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みんなのでんきでこれから取り組もうとしているのが、「屋根借りたいプロジェクト」です。前の記事で紹介したみんなのでんきのチラシでは、「屋根貸しプロジェクト」になっていますが、私たちが屋根を「貸す」のではなく、「屋根を借りて太陽光発電パネルを設置したい」プロジェクトなので、「屋根借りたいプロジェクト」の方が正確ですね。「屋根貸してほしい」プロジェクトの略とすれば、「屋根貸しプロジェクト」でも間違いとはいえないけれど。それに、「屋根借りたいプロジェクト」の「たい」は「太陽光パネル」の「太」もかけています。このプロジェクトには、二種類の方々の協力が必要です。ひとつは、10kw以上の太陽光パネルを設置するために、屋根を貸していただける方。個人でビルを持っている方もいると思いますが、それだけでなく、企業や学校、病院などの事業所でも、ぜひ検討していただき、協力していただければありがたいと思っています。もうひとつは、そうした屋根に太陽光パネルを設置する資金を出し合う共同出資者になっていただける方。一口10万円または5万円を出資し合って、太陽光パネルを設置し、売電収入を配当に当て、10年ちょっとで元がとれるようにしたい、そしてそれ以降はどんどんもうかっていくようにできれば、と思っています。このプロジェクトで「屋根を貸してくれる方」と「共同出資してくれる方」がマッチングすると、太陽光パネルが設置され、発電することによって、売電収入が入ってきます。屋根を貸していただいた方には賃料を支払いますし、出資していただいた方には配当を支払い、10年ちょっとたてば元が取れ、それ以降は収入が出資した金額を上回っていく。そして、太陽光発電はどんどん普及する、というみんなが得をするWINWINのプロジェクトです。なぜ10kw以上といっているかといえば、10kW以上だと固定価格で「全量買取」してくれるからです。今、日本で行われている「固定価格買取制度(FIT:フィード・イン・タリフ)」では、家庭で一般的につけられている3kW~4kWなど、10kW未満の太陽光パネルでは「余剰買取」、つまり消費した電力を差し引いた余剰電力だけを高く買い取る仕組みになっています。10kW以上で「全量買取」にすることで、設置する方々ができるだけ有利なものにすることで、太陽光パネル設置をより促進していきたいと思っています。また、アパート・マンション暮らしの人や方角などの関係で自宅の屋根に太陽光パネルが設置できない人たちが、太陽光発電に関係することができることになります。この「屋根借りたいプロジェクト」のチラシもできあがリました。みんなのでんきは、Facebookにページを作っています。https://www.facebook.com/Minnanodenkiまた、この「屋根借りたいプロジェクト」の連絡先は、みんなのでんき発電部TEL:080-8259-7487(担当:及川)、E-mail:masashioikawa@hotmail.comです。「屋根借りたいプロジェクト」、よろしくお願いいたします。
2013.03.11
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カラー版のみんなのでんきのチラシができました。「シェーナウの想い」の上映会などに加えて、これから「屋根貸しプロジェクト」などに取り組み、自然エネルギーを普及していく活動を、本格的に進めていきたいと思います。
2013.03.11
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鳩山首相退陣のニュースが日本中を駆けめぐった日、鹿児島では桜島のドカ灰が、これでもかとばかりに、降ってくれました。わが家の太陽光パネルにも、どっさりと降り積もりました。カーポートの屋根に置かれたパネルですが、こんな感じです。灰で下のパネルの表面が完全に覆いつくされています。この灰をほうきで少し掃くと、パネル表面が見えてきました。灰を全部はき終えてから、ホースで水をまくと、ピカピカになりました。わが家は、太陽光パネルが庭とガレージの屋根に置かれているので、掃除するのもそれほど難しくなくて、よかったですね。屋根に乗せられなかったので、発電量などの点で不満が残るのは事実だけど、掃除という点に関しては、たいへんすばらしい設置場所ということになります。そういえば、きのうは何時ごろに降ったのかな、とエコノナビットのきのうの記録を見ると、16時のあたりでピタっと発電が止まっているので、午後4時ごろに降ったことがわかります。そのために、きのうは5kWhしか発電できませんでしたね。今朝早くからパネル掃除をしてきれいになったので、今日はたくさん発電してくれるでしょう。
2010.06.03
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2010年5月の太陽光売電量と電気使用量の確認票が、ドアポストに入っていました。5月は、売電量167kWh、買電量145kWhと22kWhのプラスとなり、金額的にも、売電額は8,016円、買電額が2,930円と、5,086円の大幅プラスとなりました。4月との比較でも、売電量が155→167kWhに増加、買電量は156→140kWhと減少、電力量でプラス、料金ではさらに差が広がり、よい展開になりました。今後もフィードインタリフ(固定価格買取制度)の良さを、十分に実感していきたいですね。そして、全量買い取りの制度に進展していくよう、私も運動に加わっていこうと思います。中旬以降は、少し雨模様も増えてきて、このまま梅雨になるかと思いきや、また晴天が続き、いまは一気に暑い夏にこのままなってしまうのではなかろうかという天気が続いています。さすがに、それはないだろうけど。桜島もこの間、静かだったのですが、きのうは久しぶりにもうもうと噴煙を上げていました。これから夏にかけて、南東からの風がよく吹く季節、桜島には静かにしておいていただくとありがたいのですが。
2010.05.27
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今日、仕事から帰ってみると、2010年4月の太陽光売電量と電気使用量の確認票が、ドアポストに入っていました。これです。もちろん、氏名欄は修正したものです。他にも個人が特定されるかなという部分もありますが、このブログをよーく読めばすぐに私の素性がわかるようになっているし、「ま、いいか」ということで、そのまま画像を掲載しました。上の九電への太陽光売電量は155kWh、下の電気使用量は156kWhと、わずかに1kWh売電量が足りないものの、売買電自給率はほぼ100%を達成しました。そして、金額は、売電額7440円、購入額3083円と、4357円ものプラス(わが家にとって)となりました。やはり、固定価格買取制度(フィードインタリフ)のおかげです。余剰電力分、つまり売電分についてだけですが、48円で買い取ってくれることで、差額が生まれました。もっとも、こちらは補助金のない時代に太陽光パネルを設置しているので、いままで金額面で他人の世話にはほとんどなっていない(設置それ自体は、メーカーさん、設置業者さん、工務店さんなど、いろいろな方にお世話になっています)し、ようやく少し取り戻せただけですが。おそらく太陽光パネルを設置している多くのみなさんが、発電量、売電量が急激に伸びたこの4月に、フィードインタリフのありがたさを実感していると思います。これから発電量の増えてくる季節。今後も楽しみです。
2010.04.26
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前記事で、「わが家と九電との電力売買シミュレーション」も掲載しましたが、見てくれも悪いし、別にして述べたほうがわかりやすいと思ったので、前記事を分割することにしました。さて、わが国でも、余剰電力だけを対象とするという不十分な面をもちつつも、ようやく固定価格買取制度(フィードインタリフ)が導入されました。そこで、わが家を建て替えて、太陽光発電をはじめた2006年11月~2009年12月の約3年間において、もしも最初からこの制度が導入されていて1kwh48円で我が家の太陽光発電の電力を九電が買い取ってくれていたらどうだったか、という試算表をつくりましたので、掲載しておきます。わが家にとって、実際には65000円ほどのマイナスだったわけですが、フィードインタリフが導入されていたら28653円のプラスになっていたという結果が出ました。2009年は上半期はわりと好調だったのに、下半期落ち込みましたが、それでもこの制度の下では、相当なプラスが出ることは確実なようです。それでは。
2010.02.01
