がれきは仮置き場に集められ、もう街中にはないのだから、がれきが復興を妨げているということはないなどと、したり顔して言う人はぜひ、被災地で復興にあたっている行政マンと直接、話をすることをお勧めする。だから、地元で十年でも二十年でも時間をかけて処理すればいい、地元処理ならば雇用が増えるというのは、机上の空論だ。 放射能はもとより、粉塵、アスベスト、有毒ガス、水質汚濁などの検査は地元できちんと行われているが、規制値を大きく下回っている。 震災がれきを受け入れるとアスベストをはじめ有害物質がついてくると言う人がいるが、がれきは手で選別までしているので、言われなくとも現場ではきちんと調査して、安全を確認をしている、と現場の管理者の語気が強くなった。ちなみに秋田県が昨日、県議会で報告した受け入れのための試験焼却のデータでは、宮古市のがれきの放射性物質の濃度は、キロあたり6ベクレル。アスベストは、仮置き場は基準値以下、排ガスでは不検出。 広域処理に加わるかどうかは、自治体に選択権がある。自分で処理できるなら、自分で処理すればよい。自分ではとても処理しきれないという時には、県にがれき処理を委託すれば、県が広域処理を行う。たとえば岩手県では、大船渡などは地元の太平洋セメントの炉で燃やせるので、広域処理の必要がない。 陸前高田は、水産系の廃棄物を燃やすために仮設焼却炉の建設を当初考えたが、建設しているよりも大船渡の太平洋セメントの炉で燃やす方がはやいので、2011年6月から太平洋セメントで燃やしている。 岩泉町は、県にがれきの広域処理を委託し、宮古市、岩泉町、田野畑村などで一緒に処理している。がれきの処理については、被災地の希望を聞いて支援が必要ならば支援するべきだ。地元で処理すれば雇用が生まれるなどと、よそで勝手に言ってみても、地元には迷惑だ。 良いアイデアがあるならば、被災地に提案して、受け入れられれば被災地から直接、要望としてあげてもらえばよいのではないか。がれきを広域処理するか地元処理にするか、被災地抜きに東京で議論しても意味はない。----------------------------------------------------続 震災がれきの引用は以上です。現在の問題は、処理場が足りないという問題よりも、そもそも選別が追いつかないという問題のように思われます。選別の態勢を整えること、角材のリサイクル先を探すことなどのところを支援しないといけないのではないでしょうか。河野氏は、その前の2012年03月14日のブログの震災がれき Q&A その3において、 ----------------------------------------------------Q 被災地に設置される焼却炉の能力はどのぐらいですか。 A 宮城県の震災がれきは、宮城県内の被災地を、 気仙沼ブロック石巻ブロック宮城東部ブロック亘理名取ブロック仙台市に五分割し、まず、ブロック内で処理する、それができない分は県内処理、そして県内で処理できない分を県外にお願いするということになっています。 宮城県が受託した震災がれきの量は、量が確定していない気仙沼ブロックを除いて932万トン。ブロック内処理量は471万トン、県内処理は117万トン、そして、県外処理量344万トン。ブロック内処理をするために、焼却炉が設置されます。 石巻ブロックは5基、1500トン/日。 亘理名取ブロックは名取に2基、190トン/日 岩沼に3基、195トン/日 亘理に5基、525トン/日 山元に2基、200トン/日 宮城東部ブロックは仙台市に場所を借りて、一ヵ所設置予定。 気仙沼ブロックは気仙沼市に二ヵ所、南三陸町に一ヵ所設置予定。 仙台市は、宮城東部ブロック用以外に、仙台市用に三ヵ所480トン/日。この新設される焼却炉の処理能力は、相当に大きなものです。たとえば私の地元と比べてみると、 人口 焼却処理能力 茅ヶ崎市 23万6千人 360トン/日 平塚市 26万人 294トン/日これだけの焼却炉を被災地に新設して、それでも足りないものを県外処理しようということです。----------------------------------------------------と、宮城県では地元で相当に大きな処理能力を持つ焼却炉も新設し、各ブロック、そして県内でできる限りの処理をして、それでも足りない344万トンを県外処理にお願いするのだと書いています。この河野氏のブログの記事(3月14日)の後、3月18日に細野環境・原発担当相が村井宮城県知事と会談して、「海岸防災林の盛り土に…震災がれき再利用で合意」したことが明らかにされています。----------------------------------------------------海岸防災林の盛り土に…震災がれき再利用で合意細野環境相は18日、宮城県庁で村井嘉浩知事と会談し、津波から住民を守る海岸防災林を同県の太平洋沿岸部に整備するため、東日本大震災で発生した同県内のがれきを盛り土として埋め立て、再利用することで合意した。 震災のがれき処理に関し、政府が被災地での具体的な再利用策をまとめたのは初めて。 政府の計画では、仙台市から南側の仙台平野沿岸部の約50~60キロに防災林を整備する。その際、防災林を植えるための数メートルの高台をがれきを埋め立てて建設する。利用するがれきは、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の汚染の問題がないかどうか、環境省が安全性を確認する。事業は国直轄で行い、6月までに着手する。 (2012年3月19日 読売新聞)----------------------------------------------------遅きに失したとはいえ、政府も当然の策を検討せざるを得なくなったということがいえます。しかし、ということは、これだけでも県内で処理できるがれきの量がそれまで計算していた量と比べて相当変わってくる、ということがいえます。さらに、「仙台市から南側の仙台平野沿岸部の約50~60キロ」だけではなく、宮脇昭先生が提唱するように、東北の太平洋沿岸約300キロにわたって、幅50~100メートル以上に防災林を築くとすれば、がれきは足りないくらいではないかと思われます。河野氏の議論は、そのことについてはまったく触れられていません。そこからいきなり「県外処理=日本全国での広域処理」になっています。南相馬市の市長の考える復興計画などもあるわけですから、なぜ、まず現地、そして福島も含めた隣県、近県からその処理の可能性を探っていかないのか、いきなり九州・沖縄まで含めた日本全国にお願いするのか、その一番重要な点がまったく触れられていません。「がれきの処理については、被災地の希望を聞いて支援が必要ならば支援するべきだ。」はわかりますが、地元で防災林という非常に有効な活用の仕方があるわけですから、はっきりいってやはりおかしいといわざるをえないのです。
2012.03.30
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震災がれきの広域処理で、自民党等も含めた強い要請の下、野田首相、枝野経産相、細野環境・原発担当相らが「絆」を強調して、国が資金を出すから、ということで、各地方自治体に受け入れを要請しています。放射能汚染の問題だけがクローズアップされていますが、もちろん放射能汚染があれば放射性廃棄物として厳重な管理が必要ですから広域処理など論外なのですが、たとえそうでなくても広域処理には反対です。ごみ処理の基本を忘れていませんか。その第一の基本は、3R(リデュース・リユース・リサイクルあるいはリフューズを加えて4R)をできる限り追求し、それができない場合は適正処理をするというものです。まず、廃棄物をただ焼却したり、そのまま埋め立てるのではなく、まずは再使用したり、資源として利用することを考えなくてはなりません。南相馬市の桜井市長は、海岸線に防潮堤を築き、さらにその防潮堤の後ろに防災林をつくって、人が住む街を津波や高潮、強風などから防ぎたい、ということを復興計画の一つにしているようです。その防災林の地面をマウンドのように高くするためにがれきと土を混ぜて埋めたい、自分のところのガレキだけでは足りないので、近くの地域のがれきも活用したいということです。いい計画じゃないですか。がれきの分別の徹底や土と混ぜて埋め立てるときの細心の注意が必要ですが、それをきちんとすれば、大量のがれきも邪魔者・厄介者ではなく、資源・宝として活用できます。この構想は、宮脇昭先生の防災林はできるだけ多くの種類の樹木を組み合わせて植える、その際に高潮、高波にも、より一層対処できるようにがれきを土に混ぜて資源として使うという構想の実践ということになりますね。同様の趣旨を展開するサイトがいくつかみつかりましたし、とくにYouTubeの以下の映像は分かりやすいですね。いのちを守る森づくり ~東日本大震災復興~それからもう一つの原則は、自区域内処理、現地処理です。もちろん、様々な事情により、自分の自治体や広域組合の中ではできないところもあるでしょうが、その場合でもできるだけ近い地域で処理するのが望ましいわけです。フード・マイレージとか、ウッド・マイレージ、あるいはエネルギー・マイレージなどという言葉が近年語られるようになってきましたが、ガベージ・マイレージ(あるいはウェイスト・マイレージ)という言葉を提唱したいと思います。とにかく遠くに運ぶのは、エネルギー消費のムダであり、できるだけ避けて、エネルギーの浪費と汚染の拡散を防ぐのが持続可能な循環型社会のあるべき姿です。広域処理で遠くまで持っていくより、エネルギー的にも環境的にも、そして経済的にも、近くで処理するのがいいはずです。現地できちんと処理するというこの基本は、そもそも有害廃棄物の国際移動を禁じたバーゼル条約を国内でも徹底するということですし、環境省も分かっているはずですが、何か訳があって知らないふりをしているのでしょう。このことはこちらでも語られていました。がれき広域処理の本質的問題(要約版)今回の騒動を見ると、ごみ焼却場でのダイオキシン騒動を契機とした1997年頃からのダイオキシン特需、大型ごみ処理施設の建設ラッシュを思い出します。あのときも日本でのダイオキシン汚染という問題を、本来の解決策であるごみ減量、分別の徹底などを後景に退かせ、とにかく高温で焼却する大型の全連続炉をつくれば、ダイオキシン問題はすべて解決という方向にもっていかれてしまいました。そして、逆にごみをもっとたくさん集めて100トン以上の大型処理施設を作らないと補助金出さないよ、小さな市町村はいっしょになって広域事務組合をつくって1日100トン以上のごみを集めなさい、という形で国(当時は厚生省)が、自治体を脅し、業界を先導してました。結局、物事の本質、本来の目的が歪められて、経済的利益(社会的コストを最小にという本来の経済性ではなく、関連産業、特定企業の利潤増大)ですべてが動いていたわけですが、それと同じ構図が見えてきますね。
2012.03.25
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鹿児島市では、一般廃棄物として、焼却処分する「もやせるごみ」(可燃ごみ)、そのまま埋め立てる「もやせないごみ」(不燃ごみ)、資源物として、「紙類」(新聞・チラシ/段ボール/紙箱・包装紙等/雑誌類/紙パック)それに「衣類」、「電球・蛍光灯/乾電池/スプレー缶類」、さらに「缶・びん・ペットボトル」、「プラスチック容器類」、「粗大ごみ」などに分別して収集しています。わが家では、もやせるごみとして収集されるもののうち、生ごみを分別して、コンポストボックスで処理しています。下の表は、わが家の2009年(2009年1月にデータ不備があったので、2010年1月分を加えて、1年間の統計としてあります)のごみ排出量の統計をとったものです。コンポストボックスで処理する「生ごみ」、もやせるごみに出す「可燃ごみ」、もやせないごみとして出す「不燃ごみ」、資源物として収集される「プラスチック容器類」、同じく資源物として収集される「紙」と、主なごみを5種類に分けて統計をとりました。もちろん、ほかに缶・びん・ペットボトルなどの資源物が出ていますが、重量を計測できていないので、ここでは無視します。さて、生ごみは可燃ごみの約2倍出ています。家庭で出る一般廃棄物(資源物を除く可燃ごみと不燃ごみの合計)は、1人1日あたり平均で750g程度ですが、わが家の年間のごみの量を1日あたりにすると約330g、さらに家族の人数4人として、1人1日あたりわずか80gということになります。もし生ごみを市の回収に出していたとしても、240gで日本の平均の約3分の1でしたが、生ごみを堆肥化したために、なんと平均の10分の1強という少なさとなっています。生ごみは水分を多く含んでおり、焼却の際に燃焼温度を下げる役割を果たします。焼却の際のダイオキシン発生を防ぐためにごみ焼却場では850℃以上で焼却されていますが、そのために多くの重油が必要となってくることになります。また、ごみ収集車で運ぶエネルギー消費量やCO2排出ということも含めると、やはりごみは少ない方がよいでしょう。鹿児島市では、もやせるごみを週2回収集していますが、生ごみを入れなければ、質(腐敗臭など)の点でも、量の点でも、収集は週1回で十分でしょう。生ごみコンポスト化は、生ごみを堆肥、すなわち資源物としてうまく活用するとともに、ごみ問題の解決にとっても大きいわけです。さらに、プラスチックや紙などをしっかりと分別し、リユースしたり、資源物としてリサイクルしたりしたおかげで、もやせるごみ、もやせないごみを合わせた一般廃棄物は、ごみの総量の2割を割っています。つまり、逆に言えば、リサイクル率80%を超えているということになります。かごしま環境未来館に、鹿児島市とドイツ・フライブルク市のごみ総量やリサイクル率を比較した表が展示してありました。鹿児島市とフライブルク市は、市民一人当たりのごみ総量はほとんど変わらないのに、それに占める資源物の量が全然違い、そのためリサイクル率もまったく違っています。鹿児島市はリサイクル率が15%もいかないのに対して、フライブルク市は65%を超えています。その要因の分析は改めて行おうと思っていますが、とにかくわが家はそのフライブルク市も超えるリサイクル率を誇っていることになります。
2012.03.24
