元代表の穴

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かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

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2015/03/18

0.5ミリ

テーマ：最近観た映画。(41055)

カテゴリ：日記

2015/17/03
off。
いくらなんでも疲れすぎだ。底の底から疲れてる

あったかい1日。

待望の春

素晴らしい。

桜の開花も早くなるかな

映画館へ。
安藤桃子監督「 0.5ミリ」(2014)観る。なんと3時間超。

凄かった。とてもよかった。

ものすごく優しくあたたかいのに、
同時にハードボイルドにクールでちょっと残酷。
恐るべき姉妹。安藤姉妹。

安藤サクラちゃん、本当に素晴らしい。
彼女の演技をちゃんと観るのは「愛のむきだし」以来
ワイルドなどうしようもないブスにもなれるし
その直後に後光がさすような清楚な美人にもなれるし、包み込むように優しい聖母のようにもなれる。
異常に振幅の大きい女優。えらいこっちゃ。

津川雅彦さん草笛光子さん織本順吉さんの役者魂に圧倒される。
津川さんの長回しの場面はすごい。大ベテランの凄さを思い知る。
通常若干右派的論調の津川さんにこれをやらせるのが
ちょっといいなと思った。
実際、津川さん演じる認知が進んだ元海軍の老人の心からの独白
（戦争はくだらない。誰も望んでない。相手も望んでない。
戦争で亡くなった方々はお気の毒だとゆーことを認知症的に無限ループのように語り続ける）に右も左もないのだ。
それはイデオロギーではなく、
真摯に激動の時代を生き抜いてきたひとりの認知症の老人の
痛切な「実感」なのだ。
認知症の霧の中から、必死で語りかけるその姿には心動かされる。

坂田師匠の光り輝くような存在感にやられた。
坂田師匠のエピソードで何度も何度もうるうるきた。
坂田師匠にこんなにやられるとは思わなかった。

津川さんとサクラちゃんの縁側の海軍式の敬礼のシーンがよかった。泣けた。
海軍式の敬礼といえば「秋刀魚の味」
また観たくなっちゃったな。

3時間の長尺をほとんど長さを感じることなく夢中になって観た。
ラストのエピソードのときだけちょっと「長いな」と思った。
最初のエピソードと対になってるので、
円環を閉じるために絶対必要なのはわかるし、
とてもおもしろいんだけどちょっと長さを感じてしまった。
ほかのエピソードに比べるとやや整理されてないのかなと思う。

場内はおじいちゃんおばあちゃんもいっぱい居て
みんなよく笑っていた。
いい感じだ

それにしても食事の美味しそうなこと！
頑固なじいさんたちが美味しいごはんで癒され、
こころを開いていく。
「食」の大切さ

近々「カケラ」も観てみよう