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かとう あきら

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2017/03/29
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カテゴリ: 日記
2017/03/26

何もしない。
永井荷風読み続ける。
第三巻(大正8年1919年) のロシア歌劇団の第一回公演の日記が興味深い。
その関連で永井荷風の短文「帝国劇場のオペラ」も読んだ。
メモをたくさん取る。
仕事みたいになってしまった。

一昨年のプロコフィエフのチクルスで
このあたりのことを詳しく触れたのだ。
今も、
青春ショパンの関連でパリという都市について考えてるので...
思わず反応してしまった。
永井荷風の文章といちいち有機的に結びつき、
ちょっと興奮したのだ。

1919年といえば、ロシア革命のすぐ後、ヴェルサイユ条約の年。
この数年後にはソ連が成立する。
プロコフィエフは日本を経由してアメリカに亡命していた。
チクルスでおれはこう話した。

『第一次大戦やロシア革命によってロシア国内ではバレエの水準を維持するのが難しくなってくるわけです。ディアギレフのバレエリュスも、パリで活動することを決断します。ディアギレフはパリで大成功を収めました。当時のバレエリュスにはニジンスキー、バランシン、フォーキン、マシーン、アンナパブロワなどの伝説的な超一流ダンサーが揃っていました。舞台美術を担当していたのはピカソ、ダリ、マチス、ミロ、ユトリロ、マリーローランサン、ルオーなどなど。衣装をシャネルが担当したりしてます。音楽を担当した作曲家もストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、ファリャなどなどなど錚々たるメンバーです。ほんとにもうすごすぎて何も言えませんが、当時のバレエリュスではこれがふつうでした。』
『この時期ロシア(ソ連)からは優秀な芸術家がどんどん亡命しています。才能が流出しっぱなしだったわけです』



1919年9月の永井荷風は以下のように書いている。

「露国革命前帝室歌劇部の伶人、この日より十五日間帝国劇塲にてオペラを演奏する由聞きゐたれば、久米君にたのみて切符を購ひ置きたり。この夜の演奏は伊太利亜歌劇アイダなり。余は日本の劇場にて、且はかゝる炎暑の夕、オペラを聴き得べしとは曾て予想せざりし所なり。欧洲の大乱は実に意外の上にも意外の結果を齎し来れるものと謂ふ可し。」(断腸亭日乗)
「大正八年の秋始て帝国劇場に於てオペラを演奏した芸人の一座は其本国を 亡命した露西亜人 によって組織せられていた。」(帝国劇場のオペラ)


この時期、「 亡命した露西亜人 」が世界のアートシーンを席巻していた。
バレエリュス、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ラフマニノフ、ハイフェッツ、ミッシャ・エルマン、シャリアピン、シャガール、クーセヴィツキー、
亡命音楽家ではないが、この時期大活躍してたガーシュインもロシア移民の息子だ。

永井荷風がこの時 帝国劇場に通って聴いたのは
アイーダ、椿姫、ファウスト、カルメン、ボリス・ゴドゥノフ、トスカ、道化師、カヴァレリアルスティカーナ。ボリス・ゴドゥノフは2回聴いてる。

昼食。

カピチャーハン
カピ(タイのえびペースト)、美味い。

SHRIMP PASTE WITH SOYA BEAN OIL 蝦膏油醤 エビペースト 200g COCK BRAND Thailand 泰国 タイ国

午後、家内はコンサート聴きに行った。
おれはぼんやりDVD鑑賞。
敬愛する鈴木則文監督の「 華麗なる追跡 」(1975)
ずっと観たいと思って狙ってた作品。
ようやく観たっ!
いやあ、素晴らしい。
要するに志穂美悦子で「多羅尾伴内」をやっちゃおうとゆー作品。
最高に楽しい。
多羅尾伴内スタイルの敵討ちの物語。
志穂美悦子の魅力を十二分に味わえる。
まだ10代だった志穂美悦ちゃん。かわゆす。
エロもグロもくだらないギャグもかっこいいアクションも志穂美悦子の魅力もすべてを惜しげもなくぶちこんだ約90分。
例によって、敬虔なクリスチャンのみなさんから顰蹙買うようなことばかりやっちゃう則文監督。
仏教徒の顰蹙買うようなことも平気でやっちゃう監督。
なんでも平等に茶化す。困った人だ。
モーツァルトのレクイエムをバックに着ぐるみ(熊?)が女の子を犯す濡れ場、そこに、こともあろうにアドルフヒトラーのポートレイト写真がインサートされる...
とんでもないなあ(-_-;)自由すぎて痛快。
むちゃくちゃ。
いやあ、監督、相変わらずで天晴れ!
それにしてもなぜ着ぐるみ...?

マッハ文朱が大活躍でうれしい。
マッハ文朱は演技もけっこう上手いのだ。
そして言うまでもなくアクションはバッチリ。
二人のバトルの場面はもちろん、最高の見もの。
志保美悦子とふたりで並んで一緒に戦う場面なんか、
惚れ惚れするようないいシーンになってた。
マッハ文朱のアクションに限って言えば、
トラック野郎より見応えあるように思う。
マッハちゃんは、歌まで歌っちゃう。

そのマッハ文朱の父親役が
な、な、なんと由利徹\(^o^)/!
その役名が、元プロレスラーのマッハ文吉(爆)
由利徹は蛇料理を出す怪しげな居酒屋の大将。
カウンターに座る未成年の志穂美悦ちゃんを相手に、
いつもの感じの下ネタをかましまくる(笑)。
由利徹、素晴らしすぎです。
大爆笑。
腰抜けそうなくらい笑った。
たぶん、このシーンはほぼ由利徹のアドリブだろう。
下向いて恥ずかしそうに笑うしかない志穂美悦子のかわいいこと!
ものすごい手間と金をかけて、
売り出し中の若手女優に
全力でセクハラしまくる東映のゲンバ。すげえ...。
感性としては基本小6くらいの感じかも。
素敵だ!

悪役は天津敏。
どんなに荒唐無稽で馬鹿馬鹿しいシチュエーションでも、
確実に演りきって強引に成立させてしまう。
やりきる勇気。
他社ではほとんどできないことだ。
東映の悪役のすごさを改めて思い知る。
「娯楽映画」の力、「下品」の力を役者も現場も100%信じてる。
さすが東映!

悪の一味に安岡力也がいるのもうれしい。
この頃の安岡力也はまだスリムでスタイルが良かった...

郷 鍈治、超かっこいい!

則文監督はマッハ文朱を「 トラック野郎 天下御免 」でも使ってる。
あれもよかったなー。また観よう。


チクルスの原稿。
面白くてどんどん書き進めそうになるが、やめる。
仕事は控えます。春休みだもんね。

夕食

カスべの煮物。めかぶ。ほっき貝刺身。味噌汁。美味い。
これだけ。ご飯食べませ





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Last updated  2018/04/22 11:46:15 AM


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