紅茶の話


水がまずいせいか、一日中紅茶ばかり飲んでいるよう。
私が一年ほど滞在したのは、南の町だけれど、
英国でもステキなティー・サロンが多くあるのでは
名のしれた場所だったみたい。

それって、いってみれば、おじいちゃん・おばあちゃんが多いっ
てことでもあるんだけれど、確かに町はメルヘンチックな絵にえがかれた
英国のイメージをそのまま現実にしたようなところ。
りんごもぽろぽろ落ちていたりします。

カテドラル(大聖堂)の中庭にも、もれなくあるんです。
ティー・ルーム。
入り口からは想像もできないほどゆったりした
ボタニック・ガーデン(植物園)のようなサロンも
町のそこらじゅうにあります。

紅茶をたのむと、2つのポットがきます。
1つは紅茶で、もうひとつはお湯。
おわかりのように、ぺちゃくちゃお喋りをしている間に
濃くなってしまった紅茶をお湯でわりながらいただきます。 

そのゆったりした心のサービスがうれしいですよね。
お茶をサロンでいただくって、本当に楽しんで時をすごすってことなんだ・
っていう気がします。

へーっ・と思ったのは、”ティー”というと、
すでにミルク(牛乳)がはいったものをいうこと。
何もはいっていないものは、”ブラック・ティー”といっていました。
レモン・ティーは稀にしかみませんでしたし、
アイス・ティーなんて、本当に見なかったような。
日本ではリプトン、あんなにいろいろな紅茶の缶だしてるけど。

紅茶にいれるミルク(牛乳)も先に入れるほうが私は好き。

下宿していたときに、ミセスが、毎朝、震える手(お年のためにどうしてもふるえちゃったみたい)で、ティーをお部屋までもってきてくれました。
”A cup of tea!" この一言で、私は毎朝ベッドからはいでていた・というわけです。



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