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「再生可能エネルギーの総費用に占めるエネルギーコストの評価について」、前回の「はじめに」の続きです。1.一般的な工業製品の総費用に占めるエネルギーコストの比率は本当に20%なのか?近藤氏は、「No379 (2009/02/21)新エネルギーは環境破壊 その1 風力発電にEPTが定義できるか?」で、次のように述べています。「一般に、工業製品の価格には、その製品を作るまでのプロセスで投入されたエネルギーの費用(エネルギー・コスト)が含まれています。風力発電からの生産物である電力原価にもエネルギー・コストが含まれています。 風力発電の場合、特殊なのは生産物である電力の原料は自然風の持つ運動エネルギーという自由材です。この場合、生産物である電力の生産コストに含まれるエネルギー・コストとは、風力発電装置の製造と風力発電装置の運転維持という発電経費に含まれるエネルギー・コストになります。工業的な機械生産や機械装置の操業におけるエネルギー・コストを費用の20%程度と仮定しておきましょう。これについては異論のある方もいらっしゃるでしょうが、それほど実態とかけ離れたものではないと考えています(積上げによる詳細なデータをお持ちの方は是非、情報提供をお願いします。)。」そして、近藤氏は「石油代替エネルギー供給技術の有効性の検討 2-3-3 風力発電 b.エネルギー・コストないしエネルギー産出比(対石油消費)(1)石油火力発電」で、石油火力発電におけるエネルギーコスト(あくまで石油高騰前の数値が前提ですが)を、熱効率の計算などを駆使して見事に算出しています。さらに追い討ちをかけるように、二酸化炭素排出量からもそれを検証しています。その計算は見事なもので、たいへん理路整然としており、一片の隙もないように見えます。ここで算出された20%という数値、資源エネルギー庁の「エネルギー白書」2007年版 第1部 エネルギーを巡る課題と対応 第1章第1節 3.各産業への影響の電力産業の2000年の総費用に占めるエネルギー費用の比率の数値とも、知って知らずかぴったり一致しています。ただし、資源エネルギー庁の20%という数値は、石油火力発電だけではなく、石炭火力・LNG・原子力発電・水力などの様々な電源を合わせた電力産業全体の総費用に占めるエネルギー費用であり、同じことを意味しているのではありません。別物です。とにかく一応、ここでは、近藤氏の石油火力発電におけるエネルギーコストの計算は正しいものであるとしましょう。また、資源エネルギー庁の総費用に占めるエネルギー費用の比率もまた、でたらめな数値を並べているのではなく、妥当な数値を出しているとしましょう。では、一般的な工業製品のエネルギーコストはどうでしょう。資源エネルギー庁の総費用に占めるエネルギー費用の比率は、2000年のデータで全産業平均で約3.7%です。近藤氏は様々な費用が積み重なるから、工業製品は一般に3~4倍になるとして、石油火力発電のエネルギーコスト20%を、一般的な工業製品のエネルギーコストの比率として当てはめています。私は、ここに一つの数字のトリックがあると思います。みなさん、ここは本当に重要ですから、自分の頭で考えてみてください。たとえば、まず素材産業である窯業土石産業や鉄鋼産業の製品に含まれているエネルギーコストの比率は、エネルギー白書2007では約6.5%となっています。化学産業なら少し高く、非鉄金属は少し低くなっています。平均をとって、素材にかかる費用のエネルギーコストの比率を6.5%としておきましょう。つぎにこれらから製品などを作り上げる産業、たとえば金属製品産業などにおけるエネルギーコストはというと、2.5%です。おいちょっと待ってくれ。素材産業でかかったエネルギーコストを加えなくちゃおかしいじゃないか、という人がいるでしょう。もちろんそのとおりです。そうです、その産業のエネルギーコストに素材産業でのエネルギーコストを加える必要があります。ただしその際に、素材にかかったエネルギーコストの比率6.5%をそのまま加えてはいけません。それは、総費用にどれだけ占めるかにより異なります。たとえば、この素材の占める費用が金属製品産業でかかる総費用の30%しか占めていなければ、エネルギーコストも6.5%の3割である1.95%が加わるだけですし、5割なら6.5×0.5で3.25%ということになります。ここでは多めにみて、70%と仮定します。そうすると6.5×0.7=4.55%ということになります。本当は、素材製品価格の中には素材産業の費用だけでなく利潤も含んでいるので、これよりも少し低くなるはずですが、ここではそれはおいておきましょう。金属製品産業で生産された製品の総費用に占めるエネルギー費用の比率は、この4.55%と金属製品産業で付け加えられた2.5%をたして出された7.05%かかっているとします。さらに、この金属製品などを部品にして、これを組み立て、たとえば太陽光発電のための太陽光パネルや風力発電のための風車などの完成品ができます。この完成品を作る組立過程におけるエネルギーコストの割合ですが、電気機械の平均は1.5%ですので、この数値をここで採用しましょう。もちろん、ここでも部品として使われた金属製品に含まれているエネルギーコストを計算に入れる必要があります。しかし、この場合も7.05%そのままではなく、この部品が総費用に占める割合に比例します。これも多めにみて70%参入するとして、7.05×0.7=4.935%が加わるとしましょう。完成品における総費用に占めるエネルギーコストは、1.5+4.935=6.435%となります。いや待ってくれ、風車や太陽光パネルを運んだり、設置したりするための、運搬費や建設費もかかっているじゃないか、という人もいるでしょう。そうです。その分もエネルギーコストに含めなければなりません。この運搬・建設に総費用の2割分がかかったとします。運輸業も建設業も4%弱です。運搬や建設にかかったエネルギーコストは4×0.2=0.8%が加えられます。ただ、先ほどの工業製品としての風車や太陽光パネルなどの完成品のエネルギーコストは6.435でしたが、運輸や建設にかかる費用も含めた総費用に占めるエネルギーコストは8掛けして、6.435×0.8=5.148%として計算しないとおかしくなります。したがって、総費用に占めるエネルギーコストの比率は5.148+0.8=5.948%となります。比率・%で計算しているから、こんがらがるのかもしれません。わかりやすくするために、総費用をたしていって、そこに含まれるエネルギーコストの比率を最後に出してみようと思います。仮に、鉄やセメント、アルミなどの素材に100、加工に100、組立に100、運搬・建設に100かかったとします。それぞれ、エネルギーコストはそれぞれの産業の平均分だけかかったとして、素材に6.5、加工に2.5、組立に1.5、運搬・建設に4.0かかったとします。単純に合計すると14.5となります。しかし、総費用は400なので、14.5÷400で、総費用に占めるエネルギーコストの割合は3.625%ということになります。14.5%ではありません。エネルギーコストの大きい素材の部分を多くして、もう少し高めに計算してもよいのですが、一般的な工業製品における総費用に占めるエネルギーコストは、どう考えても20%どころか10%もいかないことになります。あくまで「エネルギー白書」2007に掲載されている数値を前提にしたもので、この統計に重大な欠陥があるとすれば成り立たなくなるものですが、それが正しいとすればそう考えるしかないと思います。さて、近藤氏はNo379(2009/2/21)「新エネルギーは環境破壊 その1」(2009/2/21)で、「風力発電のEPTは1年間程度」の妥当性を検討しています。風力発電の耐用年数17年として、重油の熱量から「風力発電電力の原価に対するエネルギー・コストは0.11/15.5=0.0071=0.71%これは、風力発電設備が工業製品である限り絶対にあり得ない数値です。」と述べています。私の頭が悪いのかも知れませんが、私にはこの計算の意味がまったくわかりません。「風力発電電力の原価に対するエネルギー・コスト」ってなんでしょう。資源エネルギー庁のエネルギー白書で行っている「総費用に占めるエネルギー費用の比率」を出すとすれば、耐用年数17年で収支のバランスがとれるとしてこれを総費用、EPTが1年としてこちらがエネルギーコストの分と考えて、風力発電における設備と運転にかかる総費用に占めるエネルギーコストは1/17ということで、約6%ではないでしょうか。もちろん、設備と運転におけるコストの割合の問題があり、製品に占めるエネルギーコストの比率と運転にかかる費用に占めるエネルギーコストの比率とをそれぞれみなければなりませんが、6%前後だとすれば一般的な工業製品としてごく普通の値になると思いますが、いかがでしょう。結構、長い文章になってしまいました。これだけ書くのも疲れますが、読むのも疲れると思います。すみません。とりあえず、本日はここまでにしておきたいと思います。(追記:一般的な工業製品の総費用に占めるエネルギーコストの比率を出す際に、細かな計算ミスがあるのに、あとから気づきました。そこで、その数値を修正しました。結果としてはほとんどかわらない数値なのですが、とにかく計算ミスをした数値をしばらく(半日ほど)の間公表していたことをお詫びします。それから、ここで示した数値は、あくまで資源エネルギー庁の「エネルギー白書2007」における2000年のデータにもとづいていることを、あらためて表明しておきます。)
2009.05.06
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いろいろと忙しくて、長いことごぶさたしてしました。申し訳ありません。さてこれから、ちょっとしたシリーズものを連載することにします。再生可能エネルギーの総費用に占めるエネルギーコストの評価についてはじめに近藤邦明氏が「『環境問題』を考える」というHPで、「二酸化炭素地球温暖化脅威説批判」や「新エネルギー(再生可能エネルギー)に対する批判」を精力的に展開されています。同じ趣旨の著作である『温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構(シリーズ〈環境問題を考える (1))』(不知火書房)も2006年に出版されています。論点は多岐にわたっており、かなり全面的な批判を展開されています。その知識や論理展開などについて、こちらの敬服するところも多々ありますし、アクセス数からいっても影響力も大きい方だというのがわかります。しかし、そこで出される結論については私の納得できるものではありません。正直、時間的にも能力的にも全面批判などできませんし、論争になった場合における生命エネルギーの支出を想像すると気が引けるのですが、やはり自分が考えてこうだと思ったところはきちんと表明すべきだと考えました。近藤氏の「二酸化炭素地球温暖化脅威説批判」については、東北大学教授の明日香壽川氏が「地球温暖化問題懐疑論へのコメント」などによって、ネット上で反論しています。こちらも読ませていただき、これらを読み比べると、私の心象からすれば明日香壽川氏の反論が説得力を持っていますが、ここではこの問題には立ち入りません。人為的な二酸化炭素排出が地球温暖化につながっていようといまいと、遅かれ早かれ枯渇性エネルギーである石油の大量消費を前提とした工業生産は終焉を迎えるのであり、それを克服するために有効な手立てを打つことが必要であることはかわらないからです。そして近藤氏は、「環境問題から見た工業的なエネルギーの問題とは、既に使用量そのものが地球環境を不安定化・非定常化させるのに十分なレベルにまで増加していることです。更に、その結果として豊富に供給されるエネルギーによって行われる過度の工業生産活動からの廃物による汚染の蓄積、自然環境の改変、それによる生態系の物質循環の撹乱が問題の本質です。工業的なエネルギー供給能力が既に過大であることが問題なのです。」「環境問題を改善するには、基本的には工業生産を縮小して工業生産に対する依存度を低くし、工業的なエネルギーの使用量を削減するという、至極当然な方法で解決する以外にないと考えられます。」と述べています。(「『環境問題』を考える」3. 環境問題とエネルギー政策 (4) 工業的エネルギー使用量削減への政策転換から引用)一般的な認識としては私も首肯するところであり、ぜひとも上記のような問題を解決し、その方向に進んでいかなくてはいけません。近藤氏と私の認識の違いは、そうした方向に進むためにも、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーやコージェネレーション、燃料電池などのクリーンエネルギーへの転換が有効なのかどうかです。近藤氏は、これらはまったく意味がない、これらのエネルギーへの転換を進めることは原子力発電の推進と同じく最悪なことだと言い切ります。原子力発電については、私もすぐにでもその推進をやめるべきものだという認識(近藤氏の説明でいくつかわからないところがありますが)ですが、再生可能エネルギーやコジェネ・燃料電池などの「新エネルギー」も、はたして原子力発電と同罪なのでしょうか?再生可能エネルギーなどに対してさまざまな批判を展開されていますが、ここでは太陽光発電や風力発電などのEPT(エネルギーペイバックタイム)やエネルギー収支比についてだけ検討したいと思います。もしも、太陽光発電や風力発電が太陽光パネルや風車などの製造などにかかる投入エネルギーを回収できないとすれば、たしかにエネルギー節約という点において何の意味もありません。私の自宅の「エコハウス太陽光発電所」もつくっただけ無駄ということになります。ここで述べようと考えていることは、次の3つです。「1.一般的な工業製品の総費用に占めるエネルギーコストの比率は本当に20%なのか?」、「2.たとえ20%であっても、十分エネルギー収支比は成り立っているのではないか?」、そして「3.投入エネルギーの削減や変換効率の上昇などの技術改善は、どこまで可能なのか?」ということです。その際気をつけなくてはならないのは、問題は単純なのにどんどん勝手に土俵が作られて、そこに議論が引きずり込まれてしまうと、複雑で何がなんだかわからなくなることです。ですから、できるだけそこに踏み込まないようにして、問題を単純化して考えたいと思います。もともと頭の構造が単純で、複雑には考えられない性質ですから。今回は、「1.一般的な工業製品の総費用に占めるエネルギーコストの比率は本当に20%なのか?」を検討します。(次の1のところまで書いてアップしようと思ったら、文章が長すぎるとのこと。ここでいったんきります。楽天のブログは、制約が多すぎて、まる1も機種依存文字だからダメ、scriptも拒否して動画なども簡単に掲載できないし、楽天以外のアフィリエイトが含まれてもダメ、そのくせいらないコメントやトラックバックが入ってきやすい。とにかく欠陥が多すぎます。といって、いまさら他社のブログに引越しするのもたいへんだし、用途に合わせて、複数のブログを持つしかありませんね。)
2009.05.06
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昨日、九電の方が検針に来て、「購入電力量確認票(太陽光)」と「電気ご使用量のお知らせ」を置いていきました。「購入電力量(太陽光)」とは、我が家から見れば「太陽光売電量」であり、「電気使用量」とは「買電量」ということになります。4月の太陽光売電量は184kWh、電気使用量=買電量は166kWhでした。じつは、太陽光売電量が電気使用量=買電量を上回ったのは、新築=新しい太陽光パネル設置以来、初の「快挙」です。売買料金差額も1795円と、2008年5月に続いて2番目になりました。太陽光売電量は多い方から5番目ではありますが、電気使用量がこれまでで一番少ないことが、こういう結果をもたらしました。今年に入って、1月は電気使用量が多かったのですが、2月以降だんだんと減っており、たいへん低い水準にあります。とくにどこをどう改善したといえるところはないのですが、毎日のデータを確認し、毎週ブログで発表し続けていることが、省エネ意識を促進しているのでしょうか。のちほどブログに書きますが、太陽光発電量の実力比較では、わが「エコハウス発電所」はたいへん下の方のランクにあるのですが、消費電力を抑えて、自給率をさらに高めたいと思います。それから、太陽光発電を電力会社が49円で買い取る「固定価格買取制度」が実現した場合の試算も加えておきました。それでいくと、今月は5,375円の「黒字」となり、これまでの総額も24,353円になります。日本の「固定価格買取制度」はドイツなど欧米先進国に比べて、余剰電力に限るなど不十分ですが、それでもこれだけの黒字が出るとすればうれしいですね。
2009.04.28
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桜島の昭和火口が爆発、久しぶりに大量の灰が降りました。南日本新聞の記事の伝えるところによると、--------------------------------------9年ぶり多量の降灰 南さつまでも確認/桜島・昭和火口爆発(2009 04/10 06:30) 桜島の昭和火口が9日午後3時31分ごろ爆発、鹿児島市内は大量の降灰に見舞われて一時、日暮れ後のように暗くなった。鹿児島地方気象台によると、噴煙高度は4000メートル以上。噴煙量は「多量」で、2000年10月の南岳山頂火口の爆発以来9年ぶり、昭和火口では06年6月の活動再開以降で最大。けが人や火山灰に絡む交通事故は確認されていない。 08年2月6日以来となる火砕流も発生。火口から東側へ約1キロ流下した。大きな噴石は四合目付近(火口から800-1300メートル)まで飛散した。 火山灰は同市の鴨池、天文館地区など同市中心部から南部にかけて降った。南さつま市、日置市でも降灰が確認された。 --------------------------------------この桜島の大噴火で、わが家でも、太陽光パネルやプリウスなど、外に出ているものすべてにドカ灰が積もりました。太陽光パネルは真白。このままでは発電できません。そこで、雨水タンクからホースを引っ張ってきて、水をかけ、なんとか、きれいになりました。(よく見るとまだ灰がこびりついていましたが)しばらく鳴りを潜めていた桜島の火山活動が活発化しそうだという情報も。難儀ですね。
