元代表の穴

元代表の穴

PR

Calendar

Profile

かとう あきら

かとう あきら

Freepage List

Archives

2025/12
2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07
2025/06
2025/05
2025/04
2025/03

Category

日記

(7224)

入院中

(29)

号外

(82)

Keyword Search

▼キーワード検索

2018/08/07
XML
カテゴリ: 日記


午前実家。
盆提灯出す。老母には組み立てられないし。
ちょい早いがいま出しておく必要がある。

家内もおれも忙しすぎて、
老母の相手どころか実家に寄る回数も激減してる。
特にこの夏は暑すぎるのも影響して、
おれも実家にほとんど顔出せてない‥。
実家のおれの仕事場超快適なのだが、
「休む場所」とゆー感じではないので、
なかなか足が向かない。
庭が荒れ放題で悲しすぎ。
庭の世話したい。
この酷暑では無理だ。
ここで何かしたらおれが体調崩してしまう。
秋を待つしかないな。
この夏は異常すぎる。
レッスン。楽しかった。

シネマポイントで
ウェルナー・ヘルツォーク監督「 アギーレ・神の怒り 」(1972)観た。

おれは日本公開当時に劇場で観て、それ以来。2回目。
フィッツカラルドの頃だね。

大航海時代のスペイン軍の話なのに言語がドイツ語なのは、まあ、ドイツ映画なのだし、仕方なし。
まあ、そんなことはクラウスキンスキーが凄すぎてすぐ気にならなくなる。
主演のクラウス・キンスキーの狂気ありきの作品。
彼が表現する狂気は高貴で美しくて哀しい。

16世紀、エル・ドラド発見を目指すスペイン軍の南米探検隊を描いた作品。
狂気の副将アギーレを演じるのが、キンスキー。
とんでもすごい。
アギーレは実在の人物。
アマゾンの過酷すぎる自然環境と戦いつつ、どこからともなく攻撃してくる先住民や食人族を警戒しながらの進軍。こーゆー撮影をしてると、撮影そのものが映画のストーリーと同じように過酷なドキュメンタリーのようになっていくのは「​ 地獄の黙示録 ​」と同様だ。

アギーレは地獄の黙示録よりもドキュメンタリー的かもしれない。予算規模が小さいアギーレの方がむしろ生々しくドキュメンタリー的だ。
そもそもヘルツォーク監督はドキュメンタリー寄りの人で、
ドキュメンタリー作品が多い。

こーゆー極限的環境の中で精神に徐々に変調を来たし狂気に没入し、自らを「荒ぶる神(怒りの神)」として神格化してゆくアギーレ(地獄の黙示録のカーツ大佐よりも更にアグレッシブに)。
その狂気の中で娘を我が物にしたい(もちろん性的にも。)とゆー欲望も正当化してゆく。

実際クラウス・キンスキーもあまりに過酷な撮影に荒ぶりまくっていたらしい。 そのことについてはヘルツォークのドキュメンタリー作品「キンスキー、我が最愛の敵」でも詳しく語られる。

キンスキー、我が最愛の敵 /クラウス・キンスキー 【字幕のみ】【中古】【洋画】中古DVD
ヘルツォークの現場ではキンスキーはいつも荒ぶりまくって、超絶的トラブルメーカーだったようだが、ヘルツォークはキンスキーを使うのを絶対やめなかったし、キンスキーも出演し続けた。つまり彼らはお互いにとって「最愛の敵」だったわけだ。

実はキンスキー自身にも娘たちに対する性的虐待の傾向があった(しかも小児性愛的な)。
アギーレの娘フローレス役の子がどこからどう見てもキンスキーの娘ナスターシャ・キンスキーを彷彿とさせる容姿なのが凄い。
ヘルツォークが選んだ子だろうが、そーゆー子を選んでしまうヘルツォークの感覚が凄い(キンスキーのそうした性癖は知らなかったと思うが。)

おれはヘルツォーク作品はけっこう観てる方だと思うが、あまり良い観客とは言えない。「 小人の饗宴 」や「 カスパーハウザーの謎 」も一応は観ているが、実を言うとあまり好みとは言えない。同世代のヴェンダースやファスビンダーの映画の方がずーっと好きだ。
でも、ヘルツォーク監督とクラウス・キンスキーのコンビの作品だけは別。
ヘルツォーク作品のキンスキーは別格だし、
キンスキーを演出するときのヘルツォークも別格なのだ。
今回の長野の連続上映で「 ノスフェラトゥ 」と「 ヴォイツェック 」が省かれないことを祈るばかり。
頼む!やってくれ!

そうそう、この作品にはルイ・グエッラが出演してる。
グエッラ氏は「​ エレンディラ ​」の監督。
けっこう好きな作品だ。

午後は休養。今日になって疲れが一気に出てきたかも。

これで休んで、
まあまあになった頃には本番だ^^;

みなさん8/12しらかわホールです。
ぜひぜひご来場下さい。ヴォルフ、ベルク、ストラヴィンスキー。
凄いプログラムです。


夕食​ 塩そば ​など







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018/09/14 01:01:47 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: