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かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

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2014/03/10

2014/03/10

朝からずーっと雪。しかも寒い。短時間だが本格的に降って、小康状態になってという繰り返し。あまり積もらなくてよかった。さすがにもううんざりだ。
もちろん外には出ない。ひどく疲れているので、off
それでも申告の書類はがんばってやった。明日発送しちゃうぜ。

金子修介「宇能鴻一郎の濡れて打つ」（1984）大笑いしながら観る。
超楽しい。何度観てもおもしろい◎。
非常に有名な傑作。「エースをねらえ」のパロディ。
パロディ作品としてホントに高度。
めっちゃ笑える。
おれはこれはかつて映画館で観ているのだが、場内大爆笑だった。
あまりに笑えすぎる上に、基本爽やかな作品なので
成人指定のエロ映画なのに場内がなかなか淫靡な雰囲気にならない。
これはやっぱり映画館で沢山のお客さんと一緒に大笑いしながら観たい作品。
もちろん濡れ場はちゃんとある。
にっかつロマンポルノの場合は一定以上の濡れ場のシーンがあることが作品の条件だから、当然といえば当然。
笑いとエロの両立、艶笑譚を成立させるのは実際は極めて難しいと思うけど、これは凄いと思う。濡れ場が浮いてしまうことがないのが良い。

「あたし○○なんです」「〜しちゃったんです」という例の宇能鴻一郎の独特な文体も作品にうまく生かされていて素晴らしい。

宇能鴻一郎先生の文体は妙な中毒性があって、
あたし、思わず文体模写したくなっちゃうんです.......(-_-;)、

やっぱりやめておこう...

主演の山本奈津子さんはちょっとびっくりなほどかわいい。お蝶さまの林亜里沙さん（実にうまくハマっている）もコーチの沢田情児氏も清々しく迷いなくしっかり演じきって実に見事。
出演者もスタッフも、
全員がこのあまりにバカバカしい作品をひたすら信じて、
真摯に心から真剣に楽しんでやってるからこんなに笑えるし素晴らしい。
誰ひとりいい加減にやってない。
55分とゆー尺も素晴らしい。
この傑作はレンタルではなく手元に置いておきたいので購入しました。

この種の映画でここまで笑ったのは
これと柛代辰巳監督の「悶絶どんでん返し」と

滝田洋二郎監督の「痴漢電車シリーズ」くらいかもしれない。
1984年頃は滝田監督もピンクで超おもしろい作品を量産してた時代。
あの当時の成人映画はなんだか妙な勢いがあって、
一般の劇場での特集上映もけっこう沢山あった。
満員の池袋文芸地下で滝田漢直の特集を観たときは場内も熱気に溢れ、
ノリノリでとても楽しかった
（「緋牡丹博徒」も文芸座で観たときがいちばん楽しかった。いい場面になると自然に拍手が起こるし、名場面では「お竜さんっ！」とゆー声までかかった）。

そういえば滝田洋二郎もスポ根コメディポルノを撮っていた。
「はみ出しスクール水着」(1986)
超絶くだらなくて超楽しいスポ根エロ映画。
おれは封切り時に長野のにっかつで観た。