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かとう あきら

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2018/06/19
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カテゴリ: 日記


ヤン・ヨンヒ「朝鮮大学校物語」読
めっちゃおもろい。
夢中になって一気に読んだ。

もちろん、朝鮮大学校のあまりに独特すぎる校風や、これまためっちゃ独特な寮生活が丁寧に描かれていて興味深く読んだし、
当然のことながら、
いろいろ考えさせられる。

しかし、それ以前にこの作品は、まず第一に
シンプルに「超おもしろい青春小説」だとゆーことを強調しておきたい。
小説作品としての圧倒的おもしろさの上で深く考えさせるところが凄い。
おれは本当に心から読書を楽しみました。
こーゆーのを読むと監督の劇映画(ラブストーリー!)も観てみたいなあと思ったりする。





「朝鮮人であることは気にしてない」という恋人の言葉(一応は優しく寛大に聞こえる)に対して、
主人公ミヨンは
「気にしてほしい」
と答える。


これには胸を衝かれた。

何という複雑で痛切な言葉だろう…


おれはヤン・ヨンヒ監督の映画が大好きで(ついでに言うと監督の文章もとても好きだ)、
今製作中の新作「スープとイデオロギー」もとても楽しみにしていて、
ささやかながら応援もさせてもらってる。
なのでサイン本を持っていたりもするわけです。

おれは監督の映画を観てるので、
一層楽しく興味深く読めたかもしれない。

この小説は監督の映画と併せて読むと
一層作品世界が深まると思うので、
興味ある方は、ぜひ「ディアピョンヤン」と「かぞくのくに」も併せて観て頂きたいと思う。

ヤン・ヨンヒ監督の作品は、
もちろん映画が中心ではあるけれども
小説や監督自身の様々な発言やその真摯でバイタリティー溢れる生き方も含めた極めてトータルなもので、
更に刻々と動く世界情勢まですべてが繊細に結びついて相互に関連し作用し合っているので、
映画だけとか小説だけではなく多面的に大きな枠組みの「ヤン・ヨンヒワールド」とし捉えていくのが良いように思う。
映画も小説も両方味わうことで、
より深く豊かに味わうことができる。

彼の国の人々の状況も在日の皆さんの状況も
想像を絶する難しさだ。
それでもみんなそれぞれの日常を懸命に生き抜こうとしているのだとゆーこと。
置かれた状況は困難でめっちゃ特殊だが、
人々はみんなひたすら懸命に生きているのだ。
そーゆー非常に重要で単純なことを監督の作品に触れると、深く思い知らされ、考えさせられる。




監督のひらがなのサイン、
かわゆす(^o^)。


夕食はブデチゲ








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Last updated  2018/07/31 01:33:22 PM


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