元代表の穴

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かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

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2014/06/05

2014/06/05

午前は映画館へ。小津安二郎「秋日和」(1960)を観る。もう何度目になるだろう。小津作品の中で一番回数多く観てるのがこの「秋日和」だ。大好きな作品。一瞬も飽きない。陶然と観る。本当に最高。

佐分利信、中村伸郎、北竜二の3人の何ともないやり取りだけで120分でも、おれは全く飽きないと思う。

原節子と司葉子が素敵であることはもちろん言うまでもないが、この作品の岡田茉莉子はほんとうに魅力的だ。おれはもしかすると、今回いちばん魅了されたかもしれない。次に観るとたぶんもっと素敵だと思うに違いない。
秘書役で岩下志麻。これが秋刀魚の味に繋がっていく
おれは今回初めて三上真一郎を意識して観た。東映の作品をいろいろ観てたので、ようやく彼を意識して観ることができた。渡辺文雄のことは初めて観たときから意識して観たが、小津作品で三上真一郎についてこんなに意識して観たのは初めてだ。爽やかだなー。「仁義なき戦い」のときとのギャップがすごい(-_-;)
調べたら彼は「博奕打ち総長賭博」まではずっと松竹だったんですね。知らなかった。

これを観るとうなぎ、ラーメン、寿司を無性に喰いたくなる。観る度にそう思う。

その流れで某老舗ラーメン店で昼食。ここは久しぶりだ。冬場にけっこう長く休業してて心配したが無事に営業しているのはうれしいことだ。名物おばあちゃんは引退してしまってさみしいが、実はおれは病院でおばあちゃんをたまに見かけるのだ。病院でお見かけする限りでは元気そうで何よりです。

ラーメン。久々に食べて何となく安心。

病院へ。老父の面会。雨の予報だったが降りそうで降らない。
病院の売店でおむつと尿取りパッドを買って病室に補充する。けっこう高い(-_-;)

老父は昨夜吐いたらしくて、せっかく再開した経管栄養は一時中止。残念。ううむ、難しいなあ。メシ喰うのも楽じゃない。命がけだ。
それでも今日の老父の意識は極めてクリアだった。もう少しで言葉になりそうな瞬間も何度かあった。

帰宅。
「国際シンポジウム小津安二郎　生誕１００年記念「OZU　２００３の記録」（朝日新聞社）の岡田茉莉子のインタビュー部分を早速読み返す。