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ブログを休止している間にいろいろなことがあったので、いくつか紹介する記事も掲載していきます。これは約半年遅れのご報告ですが、「エコハウスにようこそ」というブログタイトルなので、その趣旨にあった記事ということになります。昨年の秋、シンケンで『kitutuki』という季刊誌が創刊されました。カメラマンの高比良さんが編集人となって、シンケンの住人や作り手など、シンケンにまつわる人たちを中心として、「コツコツと暮らし継がれる、木の家のものがたり」をテーマに、写真をメインに迫った雑誌です。その記念すべき創刊号に、ありがたいことに私の家が掲載されました。「八木さんちに学ぶできるエコ」というレポートです。さすがプロのカメラマンで、右のページの写真を見ると、大きくアプローチから家の玄関を見渡した写真が掲載されていますが、植物におおわれてかなり立派に見えます。左のページの中段には、わが家自慢の庭の太陽光パネルや、コンポストボックス、雨水タンクが紹介され、下段には見取り図もあります。左のページ上段には、1階で私と妻がテーブルをはさんで向き合って歓談している写真があり、家の中は整理されているように見えます。いつものことですが、取材があったり、お客さんが来るたびに、かなり掃除がたいへんではあるのですが、突然お客さんが来た場合でも何とかする工夫があります。妻の背中の後ろは大きな引き戸になっていて、この向こう側に台所があるのです。下の新築時の写真のとおり、ふだんはこの引き戸は開いていています。お客さんが来たとき、その辺にあったものをさっと引き戸の向こう側の台所に移して、引き戸を引いて隠してしまう、という妻のアイデアです。私のページをめくると、次のページにはこのブログでも紹介したことのあるいつも新鮮な有機野菜などを配達してくれる大薗さん(リンクしたのは私の過去のブログであり、kitutukiのページではありません)のページもあります。大薗さんは、わが家よりだいぶ以前にシンケンで家を建てた大先輩ということになります。この雑誌が発行された後、シンケンの打ち上げパーティ(?)が天文館マルヤガーデンズ7階のシンケンのモデルハウスであり、私も招待していただきました。残念ながら用事があって遅れて行ったのですが、迫社長や編集人の高比良さんはじめスタッフの方々や、私と同じく記事に登場する方々が顔をそろえ、おいしい料理をいただきながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。後半は、モデルハウス内を探検させていただき、さまざまなアイデアとそれを実現するための工夫などを、説明を聞きながらくわしく見たり触ったりさせていただきました。ありがとうございました。
2012.03.22
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「シェーナウの想い」上映会、なんとか無事終わりました。来場していただいた方、ありがとうございました。及川さんの協力も得て、これからも上映会を開いて、多くの人にこの映画を見ていただき、脱原発への道をともに考えていきたいと思います。ところで、私も関わっているどんぐり自然学校がNPO法人になりました。私も、NPO法人どんぐり自然学校の常任理事の一人ということになりました。そのこともあって、退会直前だった日本NPO学会に出かけていって、いろいろと勉強してきました。まさに泥縄もいいところですが。どんぐり自然学校のウェブサイトも新しくなりました。このブログでもちょくちょくその話題も取り上げていこうと思いますが、どんぐり自然学校のくわしい情報はそちらに掲載されているので、上記のどんぐり自然学校のウェブサイトをぜひ見てください。幼稚園(幼児部)・小学校(初等部)・中学校(中等部)の幼児・児童・生徒の入園・入学を受けつけていますので、よろしくお願いいたします。私の次男坊は、昨日から今日にかけて、どんぐり自然学校の友だちといっしょに、桜島一周サイクリングに出かけています。2年前に、私と子どもたち二人で桜島の露天風呂がすばらしい「古里温泉ふるさと観光ホテル」まで自転車で行ったときには、かなりしんどそうだったけど、この2年間、どんぐり自然学校で、大隅半島垂水-根占間往復と平川錦江湾高校前-知覧峠-枕崎間往復の2回、1泊2日のサイクリングを経験しているので、今度はだいぶ成長してるはずで、上り坂も大丈夫だとは思うけど、どうかな?どんぐり自然学校のウェブサイトhttp://greens.st.wakwak.ne.jp/905752/index.html
2012.03.20
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緊急ですが、前回のブログで紹介した「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を 子どもたちに~」の上映会を開くことになりました。日本語翻訳者の及川斉志(おいかわまさし)さんが鹿児島に来るということで、鹿児島国際大学8号館3階グループ学習室(事務室・会議室の階下になります)で、3月19日(月)14時より、上映会+及川さんを囲んでの研究会を行います。平日の午後ですし、時間もないので、多くの方に参加いただくのは難しいかもしれませんが、どなたでも大歓迎です。関心があり、ご都合のつく方はご参加くださるとありがたいです。 日時 2012年3月19日(月)14時~16時30分 会場 鹿児島国際大学8号館3階グループ学習室(事務室・会議室の階下) 題目 「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を 子どもたちに~」上映会+及川さんを囲んでの研究会 鹿児島国際大学へのアクセスについては、 大学へのアクセス8号館は正門を入ってすぐです。大学施設紹介教室がわからない方は、4階入口に事務室があるので、そこでお聞きください。よろしくお願いします。
2012.03.16
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前回のブログの最後に、「九電などの電力会社や国・地方自治体を追い詰めるだけでは脱原発はできません。それにプラスして、私たち市民が電力にかんする統治・運営能力を身につけなければなりません。その鍵となるもう一つの映画に、先日出会いました。」と書いたのですが、その映画とは、監督:フランク=ディーチェ/ヴェルナー=キーファーの映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」(2008年/ドイツ/60分)のことです。 人口2500人のドイツ南西部にある小さな町シェーナウ市で、原発反対運動からはじまり、自分たちで運営する電力会社を作ってしまう話。この映画を日本語に翻訳し、日本でこの映画の上映運動を進めている環境NPOの「自然エネルギー社会をめざすネットワーク」の及川 斉志(おいかわ まさし)さんが、私も関わっているどんぐり自然学校にやってきて、そこで出会い、この映画を知ることになりました。この映画の詳細については、「“Das Sch?nauer Gef?hl”シェーナウの想い~自然エネルギー社会を 子どもたちに~」のページや、「幸せに生きる環境学(フライブルクにて)」というブログの「シェーナウの想い」(2012-03-06)のページで詳しく紹介されています。ここでは、その流れだけ簡潔に記すと、チェルノブイリ原発事故→「原子力のない未来のための親の会」(親の会)結成→放射能から身を守るための情報を発信する情報スタンド設置→「節電キャンペーン」「節電コンテスト」→ラインフェルデン電力会社(KWR)に、原発に頼らない電力供給、エコ電力の買い取り価格の引き上げ、節電を促すために基本料金を引き下げ使用料金を引き上げる比例料金制度提案→KWR拒否→シェーナウ電力会社(EWS:Elektrizit?tswerke Sch?nau)発足→2度の住民投票→EWS勝利・電力供給認可→法外な価格のついたKWR所有の電力網をGLS銀行や広告会社の無償の協力、人々の善意の寄付などで買取→電力供給開始(1997年)→ドイツ電力事業の全面自由化(1998年)→「原発に一切頼らない自然エネルギーをメインとした電力供給」という企業理念が支持され、ドイツ全土で約11万人の顧客(2012年現在)「チェルノブイリ事故をきっかけにした親の会の発足から、操業に至るまで実に10年もの歳月が流れていました。」