あしたもいいこと ありますように

『私はこれで辞めました』 ← このフレーズを知っている方はそれなりのお歳と思われます。

有り難いことに職場には喫煙所が設置されている。
私のいる階の職員の喫煙率は他の階より抜群の率で高い。
唯一の憩いの場所。
職員室はあるが、カウンターで仕切りがしてあるだけで開放的なので、
仕事前の申し送りをＰＣで確認してると、話好きの利用者さんがササッとやってきて
カウンター越しに、妄想話や妄想の苦情話（これがもう長いのなんのって）を
延々と話し始めるので、送りが頭に入らないよ。
仕事前から、内心イライラ。ウルセーよと一言 言ってやりたくなる。
苦情話なんかの時は、心ここにあらずで聞いてると怒りだすので、
ぶっちゃけもう帰りたくなりますよね。 

新規入居者の家族から、喫煙場からの煙の臭いが流れる、話し声が煩いと
クレームが来たらしい。
喫煙所は外にあるのだが、新規居室と地続き。非喫煙者は敏感だし。
話し声は確かに煩いかもと思う。
ここでしか話せない事ってみんな白熱してくるから。あははは。。。

ある日、主任に呼ばれた私。あらシフト変更かしらと思ったら、
「喫煙者の皆さんに聞いてるんだけど、  
    敷地内全面禁煙にするか、すっごぉく遠いけど喫煙場所があった方がいいか
    どっちがいい？」
「もちろん遠くてもあった方がいいに決まってるじゃないですかぁ。
    そっちで何卒宜しくお願いいたします。」
「ですよねぇ。俺もというか、みんなそうだよね。」

存続希望多数という事で、理事長にお願いして遠い場所に移動された。
しかしそこの付近にも、音に敏感な人の居室があるという事で、
外に出るドアの開閉は静かに。私語は禁止等々。
吸えるだけ有り難いので、密かにみんな吸うでしょう。

職員の美人さんも喫煙者。
「ｅｍｉｃｏｃｏｍさん。ここも時間の問題という気がするんですよねぇ。」
「そうですよね。施設という性格上、禁煙が好ましいですよね。
    他の施設はどうか分からないけど、禁煙のとこが多いでしょうね。」
「そうなったら困るよね～。あ～あ。」 と美人さん。
「全面禁煙になったら、私辞めますよ。（タバコじゃなくて仕事を）」
「ｅｍｉｃｏｃｏｍさん、今の目、マジっすね。」
「１日吸えなかったら気が違っちゃいますよ。夜勤の時とか絶対ムリ。」
「そっすよね。夜勤の時は吸えないと、かなりキツイなぁ。。。」
「困りましたね。。。」

そんな話をしたが、辞める口実ができたので、
そんなに困ってないというか、『よしっ！』と思う私。
昔勤めてた会社に入社した非喫煙者がタバコがダメでと１カ月も持たなかったけど、
逆バージョンがあったっていいんじゃないのか？
タバコは『悪』だから、吸えないからムリと言って辞めるのは『ダメ』なのか？
『ダメ』なものを辞められないから、仕事を辞めるのはいけない事なのか？

いい大人が・・・ダメ・・・ですよねぇ。やっぱ。いやいや 新たな伝説を造る？か？