クラシック音楽リスナーの局(tsubone)

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February 15, 2006
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先日,行きつけのCD店で買い物をしていると, Domenico Scarlatti Sonatas Chika Nishiwaki Piano (MM-1188) フルートの高木綾子さんのアルバムEarth の伴奏者で,昨年,わたしもファイナルとガラを聴きに行った神戸国際フルートコンクールの公式伴奏者でもあった方でした.Earth の伴奏がとても強く印象に残っていたので,あ,これは!,と思いました.アメリカ・インディアナ大学の練木繁夫先生に師事されています.練木先生も日本では著名演奏家のリサイタルの伴奏をよくなさっていますので,なんとなく伴奏に意識を持っておられるのか(伴奏も独奏とは異なる立派な技術と資質が必要で,もしかしたら独奏よりある意味難しいかも)と思っていたので,ソロアルバムが出ていて,おっとびっくり!というわけでした.

それとスカルラッティって,たしか声楽の作曲家だったんじゃなかったっけ?なのに,ピアノソナタも書いていたの? というのがもう1つの興味.そこで,このCDを買い求めてしまったわけでした.そこで,ライナーノートを読み,また家にある音楽事典なども紐解いてみると,音楽史上には,二人のスカルラッティが登場することがわかりました.この二人は父子です.父のアレッサンドロが,「ベル・カントを中心にした歌劇におけるナポリ楽派の創始者であり,イタリア風序曲の様式を確立した」として知られる人.私は,どうもこの父のほうの曲の印象を持っていたわけなようでした.一方,子のドメニコが,このソナタ集を書いていて,ソナタは555曲に及ぶのだそうです.そのほか様々な曲を書いています.それで,ヘェ~と思ったのは,ドメニコの生年が1685年で,これがかの大バッハやヘンデルと同じ生年である,ということです.

このソナタの大部分は,リスボンのジョア5世の王女・マリア・バルバラにチェンバロを教えるための教材用に書かれた,とあり,古典派のソナタとは様式が異なるとあります.実際に聞いてみると,なるほど面白い,というかバッハやヘンデルの音楽とは違い,もっと時代が新しいという感じがします.バッハやヘンデルと同い年,というのがちょっと信じられません.ライナーノートにも,イタリア的なメロディー,色彩的なハーモニー,多彩な転調などなどの特徴が指摘されています.確かに,なるほど!

西脇さんの演奏は,ピアノで弾いていることもありますが,メロディラインをちょっとだけうたっていて,メロディラインがよく浮きぼりになっています.端正ですが,どちらかというとモダンな演奏の印象を持ちます.上に書いた特徴とよくマッチする演奏で,これまた何度も聞いてみたくなる感じ.しかし,もともとチェンバロに書かれた,ということなので,うたわない,ダイナミクスも段階的にした演奏だとどうなるんだろう,という興味も尽きません.チェンバロでの演奏を探してみたくなりました.

録音は,Yokosuka Bayside Pocket にてとあります.Earth はスイスでの録音でしたから,ピアノも調律も違うのでしょうが,このスカルラッティのアルバムでは,ハンマーの当たりが少しやわらかめの感じに聴こえます.音楽の節回しが,私にとってはとても新鮮で,新たな世界を見つけた感じがしています.バッハやヘンデルと同じ時代に生まれ,まったく違う様式感があることを知って,非常に興味をもった,というお話でした.フルートや縦笛用の曲も書いているのかしらん,というのが次の興味です...これは,検索すればわかりますね.ムラマツのサイトで調べてみようかな.

スカルラッティ ソナタ集
Domenico Scarlatti Sonatas Chika Nishiwaki Piano






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Last updated  February 15, 2006 03:39:15 PM
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