と紹介されていますが、チェルノブイリ事故の前から原発関連の研究会にはいって、木原正雄・小野秀生・道下敏則編『21世紀への原子力 問われる原子力政策の選択』(法律文化社、1986年2月発行=チェルノブイリ原発事故の直前)という京都の自然科学・社会科学の研究者が共同で執筆した著作の末端に加わらせていただいた私からすれば、たった十年で、こんなことを実現してしまうシェーナウの人たちがうらやましく、すばらしい人たちに感動です。逆に言うと、私はチェルノブイリ原発事故以降のこの25年間何をしていたのか、という思いです。そして、ドイツ社会全体でも1998年に電力事業の全面自由化が始まり、事業を始めたばかりのEWSでしたが、「原発に一切頼らない自然エネルギーをメインとした電力供給」という企業理念が支持されて、現在ではドイツ全土で約11万人の顧客を擁する電力会社に成長してきているということです。2011年「ゴールドマン環境賞」受賞者となった親の会の中心メンバーで、EWSの経営責任者ウルズラ・スラーデック女史は、「一番の願いは、世界中から原発がなくなること。二つ目の願いは、早急な自然エネルギー社会への転換。そして三つ目の願いは、世界中の人たちに電力が公平にいき渡ること。」と夢を語ります。一見、どこにでもいるふつうの住民たちが、ここまで大きなことを成し遂げてしまうことに驚きと感動を覚えました。と同時に、制度面でも運動面でも、ドイツと格差のある日本に絶望感にも似た非常な厳しさを感じつつも、やはり諦めてはダメ、長い道のりではあるけれど、一歩一歩進んでいけば、必ずこれを実現する日はやってくると心に言い聞かせて、自分のやれることをやっていこうと思います。冒頭に紹介した「自然エネルギー社会をめざすネットワーク」が日本での上映を取り扱っており、各団体に無料で貸し出して上映運動を進めているので、皆さんもぜひいかがですか。私もぜひ上映会を開こうと思っています。
2012.03.14
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お久しぶりです。いつものことですが、長い間、失礼しました。今日からブログ再開します。3月11日に再開することを心に決めていましたが、一日遅れになってしまいました。さて、昨日は「さよなら原発!かごしまパレード」に参加してきました。14時46分の黙祷も含め、久しぶりに集会・パレードに参加しながら、原発にはできるだけ早くさよならして、再生可能エネルギー中心の持続可能な社会をめざす決意を新たにした次第です。そのための道筋をどうするのか、どうすればいいのか、が私の大きな問題意識の一つにあります。まず参考になったのが、前日イベントとして、3月10日にかごしま環境未来館で上映された西山正啓監督「脱原発 いのちの闘争」でした。脱原発を目指す、西山正啓監督によるドキュメンタリー映画の「クレイジー・エナジー」制作プロジェクトの第1作目で、現在「玄海原発や川内原発を抱える九州を舞台に、原子力発電所とそれを取り巻く人々の暮らし、人間の心の機微などに焦点をあてた新作を2012年秋の完成を目指して制作中」のようです。上記サイトによると、映画の概要は次のとおりです。<映画の概要>2011年3月11日フクシマ原発震災が起こってしまった後も、いまだ原子力政策を強引に推し進めようとする巨大なシステムに振り回されるなか、声をあげつづける九州の脱原発運動の市民たち。彼らに寄り添ってまわしたカメラを前に、電力会社、行政、国家との関わり(九電交渉、九電株主総会、佐賀県庁申入行動)のなかで見えてきたものは一体何か。(上映時間:102分)いまだに原発を推進する電力会社や地方自治体のいい加減な認識、まず金ありきの姿勢に対して、どう追及し、やめさせていくか、ということで、この映画に出てくる人たち、みなすごいです。この映画で特にすごいなと感じたうちの一人(映画の中心に出てくる他の闘士たちがすごいことはすでに知っていたので)は、ウミガメの産卵を保護することなどを目的に薩摩川内市の海岸で清掃のボランティア活動をしている中野行男さん(彼だけ別世界に生きているような印象ですが)。冒頭から何度も出てくるのですが、その地道な活動で、川内原発に隣接し、3号機建設予定地でもある寄田海岸で、ウミガメやサメ、イルカやクジラ、ダツやエイなどの大量の死骸を目にし、死骸を写真に撮り、そして丁重に葬ってあげてきた人です。それらの大量死の原因は、おそらくは周辺よりも7~8℃以上も高い原発から大量に排出される温排水。映画でも気温18℃の日に、海水温23.5℃の様子が映し出されていました。南方ブックレット『九電と原発(1)温排水と海の環境破壊』に多くの写真とともに、その様子がくわしく紹介されています。また、ネットでは、「九電川内原発の謎(2)―隣接海岸がサメやウミガメの墓場化するワケは?」深層WATCH 2010年5月19日 08:50に紹介されています。もう一人は、福島から福岡に避難し、やらせメールが起こったあと、佐賀県庁への抗議に参加していた「ママは原発いりません・福岡」の阿部恵さん。幼子を抱きながら、すごい迫力。古川県知事の盾として、抗議の聞き役となった佐賀県職員(お仕事でこんな役させられて、誰に対しても「知事を含め、上司に伝えます」としか発言できず、彼個人に対してはちょっと同情します)は圧倒されていましたね。西山監督と阿部さんは、さよなら玄海原発の会・久留米で、映画上映の時に対談しているようですね。(さよなら玄海原発の会・久留米「脱原発 いのちの闘争」で西山監督が伝えたかったこと2012-02-20 07:52:23のブログ参照)ただ、九電などの電力会社や国・地方自治体を追い詰めるだけでは脱原発はできません。それにプラスして、私たち市民が電力にかんする統治・運営能力を身につけなければなりません。その鍵となるもう一つの映画に、先日出会いました。続きはまた次回。
2012.03.12
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2011年6月5日~6月11日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。やはり梅雨まっただ中ですね。ほんとよく雨が降ります。1週間で234.5ミリも降りました。(追記:Excelの合計が当初なぜか6月7日分を文字列と認識していて158ミリとなっていした。あらためて見てみると、数値がおかしいので、再計算して環境家計簿の表とともに訂正しました。)9日の木曜日、松本サリン事件の冤罪被害者、河野義行さんが鹿児島に住んでおられるということで、ぜひとお願いして、私の勤める鹿児島国際大学短期大学部で講演していただいた(すばらしい講演で学生たちも感動していました)のですが、その日だけが好天に恵まれました。梅の実の大半が落ちてしまい、あわてて収穫していたら梅の枝におでこをぶつけてしまいました。ふと、「梅雨と梅」どういう関係にあるかと思い、ネット検索したら、梅の産地、南部(みなべ)の梅農家の方のサイトに梅雨と梅の関係が書いてありました。そのサイトによれば、中国で生まれた「梅雨」の語源には、いくつかの説がある、ということで、 ●「梅の実が熟す頃に降る雨」という意味で、中国の長江流域では、「梅雨(ばいう)」と呼んでいたという説。