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かとう あきら

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2018/10/18
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カテゴリ: 日記


午前、母校の中学。
今日はバザー(母校のとても大きな催し物)で
校内はとても賑やか。
部活指導 ​。
月末の清茂先生コンサートの練習。
今日は管楽器もピアノも入って、
フル編成で。
いやあ、やっぱりものすごい音がするなあ。
異常だ。
子供たちは休憩中もご機嫌で
清茂先生の作品を口ずさんでる。
楽しそうでよかったよかった。
子供たちがご機嫌な分、
おれの消耗が酷い。
昼まで。しんどすぎる。

終了後権堂へ
昼食。
めちゃ腹が減って、ガツガツ喰う。
こすげ亭でカレーライス。

いそいそと長野ロキシーへ。
ルイス・ブニュエル監督「​ ビリディアナ ​」(1961)
おれ、これはスクリーンでは
二回めだと思う。
4kで蘇った映像の美しいこと!
あまりの美しさに酔いしれて観た。
ストーリーの前半は「トリスターナ」に酷似してる。
その上、死んだ妻に似た姪を
死んだ妻の新婚時のウェディングドレスを着せた上で、
犯そうとする
フェルナンド・レイの凄まじい妄執。
ネクロフィリア的に歪んだ愛。
まるでヒッチコックの「めまい」だ。
更に、フェルナンド・レイはハイヒールを自ら履き、
女性用の下着を着てみたりもする。
いやあ、すげえなー。フェチもフルスロットル。
変態が極まってる。唖然。
フェルナンド・レイは例によって
洗練された上品な身振りで
「ど変態な淫獣」を見事に演じてみせる。
圧巻だ。


トリスターナはここに
「身障者」とゆーファクターが加わるが、
ビリディアナの場合は、
「宗教」が加わる。彼女は修道女なのだ。
トリスターナ以上に純潔性が高い。

有名な「最後の晩餐」の構図のパロディは
とにかくすごい。むちゃくちゃだ(笑)
場内からは笑い声多数。
あまりのことに笑うしかない。
健全な反応。
こーゆー冒涜の数々に対して
スペインの教会が激怒したため、
スペインでは長らく上映禁止だった。
ハレルヤを高らかに鳴らしながら
凄まじい宗教的冒涜を
飄々とやってしまうブニュエル。
やばすぎる。



宗教的善意から貧しい人々(乞食とか)を
邸宅に集めて親切に面倒をみるビリディアナ。
そんなビリディアナの聖なる善行を
あざ笑うように、踏みにじるように
ビリディアの留守に勝手に邸宅に侵入して、
乱痴気騒ぎを繰り広げる貧しい人々。
まるでサバト。
鳴り響く敬虔なメサイアのハレルヤコーラス。
その乱痴気の絶頂が
「最後の晩餐」の構図のパロディになってるのだ。
そして帰ってきたビリディアナを
問答無用で押し倒し犯そうとする。
むちゃくちゃだ。
神罰必至(^_^;)
貧乏人の魂はとことん腐っていて、
善意は一切報われず純潔は守られない。
聖なるものは徹底的に踏みにじられる。
とゆー身も蓋もないリアリズムが
圧倒的な美しさで描かれる。
野蛮で、ひたすらリアル。
それでもどこかに「敬虔さ」の気配もあったりする。
ブニュエルって、恐ろしい。

トリスターナの家政婦さん役の女優さんがここにも出演して大活躍。

すごい映画。おすすめ。


夕食
カレイの煮付けなど。 ​​
こーゆー地味メシが美味い。





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