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ぽんた2908

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Apr 7, 2005
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カテゴリ: シネマ雑感
映画を見終わったある日の午後。二人の人生の先輩のエピソードです。

70歳のおばちゃん が一人で切り盛りしている居酒屋がある。5坪くらいのこじんまりしたつくりで、僕はいつもカウンターに座ってこのおばちゃんと話す。映画館が近くにあるので、見終わってからフラっと寄るのが常だ。「今日は何見てきたの」とおばちゃんは聞いてくるが、タイトルを言ってもいつも「あぁ、そう」としか答えない。映画には興味がないらしい。このおばちゃんは30年以上も宝くじを買い続けている剛の者で、10万円が一度当たったのが最高らしい。先日寄った際に 「3億あたったらどうするの」 と聞いてみた。

「3億までは考えた事がないね」「それじゃいくらを狙ってるの」「1億」「そうですか」こんな意味のないやりとりのあと、彼女はこう答えてくれた。「あたしはずっと前から決めてるの。1億あたったら7千万円は生活費に残して、あとの3千万は市に桜の苗木を寄付して植えてもらうんだよ」

押しの強いおばちゃんがそんな公共性のある願いを持ってるとは知らなかったので少し驚いた。7千万というのは一応自分なりに計算して「これだけあれば店の維持と息子夫婦の援助を考えても足りる」という数字らしい。それ以上は持っていても「お墓までは持っていけない」からいらないそうだ。桜の苗木については「この街は季節感がないからね、子供達がかわいそうだよ」と、しきりに子供達の未来を案じていた。

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yakitori

この店で一度だけ会った 72歳の男性客 。カウンターでたまたま僕の隣に座り、あちらから話しかけてくれた。聞けばこの方、月10万円程度の年金暮らしで今は フィリピンに住んでいる という。「住んでもう3年になるよ」と話す男性は日に焼けて、笑うと三船敏郎に似ていた。


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Last updated  Apr 7, 2005 10:16:06 PM
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