| キンシ正宗株式会社 |
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| 〈沿 革〉
「キンシ正宗」の創業者堀野家の初代松屋久兵衛は天明元年(1781)中京の堺町通二条上ル亀屋町で良質な水を生かして酒造りを始めました。 明治13年さらに名水を求めて伏見に進出。明治29年金鵄勲章を配して代表商標として使用しました。昭和5年、当時としては想像も及ばなかった鉄筋コンクリート造り冷房完備の四季醸造蔵「みどり蔵」を建造。昭和11年、業務拡大にともない株式会社堀野久造商店となりました。 戦後の昭和21年株式会社堀野商店に社名変更。昭和52年に業界に先駆けて紙パック酒を商品化し、日本酒の容器革命のパイオニアと評価されました。平成3年創醸210年を機にCI導入、社名をキンシ正宗株式会社に変更し、ブランドスローガンを「京仕込」としました。 |
| 〈現 況〉
平成7年本社に工場を集約化するため「新常磐蔵」を建て、横大路の第二みどり蔵跡地は地域活性化を図りました。新常磐蔵は安定的に高品質の酒造り蔵として歩み出し、平成9年10年と大阪国税局の新酒鑑評会で金賞、平成11年には全国新酒鑑評会でも金賞を受賞しました。この間、新常磐蔵の見学者は年々増加しており、酒造り体験蔵としても積極的に展開しています。 一方、創業の地に、江戸時代から先人が守り続けてきた建物・蔵を残し、造り酒屋の歴史と町家の生活文化を今に伝える博物館として、平成7年に「堀野記念館」を開設しました。 堀野記念館の古い蔵のひとつで、平成9年より京都町家麦酒醸造所として、伝統の酒造りの技術を活用してケルシュタイプの「町家麦酒」「御所麦酒」、アルトタイプの「花街麦酒」の2タイプの地ビールを作っています。その町家麦酒が日本地ビール協会主催のジャパンカップ’99においてジャーマンエール部門で銀賞を受賞。古き良き京情緒の中で、芳醇で香り高い地ビールを楽しんでいただいています。 |
「キンシ正宗 特別純米酒」は、京都伏見の日本酒。ナショナルブランド(有名銘柄)の影に隠れがちな京都で、風土を活かし、材料にこだわりながら古くから醸し続ける蔵元の酒です。
古都に輝く伝統文化の薫りを、時を超えて今に・・・。淡麗ななかにもコクのある洗練された味わいは、まさに都の風情を醸しだします。


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