英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

2009/02/25
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gallery

  1. Seven Gypsies
  2. False Bride
  3. Queen Of Hearts
  4. Gilderoy/Staten Island/Harvest Home
  5. Let No Man Steal Your Thyme
  6. Dowie Dens Of Yarrow
  7. The Wind That Shakes The Barley
  8. Broomfield Wager
  9. Chaconne
  10. The Barron Of Brackley
  11. Icy Acres
  12. Home Recordings (1969)


Royce Seabourne
vo
Barbara Seabourne
vo, dulcimer
Steve Morrison
g
Mark Uttley
fiddle

cover: Corregio “Mercury instructing Cupid before Venus”, 16th Century

キャプテン・ビーフハート で暴れたので軌道修正。
 キッシング・スペルが再発売した ギャラリー の72年作品です。
 実は#1047の バート・ヤンシュ から年代を遡って紹介してきていて、今回は69年の作品を出すはずだったんですよ。
 しかし諸事情により72年のこれを出すことになっちまいました。
 キッシング・スペルさんはクレジットがいい加減なのが玉に瑕です。

 女1男3の4人組で、メンバー名はネットから拾ってきました。
スティーヴ・モリソン のことしか書いてなくてさ。
 「本作をスティーヴ・モリソンに捧げる」ってあるんだけど、ということは彼すでに故人なのかな。

 アイルランド、スコットランド、イングランドと定番トラッドを多く演奏している本作は実に美しい作品です。
 繊細な弦楽器がとにかく素晴らしい。
 ダルシマーもギターもフィドルも、誰が何と言おうが剛じゃなくて柔、男女のヴォーカルも優しさに満ち溢れてる。
 3の “クイーン・オブ・ハーツ” は マーティン・カーシー のバージョンで知ったんだけど、ここでのアレンジはさしものカーシーもかすんでしまうほど清らかで美しいんだ。

 有名なアイリッシュの7は ロイス・シーボーン の歌声と間奏に登場するフィドルが切なさ絶好調!
 ロイスの歌唱は泣ける…たとえメロディが明るくても歌の内容がハッピーなものでも。

バーバラ・シーボーン の歌唱も切なげなんだけど、ロイスには及ばないんだよね。
 そういやショボンでトホホな歌声ってみんな男性だなあ。女性で声質そのものが泣いてる人ってあまりいないような気が。

 そんなロイスですが、どうにもカーシーの影が見え隠れしています。
 声自体はそうでもないけど発声方法っていうのかな、聴きまくったから意識せずともカーシーっぽい印象になっているようなね。


 全曲トラディショナルだとは思うけど9は違うかも。
 初めて目にする単語だし、調べてみたらこの “シャコンヌ” ってのは特定の曲名じゃなく、曲の呼称の1つ。 “アン・ドロ” みたいなものか。
 フランスのトラッドと考えれば太字にしてもOKかな。
 これはフィドルのソロで、ギャリギャリ弾きまくっていています。
 フィドルというよりはヴァイオリンとしたほうがピタリ、 マーク・アトリー (適当読み)はクラシックの訓練も受けてるんじゃないかと思ったのですがどうでしょう?
 11も初めて目にする歌だけど、これは何となく存在してそうな気がする。

 メドレーになっている3はどことなく ストーン・エンジェル っぽいね。
 最初の “ギルデロイ” のメロディは “キング・オブ・ザ・フェアリーズ” にそっくり。
 ちなみに “フェアウェル・トゥ・エリン” と “ライツ・オブ・マン” 、そして“キング・オブ・ザ・フェアリーズ”を加えた3曲はアイルランド産インスト曲問答無用の御三家だったりします。

 ラストは本当にデモって感じだね。
 音はモコってるし、曲が突然違うものになったり。
 その中には ジョン・レンボーン の演奏で有名な “ソールズベリー伯爵” も含まれています。
 その他男ヴォーカルでの “レット・ノー・マン・スティール・ユア・タイム” や “ブラックウォーター・サイド” も入ってる。
 ごく稀に男女の歌声が入るけど、基本的にはずっとギター。
 17分頃にプツッっと途切れて(12は20分もあるのだ)、歌声やほかの楽器も加わりリハ突入。フルートも入ってるぞ。
 でもまだ手探り状態、アルバムにどんな曲を入れるか、どんなアレンジにするか模索している感じかな。
 奏法や曲チョイスから察するにスティーヴはレンボーンが大好きだな。間違いない。

 強風注意報が発令されるかしないかのうちに吹き飛んでしまいそう。
 ギャラリーの紡ぎ出す音楽は華奢で儚くリリカルです。


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Last updated  2009/02/25 08:24:41 PM
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