ヒントのソムリエ 仲山考材

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2006年10月27日
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テーマ: お勧めの本(7278)
カテゴリ: カテゴリ未分類
トヨタ生産方式
大野耐一『トヨタ式生産方式』


1978年に書かれた本。
著者はトヨタの副社長。

骨太!!! 経営の本質つきまくりです!

オススメ度:★★★★★+★(カイゼンは手法ではなく思想)


今回、気になったところを3箇所ほど転載。
読み替えれば、生産ライン以外にもあてはまります!

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  ライン・ストップを恐れるな!

  止まらない生産ラインは、すばらしく完成されたラインか、それと

  間がラインに配置されていれば、流れは止まらず、問題も表面化し
  てこない。これはまったくダメなラインである。

  肝心なことは、必要に応じていつでも止められるラインにしておき、
  それによって不良品を生み出すことを防止し、少ない人間で改善を
  重ねつつ、最後には止める必要のない、体質の強いラインをつくり
  上げることである。ライン・ストップを少しも恐れる必要はない。
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  一人の人間を減らすために、10万円の電気制御装置を取り付ける
  案があったとしよう。

  これを実施して、おそらく10万円で1人減らせたら、トヨタ自工


  しかし、よくよく検討してみたら、金をかけなくとも、作業手順を
  変えることで、1人ぐらいなら減らせることがわかったならば、
  10万円かける改善案は、むしろ失敗案といえるだろう。
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  私はよく「算術の経営ではいけない。忍術の経営でやるべきだ」と
  強調するのだが、その意味はこうである。(略)

  私どもが子供の時分、活動写真で見た忍術はトリックだった。主人
  公がパッと消えたりする。しかしもともと忍術というのは、きわめ
  て合理的なものである。高い塀を越えるときには、刀のツバを足が
  かりに使う。(略)ほとんどの術は厳しい訓練によって身につけら
  れたものである。

  私のいう「忍術の経営」とは訓練によって経営の術を身につけるこ
  とを意味する。いまの時代は、あまりにも訓練ということを忘れて
  いはしないかと訴えたいのである。

  むろん、人間の創意を引き出すような刺激的な術でなければ、訓練
  のしがいもあるまいと思われるが、ここで冷静にこの世の中をみて
  みよう。十分な訓練もしないで、達成できる目標などは、どんな小
  さな目標でも、存在していないのではないか。
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Last updated  2006年10月31日 09時43分17秒
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