●「黴(カビ)が生えやすい時期の雨」という意味で、「黴雨(ばいう)」と呼んでいたが、カビでは語感が良くないので同じ読みで季節に合った「梅」の字を使い「梅雨」になったという説。 そして、「梅雨」という言葉は、江戸時代に日本へ伝わり、その頃から、日本でも「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになった。それにも、いくつかの説がある、ということで、●「露(つゆ)」から連想した。●梅の実が熟す時期だから「つはる」から連想した。●梅の実が熟し潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」と関連つけた。●カビのせいで物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想した。ということです。 中国でも日本でも、梅と直接関係しているという説に加えて、カビと関係している、という説がありますね。なるほど。 さて、週末は、三重大学で日本環境学会の研究発表会があり、エコハウスについて報告してきました。やはり福島第一原発の事故があり、その対策やエネルギーをどうシフトしていくかということが大会の中心でした。きちんとした検討もしないで、「原発は必要」「原発は安い」「原発はクリーン」と繰り返している人たちに対して(その人たちは分かっていても繰り返し続けるだろうけど)、「原発はいらない」「原発は安くない」「原発はダーティ」ということをわかりやすく示して、多くの人の理解を得る必要があると改めて感じた次第です。
2011.06.16
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いま、2011年6月16日午前4時54分。きのうから夜中まで降り続いていた雨は、今やんでます。皆既月食が見られるかなあと、朝早く起きて南西の空を注視してみましたが、やはり雲に覆われて見えません。南日本新聞のWeb記事によれば「太陽の光が地球の大気を通過する際、散乱されにくい赤色だけが月面に届き、赤銅色に見える」ということですが、そういっている間にもうそろそろ月が沈む時間のようです。今回は残念ながら見ることができませんでしたか、次は2011年12月10日から11日に見られるようなので、そのときに期待しましょう。
2011.06.15
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2011年5月29日~6月4日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。すでに梅雨に入ってしまい、5月末、晴れ間がと思ったのですが、文字通りの五月晴れ(梅雨の合い間の晴れ間)となり、再び梅雨状態になりました。6月4日(土)、シンケンのフォトグラファーの方が取材に訪れてくれたのですが、こちらが来る時間を1時間(午後1時のところを2時に)間違えていて、まだ片付けが済んでいなかったので、出直してもらいました。すみませんでした。屋久島の日吉眞夫さんのところに数年間いたそうで、私も屋久島の調査のときにはたいへんお世話になったので、その話題に花が咲きました。今週末は日本環境学会で、エコハウスについて発表します。このブログに書かれているようなことを、テーマを絞って述べてこようと思います。
2011.06.09
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2011年5月22日~5月28日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。ようやく追いつきました。今後はできるだけリアルタイムで環境家計簿を掲載していきたいと思います。(といっても根がずぼらなので、どうなることやら)さて、今週のはじめから早くも梅雨に入ってしまいました。そのため、今週の23日(月)以降の日照時間はわずか1時間、土曜日には台風も接近、降水量は126mmに達しました。結局、5月らしい晴れわたる空は見せたのは1週間だけに終わってしまいました。太陽光発電量はたった20kWh。少なかったですね。ちなみに、五月晴れというのは、新暦の5月のさわやかに晴れわたる様というのは誤用で、本来は6月(陰暦の5月)の梅雨時に見られる晴れ間のことです。ということで、梅雨に入ってしまったこれからの時期の晴れ間こそ「五月晴れ」というわけです。台風2号は、国際的にはベトナムの命名によるソングダー(Songda)。北西ベトナムにある川の名前をとったもので、歌(Song)のようないい響きですね。台風の呼び名のことは、わがブログでも3年前、ウサギ台風の襲来のとき触れましたので、よろしければご覧ください。このソングダー台風、午後3時ごろには勢力を弱めて温帯低気圧にかわり、鹿児島では昼前に雨が上がり、午後からは晴間がのぞくようになりました。とはいえ、全国的には死傷者も出ているし、今後とくに福島第一原発で大雨が降り、大量にたまった汚染水の流出をはじめ、放射性物質の拡散が心配されますね。ごみは、冷蔵庫の中やらいろいろと整理したこともあり、やや多めの週が2週続いています。
2011.05.29
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2011年5月15日~5月21日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。この週はようやく晴れ間が多くなりました。これが本来の5月の天候だったはずですが。太陽光発電量は、消費電力にわずかに及ばず、週間電力自給率95%。この後もこの調子でいってほしいですね。(といいながら、結果はわかっているのですが…)ごみが結構多いですね。いろいろと掃除してたまってるごみなどを出しました。この週にとくに多くのごみが発生したわけではありません。あくまでたまっていたものを整理したということです。といっても、新聞紙がまだ山のようにたまっています。
2011.05.28
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非常に強い台風2号が接近、南西諸島から日本列島を縦断しようとしています。これは大変です。気をつけましょう。それから、本日5月28日(土)15:00~16:30、NHK教育で、ETV特集・選ということで、以前紹介した「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の再放送がありますね。やはり、相当話題を呼んでいるのでしょう。見逃した人はぜひ。それにしても、東電の情報隠し、ごまかしは、本当にひどいものですね。やはり、信頼できる科学者たちのネットワークの独自調査に期待しましょう。次のフレーズを原発のキャッチコピーにしましょう。「原発はクリーン(な環境を放射能で汚染する最悪の)エネルギー」
2011.05.28
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2011年5月8日~5月14日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。この週も、前週とかわらずダメダメな週でした。週末の金~土曜日に盛り返してきたけど、それがなければ悲惨な発電量。週の前半は、消費電力も高く、結局週間電力自給率は、前週よりもさらに下がり59%でした。ネットで、この週の天候の状況をググると、「気象人」という「気象専門webマガジン」を見つけました。5月11、12日は台風1号が日本付近を通過、鹿児島ではそうでもなかったけど、全国的には5月としては記録的な大雨になったようです。引用させていただくと、5月11日 『5月の雨記録続出』前線が中国地方~近畿~関東の南に停滞、九州北部、中国地方で時間30~40ミリの激しい雨。島根県で日降水量が200ミリに達するなど記録的な大雨。出雲市内を走る一畑電車の線路は冠水し、一時列車がストップ。JR山陰線でも、ダイヤが大幅に乱れた。また、山陽新幹線は、広島~博多で上下線計13本が運休。2009年8月の豪雨で被害を受けた兵庫県佐用町や宍粟市夜に千種川の水位が上昇。佐用町が一時1472世帯、4072人に避難勧告を発令した。宍粟市も886人に避難勧告。福井県小浜市では午後4時半頃、県道脇の斜面で土砂崩れが発生。県道は3.2キロが通行止めとなり中学生や教諭など312人が孤立。5月12日 『20府県で5月最多雨量』台風1号は午前3時、九州の南で熱帯低気圧に変わり不明瞭化。朝にかけては、関東(南岸)や東海、西日本で雨。ただし、前日夜に比べると降水強度は下がっている。昼前後には関東のほぼ全域で雨、日降水量は南部の多い所で30~40ミリ。東京都心は15.5ミリ。東北は昼過ぎから南部で雨が降り出し、夜はほぼ全域で雨、時間10ミリ前後(降水は13日朝にかけて継続)。ということでした。24時間200ミリ、72時間300ミリを超えたところも多く、季節はずれの大雨でした。ごみは、いつもどおり少なめです。
2011.05.27
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2011年5月1日~5月7日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。5月に入り、通常は天気も良く、大いに太陽光発電してくれる時期のはずですが、天候不順であまり発電してくれませんでしたね。一日晴れという日がなく、なんとかまともに発電したのが、2日、4日、それに7日を入れてもわずか3日、週間電力自給率は63%にとどまりました。この週は、ゴールデンウィークにもかかわらず、妻が研修のため3日間横浜に行っていたということもあり、家に閉じこもっていることが多い週でした。机に向かう時間は多かったのですが、あまり仕事がはかどりませんでした。ごみは少なめで推移しています。
2011.05.26
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2011年4月24日~4月30日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。この週も天気がよく太陽光発電も順調で、加えて電力消費量も少なく、週間電力自給率は前週よりさらに上がり117%を記録しました。雨は週1ではなくて週2になりましたが。冷蔵庫の掃除をしたら、野菜などいたんだものが出てきて、生ごみが少し多かったです。反省。4月29日から30日にかけては、どんぐりの子どもたち約10名とともにサイクリングに出かけました。29日朝、鹿児島市の平川・錦江湾高校前を出発し、きつーい坂をのぼって標高345mの知覧・手蓑峠を越え、さらに知覧の武家屋敷を抜けて、茶畑の続く中をひたすら枕崎までむかうコースです。枕崎では、市街地を抜け、漁港前を通って、火之神キャンプ場で、車で向かった家族などと合流、総勢30名ほどでキャンプをしました。翌日は逆のコースをたどり、夕方雲行きが怪しくなったところでゴール。車の往来もそれほどでなく走りやすいコースだったのですが、途中の峠のあたりの上り下りはやはりきびしいものがありました。しかし、子どもたちは次第にたくましくなり、きっちり走り切りました。私も、京都にいたころ、比叡山越えとか、大原まで往復とか、いろいろ経験しましたが、この年になっても結構走れるものですね。昨年は、垂水から根占まで大隅半島西側を往復しましたが、その時の経験もあってか、今年は自分自身の感覚でも余裕をもって走ることができました。自転車の前後を車でガード、休憩のときに水分や食料をすぐに補給してくれたまわりの大人たちのおかげもあり、天候もよく(帰りのときには、雲行きがだんだんあやしくなってきましたが、ぎりぎり間に合って)、素晴らしいサイクリングでした。
2011.05.25
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2011年4月17日~4月23日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。前回紹介した「ネットワークでつくる放射能汚染地図」は、NHKオンデマンドで見ることができるようです。210円払って、購入後1日の間だけですが。「これってちょっと良さげかな~♪ ぷちブログ」の【汚染が凄いことに】 NHK 「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」 の記事で、教えていただきました。それから、「ざまあみやがれい!」というブログの文字おこし(1)『NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」~福島原発事故から2ヶ月~』から始まるシリーズの記事で、番組をなぞってくれています。天候も安定し、太陽光発電も増えて、週間電力自給率は109%と、前週をさらに上回りました。気温もちょうどよく、1年で一番過ごしやすい時期といえるかもしれません。この週も金曜日が雨模様。3週連続で金曜日に雨が降るということで、4月はここまで週1ペースの雨ですね。降水量を見ると、翌日23日(土)が多いのですが、これは24時間の「降水量」のデータと、6:00~18:00の昼の「天気概況」の時間のずれのためで、22日夜から23日明け方にかけて降ったということでしょう。ごみも少なめで推移しています。久しぶりに紙ごみを出しました。(まだ整理されずに、いっぱい紙ごみがたまっています。)
2011.05.25
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2011年4月10日~4月16日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。前回の記事の「ネットワークでつくる放射能汚染地図」、やはり消されてしまいました。残念。著作権のあり方に関しては、またあらためて記事にしたいと思います。ググってみると、社長ブログ「Love & Piece & Money」でとりあげられ、YouTubeの画像はダメですが、下の方までいくと「動画全編 Veohサイト」が紹介され、専用プレーヤーのインストールが必要ですが、それでは見られるようになっていました。よかった。こちらでぜひ見てください。この週も前の週と同じく金曜日だけ雨が降り、あとはいい天気でした。消費電力も上がらず、太陽光発電量が消費電力を上まわり、週間電力自給率105%でした。ごみは前の週より少し増えましたが、あまり多くならず、生ごみ3kg台、可燃ごみ1kg台を保っています。
2011.05.24
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「原発はクリーンエネルギー」って矛盾した言い方だなと前々から思っていました。19日から20日にかけての夜中、再放送があったNHKのETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月~」を見ました。この番組を見て、わかりました。「クリーン」と「エネルギー」の間の重要な言葉が抜けていたのです。「原発はクリーン(な環境を放射能で汚染する最悪の)エネルギー」これですね。この番組、福島第一原発事故後の現実をとらえた素晴らしい番組でしたが、YouTubeにもいくつかアップされていました。番組に出ていた本当の意味での専門家の方々、番組のディレクター、YouTubeにアップされた方、ありがとうございます。見逃した方、消されないうちに(ぜひとも消さないでいただき、一人でも多くの人に見ていただきたいのですが)、ぜひご覧ください。ネットワークで作る放射能汚染地図 01ネットワークで作る放射能汚染地図 02ネットワークで作る放射能汚染地図 03ネットワークで作る放射能汚染地図 04ネットワークで作る放射能汚染地図 05ネットワークで作る放射能汚染地図 06ネットワークで作る放射能汚染地図 07福島の人たちの住むところを奪い、農家のすべてを奪い、子どもたちの未来を危うくする原発は、絶対にいらないですね。
2011.05.21
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2011年4月3日~4月9日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。4月に入ると、太陽光発電量も安定して増加。満開の桜が美しかったこの週、4月8日(金)が雨だったのを除くと天気もよく、電力自給率はほぼ100%でした。ごみも生ごみが一番多く出ています。ただし、紙ごみの整理ができていなかったり、燃やせないごみを車庫にため込んでいるせいでもありますが。この週は入学式からオリエンテーションで、新入生の初々しい姿が印象的でした。震災被災地の状況からすると、予定通り学期を始められることも、幸せなことだということを実感しました。だからこそ、私がやるべきことをやらないと、という決意も新たにしました。
2011.05.18
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2011年3月27日~4月2日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別です。環境家計簿も4月に入るのを契機に、1週間ごとの報告に戻そうと思います。そして、ごみ分別も復活させました。わが家は、生ごみコンポストと分別徹底などで、日本の平均家庭に比べてかなり低いということでデータがとれていたのですが、それが現在も続いているか、検証しておく必要がありますので。前回、春先の典型的なパターンとして「三寒四温」ということを書いたのですが、本来は冬の天気を表していたのに、近年になって3月上旬あたりの春先のことを表すようになったことをググって知りました。 JAL天気情報によれば、「もとは中国の東北部や朝鮮半島北部で冬の気候を表す言葉として用いられました。冬のシベリア高気圧から吹き出す寒気が7日ぐらいの周期で、強まったり弱まったりすることに由来する言葉とされています。」 その後、日本に伝わり、「最近では「三寒四温」が本来使われる冬ではなく、春先に使われることが多くなっています。日本では、早春に低気圧と高気圧が交互にやってきて、低気圧が通過し寒気が流れ込んで寒くなった後、今度は高気圧に覆われて暖かくなり、周期的な気温の変化を繰り返すことが多くなります。」ということで、言葉が中国や朝鮮半島から伝わり、日本の気候に合わせて、意味が変化する(冬から春へ)ということのようです。さて、4月が近づくと気温も上がってきて、4月に入ると一気に上昇、4月2日には最高気温23.2℃を記録しています。天気も安定していて、太陽光発電量もかなり多くなってきました。桜も、4月上旬に満開となり、入学式のころの構内の桜並木は見事でした。それよりしばらくたってからですが、わが家のヤマザクラも少しずつ多くの花を咲かせるようになりました。それから、新築の際にうまく根付かず、もともとの幹が根元から折れてしまったモモは、彦生えから2本の幹が成長し、今年は花を咲かせるようになりました。生命の力強さを感じます。梅もたくさんの花が咲き、現在、60~70ぐらいの実をつけています。そろそろ身をとって、梅ジュースか梅酒にしたいと思います。春先には、昨年植えた沈丁花が咲き、いい香りを放っていました。ごみは、分別を徹底し、生ごみをコンポストにしていますが、生ごみと燃やせる(可燃)ごみの割合が、3:2というパターンは変わってないようです。続けてデータをとっていきたいと思います。
2011.05.16
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2010年2月27日~3月26日の太陽光発電と電力消費です。ようやく2011年3月まで来ました。「三寒四温」とよくいうけれど、そこまで規則的ではないにせよ、暖かくなりかけてはまた寒の戻りが来るということを繰り返して、平均気温が10℃前後を行ったり来たりしています。雨も全体に少なめですが、ずっと晴れ間が続くということはなく、数日に一度は必ず雨が降るという天気でした。電力消費は安定、太陽光発電はよく晴れた日にはかなり発電するようになってきました。さて、2011.3.11、この日は日本全体にとって、ずっと記憶すべき歴史的な日となるでしょう。この日、私は鹿児島大学の図書館にいて、学生と研究会をしていたのですが、その途中で妻から携帯に「東北の方でたいへんな地震があったようよ。(私の実家のある)静岡にも電話して確認した方がいいわよ。」という電話が入り、とにかくよくわからないままに静岡に電話して、「こちらも少し揺れたけど、大丈夫。だけど、東北の方はたいへんみたい。」という返事が母から返ってきたのを覚えています。東日本大震災は、現在の段階で、死者約1万5千人、行方不明者約1万人、合計約2万5千人という、あの阪神大震災を数倍上回る大災害でした。この震災では、地震もさることながら、とりわけ津波に対しては、これほどの事態への備えは十分でなく、もろくも崩れ去ってしまったという印象です。津波の被害に何度もあって、日本で一番津波対策がしっかり行われていた東北地方、三陸沖であのような被害が出たことを、貴重な経験とすべきでしょう。過去、これほどの大地震・大津波がなかったかというと、そうではなく歴史的にもそうした大地震・大津波が来ていたことを明らかにした研究もあったのに、そうした研究を多くは無視してそれに備えるに至っていなかったことは大いに反省し、今後の教訓とすべきでしょう。そして福島第一原発事故、事故が起こるまでの経緯、当初から現在に至るまでの東電や安全・保安院等の対応、そして情報操作・隠蔽、いずれも本当にひどいものです。事故が起こる前からすでに多くの指摘があり、それらの提言を無視し続けて「絶対大丈夫」といい続けてきたわけですから、今度の地震と津波を「想定外」で仕方がなかった、とは決して言えるものではありません。その結果、きちんと計算すれば数百兆円に達するだろうという被害を与え、いまだにどの炉も制御できず、複数の炉で次々に新たに放射能を出し続ける事態が続いており(その意味では同じレベル7の深刻な事故であったチェルノブイリの事故を上回る)、そして今後も多くの人たちを苦しめ続ける事故を起こしたのですから、事故を起こした場合の補償というコスト面やすべての産業・生活に与える悪影響という点からいっても、原子力発電は最悪の発電であることがはっきりしたわけです。この事態に至っても、まだ原発にしがみつこうとする勢力がいることが驚きです。これを機会に、いまこそ根本的にエネルギー政策を転換し、再生可能エネルギーを中心とした政策に改めなければならないと思わざるを得ない今日この頃です。