2009.04.10
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ここでとりあげるのは、IEA(国際エネルギー機関:The International Energy Agency)による「TRENDS IN PHOTOVOLTAIC APPLICATIONS:Survey report of selected IEA countries between 1992 and 2007(太陽光発電設備の動向:IEA諸国における1992年から2007年のサーベイレポート)」(Report IEA-PVPS T1-17)です。IEA(国際エネルギー機関:The International Energy Agency)は、1974年にOECDの枠内に設立された独立機関で、26の加盟国間で、そして欧州委員会の参加も得て、エネルギー協力の包括的なプログラムを行っています。外務省のウェブサイトによれば、「IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)は、第1次石油危機後の1974年に、キッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、OECDの枠内における機関として設立された。事務局所在地はパリ。事務局長は、田中伸男氏(2007年9月1日就任)」ということです。IEA PVPS(The IEA Photovoltaic Power Systems Programme:IEA太陽光発電設備計画)は1993年に調査研究をはじめています。これに長期に参加しているのは、オーストラリア、オーストリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国の19カ国で、欧州委員会及び欧州太陽電池産業協会も参加しており、マレーシアとトルコが最近加入したそうです。したがって、この数値には、中国など太陽光発電にとっても、重要であると思われる国が入っていないことをあらかじめ注意しておく必要があります。太陽光発電設備全体の動向ですが、21世紀に入って急拡大しつつあり、とりわけ系統連系(Grid-connected)による太陽光発電が、独立電源(Off-grid)に比べてますます飛躍的に成長する傾向にあることがわかります。図1 太陽電池導入量(独立電源と系統連系)の推移出典:TRENDS IN PHOTOVOLTAIC APPLICATIONS,p.6国別に見ると、その傾向はどうでしょうか。太陽電池(太陽光発電設備)の国別年間導入量は、次のようになっています(1995年~2007年は本資料、2008年は前々回でとりあげた資料による)。表1 太陽電池(太陽光発電設備)国別年間導入量(1995年~2008年)の推移(MW)出典:TRENDS IN PHOTOVOLTAIC APPLICATIONS,p.8、及び日経BPnet:Tech-On3月26日記事より作成2000年までは日本が一人わが道を行くという感じでしたが、ドイツが次第に追い上げはじめ、2000年4月から施行されている「再生可能エネルギー法」(太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを電力会社が高額で買い取ることを義務付ける固定価格買取制度(フィードインタリフ制度)を採用)により、飛躍的に成長し、日本を一気に凌駕したのがわかります。この固定価格買取制度はヨーロッパ全体に広がり、それまでたいした実績を残してこなかったスペインでも、この制度により2006年ごろから急激に伸びはじめ、2007年に加速して、2008年で大飛躍を遂げています。日本のメーカーや商社も、京セラの13.8MWの「超大規模太陽光発電施設」建設や三井物産のカタルーニャ地方の太陽光発電会社の買収など、続々と進出しているようです。この流れは、米国でも太陽光発電ブームをもたらし、イタリア、韓国はもちろん、さらにはチェコ、ポルトガル、フランスなどでも、今後爆発的な飛躍が起きる予兆を示しています。日本はというと、従来からの太陽光発電設備に対するNEFの補助金も次第に減額、ついには途切れてしまい、2005,6年をピークに年間導入量の減少が起こっています。一時はトップ独走状態だった日本が、世界の流れから完全においていかれ、このままでは、今後さらに次々に追い抜かれていくことが予想されます。これは完全に、シャープ、京セラ、サンヨーなどのトップメーカーを有し、技術力、市場力での優位を生かすことのできなかった「政府の失敗」といえるでしょう。技術力では優位にあっても、「政策的劣位」によって、このような事態がもたらされたと断言して間違いないといえます。シャープ、京セラ、サンヨーのつくるソーラーパネルの多くが輸出されているということは、世界にこれらのメーカーが貢献しているともいえますが、太陽光発電での「内需」の乏しさを示していますし、こうした事態に何の対応もしてこなかった政府の無策の表れともいえるのです。次に、太陽電池(太陽光発電設備)国別累積導入量を見ましょう。表2 太陽電池(太陽光発電設備)国別累積導入量(1992年~2007年)の推移(MW)出典:TRENDS IN PHOTOVOLTAIC APPLICATIONS,p.7これに2008年の年間導入量を加えると、累積導入量の第1位は、ドイツ5362MW、以下2位スペイン3166MW、3位日本2149MW、4位米国1173MW、5位イタリア378MW、6位韓国352MW、7位フランス121MW、8位チェコ87MW、9位ポルトガル68MW、などとなります。(本日はこの辺で)
2009.03.30
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日経BPネットに次のような衝撃的な記事が載っていました。----------------------------------------欧州EPIAが太陽電池導入量の2008年国別ランキング,日本は6位に転落2009/03/26 12:02野澤 哲生=日経エレクトロニクス欧州の太陽電池振興団体European Photovoltaic Industry Association(EPIA)は,2008年の太陽電池市場についての調査結果を明らかにした。 それによれば,同年の太陽電池導入量は5.5GW以上で,2007年の2.4GWに対して倍増。国別では,スペインがドイツなどを抜いて導入量1位となった。日本は,米国,韓国,イタリアに抜かれて6位に転落した。 10位までの国別導入量は以下の通り。スペイン:2511MW,ドイツ:1500MW,米国:342MW,韓国:274MW,イタリア:258MW,日本:230MW,チェコ:51MW,ポルトガル:50MW,ベルギー:48MW,フランス:46MW。----------------------------------------2008年の太陽電池(太陽光発電設備)国別導入量のランキングを表にしてみると、こうなります。スペイン、ドイツが第1グループ、米国、韓国、イタリア、日本が第2グループ、チェコ、ポルトガル、ベルギー、フランスが第3グループと、きれいに色分けできました。2004年まで、首位を走っていた日本は、2005年にドイツに抜かれ、2007年にはドイツの1,135MW、スペインの512MWに次いで、210.395MWで第3位となっていましたが、2008年米国、韓国、イタリアの3ヶ国に一気に抜かれ、第2グループのしんがりの第6位にまで転落してしまいました。情けないと思うのは、私だけでしょうか? 日本は太陽光発電で世界一というのが、数年前までの自分の心の中の誇りになっていたのですが…。それにしても、スペインの躍進ぶりはすごいですね。2006年までの太陽電池の累積量が143MWだったのが、2007年の導入量512MW、2008年は2,511MWで、累積量でも3,166MWと、ドイツの5,362MWを追って2位となり、日本は2,148.9MWと3位に転落、完全においていかれることになりました。2007年までの太陽電池(太陽光発電設備)のくわしい累積量、年間導入量については、次回以降の記事であらためて示し、分析していきたいと思います。
2009.03.27
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前の記事で、わがエコハウス発電所の太陽光発電量の低さの原因として、角度のことをあげましたが、太陽が照り始めた7時40分ごろ、太陽光発電パネルを見ていて、二つその原因が見つかりました。一つは、庭に垣根として植えているマンサクです。いまショッキングピンクの花が満開で、とてもきれいです。(デジカメがないので、携帯で写しています)しかし、よく見ると、パネルにその影が映っています。2階から見ると、さらによくその様子がわかります。パネルの前は、とくによく茂っていますね。それからもう一つ。7時40分ごろの写真ですが、ガレージの屋根のパネルはまだ家の陰になって、太陽が当たっていません。8時30分近くになっても、まだ家の陰に隠れたままです。この陰になっているということが、発電量を減らす原因になっていることは間違いありません。ガレージの方はどうにもならないけれど、マンサクは対処の方法がありますね。少しでも改善するために、パネルの前のマンサクを移すことも考えたいと思います。(妻と相談しなければなりませんが。)
2009.03.26
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前回の記事に、「SOLAR CLINIC 太陽光発電ユーザー支援サイト」に登録することにしました。このサイト、以前から知ってはいたのですが、どう見てもうちの「発電所」はランクが下。このランキングを見て、このブログでも発電量が上がらないとブツブツ言っていたのです。したがって、すぐに参加する気にはならなかったのですが、やはり自分の発電所がランキングの下のほうに位置するのも覚悟で、社会貢献のために犠牲的精神(?)で参加すべきだと考え、登録いたしました。と書きました。登録が完了して、こちらの2006年10月(12日)以降の毎月の発電量を打ち込むと、鹿児島にエコハウス発電所が表示され、さらにわが家の発電状況を表示したページがありました。鹿児島の近隣の太陽光発電所とわが家の発電出力2.88kWに換算したものが比較され、指数が出されています。なお、毎月の登録日をすぎているので、ランキングには出てきていません。鹿児島の近隣の太陽光発電量と比較すると、ずっと下回ったままで、約8割程度の発電量ということになりました。どこに原因があるのでしょうか?グラフにしてみると、2006年10月は12日以降の数値ですので、その月を除くと、だいたい同調して推移しているように見えます。鹿児島の他の発電所との比較を指数として表したグラフでは、60~90%台を行ったり来たりしていますが、ある特徴が見られます。秋冬は60~70%、春夏は80~90%を推移しています。秋冬がとくに悪く、春夏は少し改善しています。ということで思い当たるのは、角度。わが家は、屋根をOMソーラーのために蓄熱用に使っているということで、180Wの太陽光パネルを庭に10枚、ガレージの屋根に6枚設置しています。庭に設置したパネルの角度が約13度、ガレージの屋根は7度ぐらいです。太陽の角度が高い春夏はまだ影響が少ないのですが、太陽の角度が低くなる秋冬はとくに効率が落ちるのではないかと思われます。といっても、コストのことを考えると、いまさら角度を変えてもらうわけにもいかず、二酸化炭素排出量削減を進めるためには、いかに消費電力量を減らすかに集中するしかないようです。
2009.03.26
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前の記事「2009年3月1日~3月7日の太陽光発電と電力消費+ごみ分別」に、「今日の論点!ブログ意見集: 太陽光発電で固定価格買い取り by Good↑or Bad↓ 今日の論点!by 毎日jp & Blog-Headline+」のトラックバックが貼られていました。毎日jpの記事のテーマにあうと思われるブログを比較・評価するという趣旨のサイトのようです。毎日jpの記事は、「太陽光発電:電力買い取り来春にも 「世界一」奪還狙い」という記事です。引用すると、---------------------------------------- 日本は05年、太陽光発電の導入量でドイツに世界一の座を奪われた。ドイツは91年に固定価格買い取り制度を導入し、急速に普及が拡大。一方、日本は太陽光発電導入に対する補助金を05年に打ち切ったことで普及の伸びが鈍化した。07年末の総導入量は日本の191.9万キロワットに対し、ドイツは386.2万キロワットと差は2倍に広がっている。 政府は昨年7月に打ち出した地球温暖化対策で、太陽光発電の導入量を20年に現状の10倍、30年には40倍に引き上げて世界一を奪還する目標を掲げた。経済産業省は、普及拡大策として今年1月に補助金を復活させたものの、買い取り制度については「国民負担に直結し、理解を得るのは容易ではない」と否定的だった。 だが、20年に10倍増とする目標の実現には、7割の新築住宅に導入が必要となる。「補助金だけでは対策は不十分だ」として、与野党からドイツなどで実績のある制度導入を求める声が強まり、経産省は方針転換を余儀なくされた。二階俊博経産相は「1人の100歩よりも1万人の1歩が大事」と、国民全員による一定の負担に理解を求める。 制度案によると、家庭や学校などで太陽光によって発電される電力のうち、自家消費分を除く余剰電力を、通常の電力販売価格の約2倍の1キロワット時48~49円程度で約10年間、電力会社が買い取る。電力会社は、買い取り費用を各家庭などの電力料金に転嫁するため、電気代の値上げにつながる仕組みだ。 太陽光発電の導入には、平均的な家庭で約250万円が必要。同省によると、15年間の利用を前提にすれば、現在は通常の電気料金を払い続ける場合に比べ60万円程度の損が出る計算だが、今回の制度により元が取れるようになるという。 経産省は「公平な国民負担を原則に、導入家庭が損もしないが、もうけもあまり出ないようにした」と説明。制度を盛り込んだ法案は10日に閣議決定される予定で、今後詳細な制度設計を進める。----------------------------------------いま話題の二階俊博経産相が推進役なのでなんだかなあとは思いつつ、そして経産省案をドイツと比べて不十分だということで、環境NPOは次のように批判しています。---------------------------------------- 日本の制度案はドイツの制度と大きな違いがある。日本は余剰電力に限り買い取るが、ドイツは発電量の全量を買い取る仕組みだ。価格は1キロワット時約50円と同程度だが、期間は日本の倍の20年。8~11年程度で導入費用の元が取れるとされ、その後は「もうけ」が出るようになっている。その代わり、一般家庭の電気代への上乗せは約350円と日本の3倍以上となる。 ドイツに比べ負担を抑えた日本の制度は「初期投資を回収する期間が長くなり、大幅な普及には程遠い不十分なもの」と、NGO(非政府組織)の気候ネットワーク、浅岡美恵代表は批判する。----------------------------------------さらに、次のような誤解もあります。---------------------------------------- 一方、経産省には、「高額な太陽光発電システムを買えるのは金持ちだけ。なぜ、われわれが負担しなければいけないのか」などの苦情電話が多数寄せられている。同省は審議会などの議論を経ずに急きょ、制度導入を決めたこともあり、その意義が十分に理解されていないことが背景にあるとみられる。 環境ジャーナリストの枝廣淳子さんは、インターネットで主婦層300人を対象にアンケートを実施。制度の意義を説明したうえで賛否を聞いたところ、環境省で議論された月260円の負担でも過半数の支持が得られたという。「政府は『100円ぐらいならいいだろう』と一方的に決めてしまった。もっと国民的議論をすべきだ」と指摘している。----------------------------------------この制度の趣旨は本来、太陽光発電システムを金持ちじゃない人も気軽に買えるようにする制度です。現在の日本でも、金持ちじゃないけど清水の舞台を飛び降りる気持ちで導入している私のような人間(変わり者?)もいるけど、ドイツでは十年も経たないうちに元が取れると多くの人が気軽に太陽光発電をつけているわけです。枝廣さんのいうように、政府は大いなる誤解を解く努力をして、金持ちや変わり者だけが太陽光発電を設置するのではなく、誰でも気軽に設置できるように啓発を図る必要があります。(引用はすべて上記の毎日jpの記事です)これまでは電力会社が自主的に通常の電気料金と同じ1kWh(キロワット時)24円程度で太陽光による余剰電力を買い取っていましたが、経済産業省の法案では、制度導入に伴いこれまでの約2倍の48~49円の価格で10年程度買い取り続けることを義務づけ、電力会社の負担増加分は電気料金に上乗せするということで、標準的な家庭で最大100円程度の値上げになる見通しということです。