ベリルの日記

ベリルの日記

January 9, 2004
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甥がやっと自分で本が読めるようになった頃、とても気に入っていた絵本である。
「オレは猫だ。ハッキリいって、人間なんかよりずっと頭がいいんだぜ」と、まあこんな調子で語られていく。
色彩がとても奇麗な作品で、私も気に入っているから、ファンが増えるのはまんざらでもない。

ある日、親戚の若い娘がやって来た。甥は張り切ってその本を読んで聞かせた。せりふのある場面では、劇中人物になって演技している声になる。引っかかり、引っかかり一生懸命である。とうとう28ページもあるその本を終わりまで読んで聞かせた。1ページに150字もある本なのだ。

この一途さは恋猫に通じる。

久しぶりにページをめくると、甥の手あかがしっかりと残されていた。


『おれは長ぐつをはいた猫である』作:トニー・ロス 訳:もとしたいずみ 発行:1992年3月 発行所:(株)架空社





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最終更新日  January 9, 2004 09:00:49 AM
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