2011.05.15
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2010年1月30日~2月26日の太陽光発電と電力消費です。2月上旬と下旬は、天候が比較的安定していましたが、中旬は雨が多いですね。電力消費量はいつもと変わらず、太陽光発電量はやはり少なめですね。気温は、2月下旬になってぐんぐん上がってきて、春の訪れという感じです。2月はじめは、試験の採点、成績提出、卒論審査、それにいろいろな書類や原稿の締切が重なってたいへんです。徹夜して何とか期限に間に合わせて、ゼミの追い出しコンパに臨んだのですが、コンパの終盤、不覚にも倒れて、家族に迎えに来てもらう羽目になり、学生たちと家族みんなに迷惑をかけてしまいました。無理はいけませんね。反省して、無理な日程は慎むようにしたいと思います。
2011.05.14
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2010年1月2日~1月29日の太陽光発電と電力消費です。前回の記事で書いたけど、1月2日よーく晴れてるのに、パネルに雪が積もったままで、太陽光発電量はわずか1kWh。もったいないことしてますね。全体として、天候も不安定で日照時間は少なめだし、よく晴れてる日も、発電量は4~5kWhがやっと。やはり太陽の入射角度が小さいので、発電量が限られているということでしょうか。電力消費は、春秋に比べ少しだけ多め、というところにとどまっています。なお、1月11日の最高気温「7.8 )」の「)」の意味ですが、気象庁「データに付加する記号の意味」によると、「値):準正常値」で「品質に軽微な問題があるか、または統計値を求める対象となる資料の一部が許容する範囲内で欠けている場合。」ということです。 この月、霧島の新燃岳の爆発が話題となりました。全国ニュースで、モクモクとあがる黒い噴煙が流れました。このため、周辺に灰が降り積もり、霧島登山は禁止となり(よく行く高千穂河原キャンプ場も灰が積もって使える状態ではなりました)、近くの温泉街に影響を及ぼしました。ただ、この影響は地域的には限られていて、関係ないところでも観光客などのキャンセルが相次ぎ、ホテル・旅館や交通機関は「風評被害」に悩まされました。今度の東日本大震災や福島第一原発事故でも感じましたが、もっと迅速・正確に実際の状況を全国・世界に伝えるシステムが必要だと思います。実際、新燃岳噴火の影響は、霧島周辺のごく限られた地域と風の関係で宮崎県側に流れただけで、鹿児島の方ではほとんど影響を受けていませんでした。鹿児島市に至っては、遠くの方に噴煙が見えるか見えないかという程度で全く影響なしといえる状況でした。しかし、全国各地から、心配する声が届きました。正確な情報伝達のむずかしさということでしょう。鹿児島市の場合は、桜島の噴煙にはしょっちゅう悩まされています。とくに春から夏にかけては東風がよく吹くので、桜島の降灰の直撃を受けます。わが家は、太陽光パネルや雨水タンクを設けていますし、夏の暑さ対策や湿気を防ぐためにも、窓やサッシなどの開口部を全開にするので、桜島の降灰によって、そのあたりに大きな影響を受けるのが悩みということになります。
2011.05.12
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2010年11月28日~2011年1月1日の太陽光発電と電力消費です。5週間分を一気に掲載して、ようやくこのブログの環境家計簿も2010年を終えて、2011年の正月を迎えることができました。12月になると、平均気温も10℃前後になってきますが、とりわけ年末、グググーンと冷え込み、2010年最後の週の平均気温は6℃にまで落ち込みます。そういえば、思い出しました。おじいちゃんのいる福岡で年末年始を過ごそうと、12月30日の夜、九州高速道を北に向かった私たち家族でしたが、高速道路が雪と凍結のため通行止め。人吉インターで降りて、国道などを使って八代インターまで行って、そこから再び九州高速道に乗って苦労して帰ったことを。30日夜から31日にかけて、九州では最近の記憶にないほどの大雪でした。鹿児島では12月31日、積雪22cmを記録する何十年ぶりかという大雪で福岡よりもすごかったということがあとからわかって、次男坊はもっと大きな雪だるまが作れたのにと残念がったほどでした。1月1日、晴れ間も見せているにもかかわらず、太陽光発電は0kWh。太陽光パネルに雪が積もったままになっているためですね。ということで、これには私もがっかり。1月3日に鹿児島に帰ったときも、太陽光パネルだけでなく、庭全体に雪が積もっていました。あわてて、太陽光パネルから雪を取り除いたことを思い出しました。しかし、こんなに寒くなっても、電力消費は増えませんね。暖房に関しては、いっさいエアコンを使わないからです。明け方5℃前後であれば、室内は20℃近くにはなります。ただ、やはりそれを下回ることもあり、そういうときはガスストーブをつけるので、冬場はLPGの消費が増えることになります。
2011.05.11
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2010年10月31日~11月27日の太陽光発電と電力消費です。11月ともなると、秋も深まり晩秋。11月は日本の旧暦(陰暦)でいえば霜月で、霜が降りるようになるほど寒くなってくる時期。しかし、現在使われている太陽歴(グレゴリウス暦)からすると1か月ほど後ろにずれることになるし、温暖化の影響があるのかどうかわかりませんが、(暦の問題はたいへん面白く、さまざまな文化的・宗教的・歴史的・政治的・経済的要因などが入り込んできて、その問題を詳しく論じたウェブサイトに入ってしまうと、時間がたつのを忘れてしまいます)とにかくこの月の鹿児島の平均気温は15℃前後で、肌寒くなり始めたとはいえ、少しだけ厚着をすれば過ごしやすい気温。室温維持にとってはエアコンなど使う必要もなく、電力消費は10月と同じく1週間でほぼ60kWh台を保ち、問題はありません。天候も基本的に安定していて、雨は激しい雨というのがなく、しとしとと降る程度で、降水量も限られています。しかし、太陽の日差しもだいぶ弱まり、日照角度の問題などもあり、太陽光発電量もまた限られたものになっていますね。
2011.05.10
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つづいて、2010年10月3日~10月30日の太陽光発電と電力消費です。気温が少しずつ低下していますが、20℃前後で人間にとって最適な気温。さらにOMソーラーで室温の調節をしてくれるので、電力消費量は低めで安定してくれています。ただ、残念なのは、太陽光発電も今一つということ。秋から冬にかけて、発電量が落ちてきます。先日、太陽光発電4年目ということで、太陽光パネル他機器の点検に来てくれた業者さん(京セラ関連)に、秋冬の発電量低下について質問したところ、パネルの角度が少しきびしいかなあとおっしゃってました。くわしく検討してみます。ということでしたので、気長に回答を待ちたいと思います。
2011.05.10
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