「きょとんとした顔してるけど」
だって先生、信じられないんですもの。
「ちゃんと着床してますよ」
うれしさというより、おどろきというより、とまどいとも違う…
陽性反応を示す妊娠検査薬を見ても、先生の言葉を聞いても、
半信半疑~2:8いや、1:9くらいで疑いが勝ちでした。
訊いていいのか躊躇しているダーリンの顔に応えられたのはエレベーターで2人になってから。
「いました」
一瞬ダーリンも信じられないという顔をしたあと、お腹を見て
「よかった」
と、言いました。でも2人ともホントに信じられなくて、
「しばらく落ち着くまでみんなには言わなくていいか」
「そうだね。また何かあるかもしれないし」
足下はなんだか雲を踏んでいるような感じがするのでした。