そこで、この経産省案の固定価格買取制度が現在のわが家に導入されたら、どうなるかシミュレートしてみました。わが家が、OMソーラーや太陽光発電などを備えたエコハウスとして建ったのが2006年10月。政府の補助金がストップしてしまった後でした。2006年11月以降2年4ヶ月の太陽光発電の実績を記録してあるので、その実績と、余剰分を49円で買い取ってもらい、毎月の電気料金が100円ずつアップするという固定価格買取制度が導入されたとして計算してみたものを、表にしてみました。九電による太陽光の買取価格は1年ほど前まで、1kWh21円から25円ぐらいのところを行ったり来たりしていましたが、昨年4月から29円に固定されています。電気料金のほうは、20円前後を行き来しているので、1年前までは売買価格の差額は2~6円だったのですが、現在は8~10円ほどになっています。とはいえ、太陽光売電量が電気使用量を上回ることがなく、その結果ほとんどの月でマイナス(わが家にとって)でした。それが、この太陽光売電価格1kWh49円、毎月の電気料金100円アップという経産省案で、冬を除いてプラスに転じるという結果になりました。これまでの2年4ヶ月のわが家の太陽光発電の実績で、58,826円のマイナスが、シミュレーションでは電力会社の買取価格が約2倍になるということで、17,043円のプラスになります。差し引き75,869円で、月2,710円、年32,515円のちがいです。10年間ということで、約32万円の改善ということになります。これまでに比べると大きな前進で、これでもうれしいことに間違いありません。しかし、「世界一」を奪還する飛躍的な普及を本気でめざすとすれば、1年で10万円、10年で100万円程度の改善は必要でしょう。その点からすれば金額も不十分ですし、10年で打ち切りという点も20年のドイツに比べて中途半端といえます。もっともっとインパクトのある大胆な制度を、政府に要望したいと思います。
2009.03.11
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2009年1月25日~1月31日の太陽光発電と電力消費です。先週前半は寒かったけど、後半、鹿児島では春たけなわ(4月)から初夏(5月)にかけての天気でした。気温が上がると地球温暖化にすぐに結びつけるのは早計ですが、しかし1月末から2月はじめのこの時期に、こんなに暖かいことはあったのかなあ、と思えるほどの天気でした。(過去の天気を調べて見ますね。)それでも、太陽光発電量はたいして上がっていませんね。あんなに天気のよかったおとといの土曜日(1月31日)でもピークが2.0、きのうの日曜日(2月1日)もこれ以上日が照ることはないだろうと思えるいい天気でしたが、ピーク1.7でした。12月31日3.3、1月10,11日3.1のピークを記録しているので、冬場だからと単純に割り切れません。そのあたり、メーカーさんに尋ねてみようと思います。昨日はいい天気でもあり、いぶすき菜の花マラソン(1月11日)から3週間休み、ランニング桜島(2月22日)まであと3週間ということで、きのうはちょうど中日、トレーニングを開始しました。2時すぎから4時半まで、2時間20分ほど(ハーフマラソンのトレーニングとしては十分すぎるほど)走りました。久しぶりなので最初は少し慎重に走ったのですが、だんだんと調子が出てきて後半はむしろペースを上げるくらいに走れました。この1週間で採点をすませなくてはならないので少々気が重いのですが、これから2,3日に1度ずつのペースで走ろうと思っています。
2009.02.01
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2009年1月18日~1月24日の太陽光発電と電力消費です。今週から、週の合計値(ピークは最高値、気温は平均値)も加えました。今週は天気も悪く、これまでの値と比べても、発電量や自給率は最低です。1月の購入電力量(太陽光)と電気使用量の検針結果も入っていました。「購入電力量(太陽光)」というのは九電の側からの見方で、私からすれば売電量です。太陽光売電量が63kW(1,827円)、電気使用量は303kW(6,265円)でした。芳しくありません。月単位で分析してみて、結果についてはこちらにもアップしたいと思います。風邪が流行っていて、うちの学区の小学校はインフルエンザ、中学校は嘔吐下痢症が流行っているとか。中1の長男も風邪できのうは学校休みました。私のほうは、先週風邪を引きかけましたが、現在は何とか大丈夫そう。そこで、2月22日にある「ランニング桜島」のハーフマラソンめざして、そろそろトレーニングを開始します。3年前から走っていますが、1時間42分台、1時間33分台、1時間37分台という記録でした。いぶすき菜の花マラソンに比べて記録がいいのは、ハーフだとなんとか最後までもつということと、桜島は比較的平坦でアップダウンがきつくないからということもあります。最後にアップダウンがありきびしいが、どこまでがんばれるか。それから遅ればせながら、渋井陽子さん、大阪女子マラソンの優勝見事でした。おめでとう。
2009.01.28
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2009年1月11日~1月17日の太陽光発電と電力消費の報告です。先週と比べると、消費電力が増えてます。とくに11日、私は朝早くいぶすき菜の花マラソンに出かけましたが、家族の他の者たちは家で何していたのでしょうか?他の日の消費も全般に増えてます。しかし、晴れた日が多く、発電量も増えて自給率はややアップしています。気温は最高も最低も下がり目。私は、週末も忙しく風邪をひきそうな状態。こじらせないように気をつけなければ。
2009.01.19
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2009年1月4日~1月10日の太陽光発電と電力消費の報告です。表をカラフルにしてみました。他のブログ見ると、太陽光発電量がすごい家があります。うらやましい。どうしてかな。まずじっくりと分析、そしていろいろと対策を考え、実行してみます。
2009.01.13
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前回の二酸化炭素排出量の記事は、2007年1月~6月のものでした。なぜ直近のものでないかというと、パソコン操作ミスによるデータ消失、紙類の未整理によるレシート紛失、そしてデータの記入もれ等により、どこかに穴が開き、社会保険庁の年金問題に匹敵するような「消えた…問題」が起きて、その後は半年間レベルできちっとそろっている完全な排出量のデータが残っていないからです。(このブログではじめて動く絵文字使ってみました)そこで、頻繁(「ひんぱん」と読むのであって、「はんざつ」と読むのではないですよ、麻生首相。たしかに煩雑(はんざつ)と思うこともあるけど)なブログ更新と、完全なるデータ保存という一石二鳥(?)をねらって、今年はこまめにデータ公開していこうかな、と考えています。ということで、まずは年末年始のエコノナビット君のデータ公開。ちなみにエコノナビット君とはこれです。写真ぼけてます。2007年に撮った古いものです。これは旧型で、現在もっとかっこよくて機能もすぐれた新型の「エコノナビットii」がでているようです。太陽光発電と電力消費については、日~土までの1週間ごとのデータを毎週それほど遅くならないうちに公開していこうと思います。(どこまでつづくか?)「消費」はその日の電力消費量の積算、「発電」は太陽光発電量の積算で、それぞれ単位はkWh(キロワット時)、「自給率」はエネルギー自給率で、「ピーク」はその日最高を記録した発電量(kW)、「天気」と「最高気温」「最低気温」は、Yahooの天気サイトの鹿児島県鹿児島地方(鹿児島市周辺)の「過去の天気」からとったものです。「天気」は、午後3時現在のものなので、午前中どんなに激しく雨が降っていたとしても、午後3時に晴れ上がっていればたとえば、今年の元旦の鹿児島の天候は、午前中雨が降っていたにもかかわらず、表ではだからこれが1日の天候を表すかというと、あまり信用できません。ということを一言ことわっておきます。で、年末は曇っていたことが多かったし、(元旦を除けば)正月は天候も悪くなかったけれど、やはり冬場はエネルギー自給率はあまりよろしくありません。電力消費をおさえる手立てを何か打ちますか。暗いうちから、パソコンに向かわないほうがいいって? …たしかにそれもそうですが、私の場合、早寝早起きが極端なので。それではまた。
2009.01.07
