ル三パン世のつぶやき

ル三パン世のつぶやき

インタビュー後編




ル「前回のアルバムで『歌詞カードがほしい』って声が多かったんで今回はこだわろうと」


--アルバム解説を書いてくださっているのがオイリーさんっていうのがすごい豪華ですね。
(オイリー氏の詳しいプロフィールは下記参照)


ル「そうなんですよ。ほんとありがたいです。
日本の音楽業界で尊敬できる数少ないひとりですから」


--ジャケットに頻繁に出てくるこの犬はなんなんですか?
dog


ア「眉毛犬(まゆげいぬ)。うちのユニットの癒し系キャラやね」


--確に愛くるしい。癒し系というか・・・


ア「脱力系(笑)」


ル「愛と平和の使者やね」


ア「眉毛犬が世界中に溢れれば戦争はなくなるよ。
日本も自衛隊派遣するくらいなら眉毛犬をイラクに送りこんだらええねん。
その辺ブッシュも小泉もわかってへん(笑)」


ル「今年は流行るよ『眉毛犬Tシャツ』
ユニクロなんか目じゃない。
またネット販売しますんでお楽しみに」


--さて一曲目の『SO-AH』ですが、これはまたオープニングに持ってこいのナンバーですね。


ル「前回のアルバムで一曲目にピアノのインストをやったんよね。
じゃあ今回はギターのインストをやろうかという話もあったんやけどオープニングにぴったりの曲ができたんで」


ア「ライナーにも書いたけどほんとに歩いていたら降って沸いたような曲」


--曲はどういう感じで作られるんですか?


ア「ふっと浮かぶことのほうが多いかな。
あんまし構えて『さぁ作るぞぉー』ってのは好きじゃない。
今回も♪SO-AH~ってのがいきなり出てきたんよね」


--しかし、この曲のコード進行はすごいですね。


ア「うん、普通じゃ行かない方へ行ってる。
60年代とか70年代の音楽に影響受けてきて体内に蓄積してる中から出てきたものは大事にしてる。
だから♪SO-AH~って言葉には意味はないんやけど、他の言葉に置き換えることは敢えてしなかった」


--体内から沸いてくるんですか・・・7曲目の『ウンコ・モレッソ』とかもそうなんですか?


ル「いや、あれは絞り出す感じ・・・(笑)」


ア「あれは神がかり的やったな」


ル「え、紙がかり的?」


ア「歌詞とメロディーが降りてきた感じ。
誰がなんといおうとrockやね」


--ギタープレイも素晴らしいですよね


ア「元来ベーシストなんで本当いうとギターはあんまし得意じゃない。
でも今回のアルバムで『sweet sweet.bitter sweet』とか、何曲かギターのベストプレイがあるんよね」


--今回のアルバムの中で一番好きな曲はそれぞれ何ですか?オイリーさんは『セカス・ナッチャ』と言っていましたよね


ア「難しいなぁ。
まぁでも『SO-AH』かな。楽曲的にどこへ出しても恥ずかしくない」


ル「俺は『鉄輪(かんなわ)』。
まじで泣きそうになる。カラオケにあったら絶対歌うね、泣きながら(笑)」






〔オイリー・ピュアワン プロフィール〕

1954年ハバナ生 キューバ危機のどさくさに紛れてボートでジャマイカへ逃れる。
キングストンでボブマーレィに出会い感銘を受け、行動を共にし音楽ジャーナリストとしてアメリカにレゲエを紹介する。

80年代にはナイジェリアに渡りアフリカ音楽に触発され自らのコンボ「クラブトロピカーナ」を率いてアフリカ中近東で人気を博す。

90年代に入るとブリストルに移りダブに魅了されネリー・フーパーらとトリップホップの黎明期を支える。
同時にマンチェスターのアシッドダンス・ムーブメントの中ドラッグのオーバードーズで生死の境を彷徨う。

そして2000年初来日し、雑誌ラジオで音楽評論活動を始める。
2003年処女作「掻きたい背中」が芥河賞受賞 現在に至る。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: