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かとう あきら

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2018/05/03
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カテゴリ: 日記
04/30午前

相生座/ロキシー。
土曜の疲れ思いっきり残ってて
歩きの調子、最悪。

ジョン・キャロル・リンチ監督「​ ラッキー ​」(2017)観た。


観てよかったー。
素敵な作品だ。


超かっこいい!
長いキャリアを誇る名バイプレーヤーが90歳にして主演、
そして人生最後の映画出演となった作品。

ハリー・ディーン・スタントンを知らない人も、
例えば
「エイリアン」のブレット
または​ 「パリ・テキサス」のトラヴィス
を演じていた俳優さんと言えば わかるかもしれない。


劇中に登場するエピソードは
ハリー・ディーン自身の体験に基づいている。
少し偏屈な主人公ラッキーはハリー・ディーンを念頭に置いて
当て書きされている。


​ほぼハリー・ディーン・スタントンその人自身なのだ。​
主人公は「ラッキー」なことに長生きしていて、
酒もタバコもやるが一応問題なく健康。


愛想がいいとは言えない偏屈爺さんだが、実に魅力的。
砂漠の小さな街の住人たちに愛されているのもわかる。

ハリー・ディーンの演技はいつものように繊細で詩的、優美。
今回は更に哲学的ですらあった。
哲学的で難解な台詞も彼が言うと、
妙に説得力があって自然に腑に落ちる。
しかも詩的だ。
90歳の独居老人ならではの、
静かな日常のルーティンを淡々と描く
起床するとちょっと体操して、
バッチリ着替えて、かっこいいブーツを履き、カウボーイハットでキメて
いつものカフェにゆっくり向かう。カフェでは新聞を読み、
クロスワードパズルに四苦八苦し、
帰りは行きつけの店に寄ってタバコやミルクを買う。
で、家でテレビを見て、夜になると行きつけの飲み屋に行って、
常連たちとちょっとおしゃべりしながら、ブラッディマリーを飲む。
判で押したような静かな日常。
そんなある日ラッキーは突然倒れて、
幸い何事もなかったものの、
そこからラッキーは「死」を意識し始める。
ラッキーを心配して様子を見に来たカフェの女の子に
「怖いんだ...」
と告白するシーンの素晴らしいこと!



パーティで"volver, volver"を歌うシーンは白眉。マジ泣けた。

デヴィッド・リンチ監督が見事な演技で驚愕。
こうなると映画監督の「味のある演技」とかではなく、
これはもう完全に役者の芝居だ。すごい。



あまり出てこないリクガメのルーズヴェルト(脱走中)の存在感がすごすぎ。
もちろんルーズヴェルトは様々なことを象徴している。

そうか!ジョン・キャロル・リンチ監督って
「グラン・トリノ」の床屋さんなのか!






昼食、​ アーケードの韓国屋 ​さんで
ビビン冷麺
ロキシー戻る。​





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Last updated  2018/06/23 09:50:01 PM


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