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約1ヶ月も更新をサボってしまいました。9月はじめから21日まで、アメリカに3週間ほど行っていました。そこでもインターネットにつなぐことはできたし、書きたいことはたくさんあったので更新できないことはなかったのですが、いざアップしようという直前のところでミスって中身を消してしまったりということもあって、更新できませんでした。そして日本に帰国して、後期の授業が始まるということで、その準備やらをしているうちに、10日以上たってしまいました。アメリカでのことなどは、またおいおい書いていくとして、九電の「購入電力量確認票(太陽光)」(わが家からみれば太陽光売電量)と「電気ご使用量のお知らせ」が1週間ほど前に入っていたので、まずはこれをもとに、エコナビットでの計測結果とあわせて、毎月の恒例にしている太陽光発電量と電力消費量の報告をしておきます。まず、太陽光売電量と電気使用量の昨年11月からの推移は次のようでした。8月に比べて、電気使用量はさほど変わらないのですが、太陽光売電量は下がっています。太陽光売電額と電力使用料金もほぼ同様(電気使用料金はやや増)の傾向でした。アメリカ(大半はアイオワ州にいた)では、2度ほど雨が降った程度、昼間は暑かったこともあったけれど、9月中旬を過ぎると、朝晩は冷え込んでいました。日本に帰ってくると、これが蒸し暑くて、時差ぼけも含めて、2,3日ダウンしていました。日本(鹿児島)の天気(Yahoo!天気情報)によると、途中一度天気が崩れましたが、あとはおおむね晴れていました。そのわりに、太陽光発電量があまり伸びてくれません。やはり朝、日の出後しばらくは影になってしまい、そのことが影響しているのでしょうか? 業者さんに、そのあたりを聞いてみたいと思っています。とはいえ、ソーラーパネルがないというのは、今ではまったく考えられないほど、わが家にとって当たり前のものになっています。毎日のグラフは、こちらです。近いうちに、アメリカについての記事も書きますね。それでは。
2007.10.02
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8月28日朝に、九州電力から、「購入電力確認票(太陽光)」と「電気ご使用量のお知らせ」が入っていました。太陽光売電量が増えて208kWhと5月分に次いで多くなりました。じつは、太陽が連日、日本列島を照り続け、各地で最高気温を更新したりしていたので、5月分を超えるのではないかと期待していたのですが、ほんの少し足りませんでした。電気使用量については243kWhと7月より30kWhとかなり減少しました。8月の中旬、福岡(妻の実家)・静岡(私の実家)などに里帰りしていたということもあり、電気使用量もじつはもっと減っているのではと期待していたのですが、それほどすごい数値にはなっていませんでした。売電・買電の差もわずか35kWhと、これも5月分に次ぐものとなりました。2007年8月分を加えたこれまでの推移を示します。太陽光売電額と電気使用料金ですが、売電額が買電額をわずかながら上回りました。これはわが家新築以来、5月に次いで2度目のことです。昼間92kWh、夜間151kWhと高い昼間の電気使用量が少なかったこともあり、電気使用料金が比較的安く、その分太陽光売電額が上回りました。これを毎日の太陽光発電と電力消費の動きで検証したかったのだけれど、8月12日から19日にかけて、福岡(妻の実家)、静岡(私の実家)に里帰りする際、プリンタの電源と間違って、エコノナビットのコンセントを抜いて出かけてしまい、帰ってくるまでのデータが取れませんでした。本当は、だれも家にいない間の太陽光発電量と電力消費量を知りたかったのですが、後の祭りです。ということで、たいへん不格好ではありますが、いつものとおり、天候も含めた毎日の動きの表とグラフとを掲載しておきます。これからしばらくアメリカに3週間ほど出張なので、その間ブログが更新できるかどうかわかりません。うまくいけば向こうの様子などを伝えたいと思いますが、そうでなければしばらくブランクとなるかも知れません。ではまた。
2007.08.31
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じつは、この家を建てる前、この敷地に建っていた家の屋根に、太陽光発電パネルがついていました。1994年に、鹿児島で2番目につけられたパネルだったようです。当時600万円していたそうですが、半額の300万円は国(NEF)の補助がおり、300万円の負担で設置できたそうです。ご主人が鹿児島大学の工学部の先生で、雨水タンクも学生といっしょに自分で設置するなど、環境に先進的に目覚めたご家族が住んでいたのですが、事情があって新しい家を建てて引っ越されたので、その後に私たちはその方からこの家を借りるかたちで入居しました。太陽光発電はその後もまったく問題なかったのですが、入居して数年たつうちに、給湯システムが故障して動かなくなったり、雨水タンクが桜島の灰のために詰まってしまったりということで、せっかくの環境によいシステムが役に立たなくなってきました。家自体も築25年ほどとなり、基本構造は問題ないのですが、ドアのたてつけなどリフォームしなければならないところが出てきました。そこでやはり新しく家を建てたいということになったのです。当初は別の土地を探していたのですが、最終的にこの家の大家さんである先ほど話したご家族から、この土地を売っていただくことになりました。そして、かねてから、完成見学会などにも参加し、相談していたシンケンスタイルでOMソーラーハウスを新築したわけです。私たちは、せっかくなので、屋根に設置されていた太陽光発電パネルをそのまま使いたかったのですが、OMソーラーということで、屋根には設置できませんでした。冬の暖房のしくみは、屋根で集熱し、暖かい空気をダクトで床下まで運び、床下のコンクリートに蓄熱して、通気口から暖かい空気をだすということで、そのシステムをコンパクトに使うため、また屋根の構造上もパネルによる負担をかけないというのが、シンケンの答えでした。そこで検討の結果、新しいパネルを庭やカーポートの上にパネルを設置することになりました。屋根ではなく庭に設置する場合、以前とは別のパネルを設置する必要があるといわれて、新しいパネルを設置しました。その設置工事の様子が以下の写真です。しかし、いままであったパネルを廃棄するのはもったいないと、このパネルを設置した前大家で土地の売主である前述のご家族が、自分の家の屋根にということで、パネルを運んで、いまも稼動しています。本当にこれまでのパネルがわが家に設置できなかったのか、疑問が残るところではありますが、とにかくそのお宅でいまも稼動しているので、その件はよしとしましょう。以前のものと発電性能は3kWhとかわらないのですが、そのパネルに比べて、エネルギー変換効率がよくなったということで、わが家の新しいパネルの面積は小さくなっています。小さくなっても、面積あたりの変換効率が上がり、発電量は変わらないといわれました。先日、元のパネルを設置された元大家さんから、5月は売電額が6000円こえたと聞き、わが家は売電額では負けていることがわかりました。そもそも、太陽光の売電のデータでは、以前設置していたパネルのときの方が、現在よりも売電量が多かったのです。このちがいがパネルそのものの性能によるのか? あるいは、パネルを家の西側に置いたため、朝早くは陰になってしばらくしないと発電しないからなのか? さらには、角度はほぼ真南なのですが、庭のパネルの傾斜が20度、カーポートが10度となっており、傾斜は30度程度で最も発電効率がよくなるということで、傾斜が浅いためなのか? しばらくすると、発電量は伸びることになるのか?発電量などは、下のエコノナビットで見ることができます。ただ、京セラのサイトで、さらに性能アップしたエコノナビットiiというのが出ていることを知りました。とにかく、もう少し発電量を増やし、できるだけ電力を自給したいと思っているので、太陽光発電パネルにがんばってもらいましょう。7月終わりから8月にかけては、8月はじめの2,3日天候が悪かったのですが、あとは連日かなりの発電を記録しています。今月の発電量を期待しましょう。
2007.08.10
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本日、九電のメーター検針員の方が、家の外壁にある売電と買電の2つのメーターをはかって、7月分の「購入電力確認票(太陽光)」と「電気ご使用量のお知らせ」を入れていきました。太陽光売電量が125kWhと6月分とまったく同じ、電気使用量は272kWhと6月よりさらに増え、わが家新築後、過去最高となってしまいました。これまでの推移を示します。太陽光売電額と電気使用料金の推移も示しておきます。次に、7月分の期間(6月27日~7月26日)における毎日の太陽光発電量と電力消費量との表とグラフを掲載します。6月末はまあまあの天候でしたが、7月前半は梅雨が明けずにほんとうに雨続きで、太陽光発電量が低迷しました。15日以降、梅雨も明け、ようやく天気が回復、晴れの日が多くなり、とくにこの数日は強い日差しが照り続け、太陽光発電量もだいぶ取り返し、トータルで6月分とまったくおなじということになりました。しかし、電気使用量が増えて、過去最高となりましたが、その原因はどこにあるのでしょうか?毎日の太陽光発電量と電力消費量をきちんととってある(それまでのものは機械の故障などで抜けている日がある)2007年5月~7月の毎日の天気を表にしてみました。この天気のマークは、Yahoo!天気情報の鹿児島の過去の天気から借りたもので、その日を代表する天気が晴れか曇りか雨かということであり、発電量などを見ても怪しいところもあるのですが、この際そのまま統計をとってみると、5月が晴れ25、曇り6、雨2に対して、6月が晴れ16、曇り11、雨3となり、さらに7月は晴れ14、曇り8、雨8と、晴れが減り、雨が増える傾向になりました。実際、7月前半は、我慢できないほど湿度が上がり、しかも雨がいつ降って来るかわからないということで窓も開けられず、しかたなくエアコンの除湿(ドライ)を使うことが多くなってしまいました。電気使用量が増えたのはこれが原因かもしれません。どうなっているのか気になっていたのが、発電量(太陽光で発電している量)と売電量(九電に売っている量)、消費量(実際に電力を消費した量)と使用量(九電から電気を買った量)との関係でした。5月分の毎日の分を合計してみると、太陽光発電量が322kWh、メーターに表示された太陽光売電量は220kWhであり、一方、電力消費量が346kWhで、電気使用量が234kWhでした。6月分の太陽光売電量は226kWh、太陽光売電量125kWhであり、電力消費量が338kWh、電気使用量は248kWhでした。さらに、7月分の太陽光発電量が225kWh、太陽光売電量125kWh、電力消費量374kWh、電気使用量272kWhと、実際に発電、消費された量と、電力会社との系統連系により余剰電力を売ったり、その逆に足りない電力を買ったりする量とを比較すると、100kWh~112kWhの間に収まっており、毎月100kWhほどは、両者の相殺というか、そのまま自分で発電したものを消費していることがわかりました。今後とも、わが家の状況をしっかりと分析し、さらなる省エネ、CO2排出削減に向けて、努力したいと思います。
2007.07.27
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前回の「自然の摂理から環境を考える」の「産業界に厳しく、消費者に甘い温暖化対策」に、筆者の方から、また私のコメントに対する反論が入っていました。「実際のところは、太陽光発電の変換効率は20%と言われていますが、実際の稼働率を考慮すると良く見ても4%程度です。現在、都市部では太陽光から受け取るエネルギーの10%程度のエネルギーを使用しているので、日本の全平地を太陽電池で埋め尽くさなければ既存の設備が不要になりません。また、天候や時間変動にに左右される太陽光発電や風力発電で安定供給する為には、巨大なバッファーとなる発電システムの建設が必要です。従って、自然エネルギーシステムが成り立つには既存の発電システムの出力調整に追わなければ成り立たず、こうした調整運転は既存の発電システムの効率を落とし、返って資源を多く使うことになります。私も仕事上、太陽光発電設計に何度か携わりましたが、お客さん向けには補助金等での支援込み、さらにCO2削減効果も国の換算係数を使い見込み、導入提案はしてきました。しかし、これで環境が良くなるのという疑問が残り続けています。マスコミや国が発表するデータはいい事しか書いていません。本当はどうなの?というところを、みんなで追究していくことがこの先の社会のあり方を考える上で重要ではないかと思います。simasan 2007年07月07日 23:43」そこで、私はこのようにコメントを返させていただきました。 「もしかして、電力会社の方ですか? 電力会社の言うことと、うり二つですから。たしかに、ドイツや北欧の政策は、既存の電力会社にとっては最悪ですよね。なぜなら、太陽光発電や風力発電が普及することが、電力会社にとって一番のマイナスになるからです。原発はコストがかかるけれども、電力会社以外は手を出せないから、独占できます。独占していれば、それを経費として計算し、電気料金にすべて反映させればいいわけで、その点での問題はありません。ところが、風力発電や太陽光発電は、そうはいきません。普及すればするほど、自らの発電のシェアが奪われていくのです。すでに、産業部門では各企業がそれぞれの工夫を凝らして自家発電するようになって、電力需要が伸びずに電力会社は困っています。この上、家庭やオフィス・商店などの民生部門でも電力需要が激減すれば、大変困る。だから、風力発電の電力融通も非常に狭い枠を設けてそれ以上は普及させないようにしているし、太陽光発電を採用している家庭に対して、メーター交換さえ市民に負担させるような意地悪をします。電力会社としては、電力会社が取り立てる電気料金は減少し、逆に電気を買わなければならないですから、意地悪の一つや二つ、したくもなるでしょうけど。さて、その論法は、太陽光発電を推進しようとする人がだれも考えもしないような想定、「太陽光発電だけで日本の電力をまかなったら」とかいう非現実的なことを考えて、それはとてつもなく広い面積が必要で、それはとても無理ですなどという。そんなことはだれも考えていません。雨がほとんど降らず、広大な砂漠を持っている国では現実的だと思うけど。さまざまな種類の小規模ではあるが、それぞれが生産できる分散型の再生可能エネルギーを集め、また同時に無駄なエネルギーを減らせば、それそれの工夫で、相当程度CO2は削減できるということです。各家庭の屋根にパネルをつけるだけで、その家庭におけるCO2排出量は劇的に減ります。つけた家庭あたりのCO2排出量は、ガスなどの分を考えて、低めに見積もっても約半分程度は削減できるのではないでしょうか。我が家をはじめ、実際に導入した家庭では、太陽光発電の売電による電力料金の低減効果、すなわちCO2排出削減効果は実感しているはずで、変換効率がどうのこうのとかわけのわからない数字を挙げて、煙にまこうとしてもだまされることはありませんが、まだ導入されていない家庭には、導入を躊躇させる効果があるだろうということで、今後も世論操作は行われ続けるでしょうけど、あなたもその片棒をかつがれるのですか? ecologician 2007年07月08日 15:52」ちょっときつかったかな、と思いつつ、環境のことを考えるふりをして、世論操作が行われていることを知っているので、こう述べざるを得ませんでした、と報告しておきます。
2007.07.08
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う~む、やはりダメでした。他の地方では空梅雨(からつゆ)のところもあるけれど、鹿児島の6月はしっかり雨が降ってくれました。ずっとしとしと雨が降るわけではなく、ざっと強く雷もともなって降ったと思えば、さっと晴れて、また急に雨雲が湧いて強く降る、という感じでしたが、とにかく梅雨らしく雨は降りました。梅雨入りは九州南部で6月1日ごろで、平年より3日、昨年より6日遅かったし、6月6日あたりから1週間ほど梅雨の中休みがあったけれど、6月後半にしっかり降ってくれました。沖縄に続いて奄美地方でも梅雨明けになってようだけど、鹿児島市のある薩摩地方では、梅雨はまだもう少し続きそうです。ラニーニャ現象が起こる年は、日本では空梅雨、猛暑、渇水、寒冬になると言われているとするサイトもあるけれど、気象庁のサイトを見ると、日本全国一律ではなく、西日本太平洋側では、3~5月は降水量が少ないが、6~8月にかけては、雨はむしろ多いという統計になっています。わが家の新築以来の太陽光売電量と電気使用量、並びに同金額のグラフ、そして6月分の太陽光発電量と電力消費量のグラフを下に掲載します。せっかく5月に太陽光売電額が電気使用料金を上回ったのに、また差が開いてしまいました。やはりうちは電気の使いすぎでしょうか? 一番下の6月分の毎日の太陽光発電量と電力消費量のデータの上で、晴れになっていても一日中晴れていたわけではなく、けっこう雨は降りましたので、雨が多く、太陽光発電量・額が減ったのは仕方ありませんが、毎日の電力消費量が多いですね。キャンドルナイトのときも24日はキャンドルナイトしたけれど減っていないし、夜更かしをした?のでむしろ増えており、そして今日も夜更かし(もう夜中の3時ですね)しています。反省して、明日は帰るのは遅くなるけれど、帰ったら家中の電気を消して、さっと眠ることにします。
2007.06.28
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