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かとう あきら

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2019/01/05
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カテゴリ: 日記


アマゾンで大島渚監督「儀式」(1971)観る。
おれは初めて。
その前後の「少年」「愛のコリーダ」「愛の亡霊」のようにはのめり込んで観られなかった。劇場で観るときっと違うんだろうな。



大島監督だけにいろいろ難しかったりするけれども...
結局のところ劇中の台詞にもある通り

冠婚葬祭はおもしろいことが起こる

とゆーことに尽きる映画なのではないかなと思う。
難しげな表情の作品だが実はそうでもなく、
けっこう単純な話のように思う。
名家の冠婚葬祭時の回想を軸に進んでゆく作品。
久しぶりに会う親戚、いとこたち....
この機会じゃないと会えない人の多いこと。
冠婚葬祭ならではの非日常的緊張感と高揚感。
この作品で扱われるおうちは地方の大きな名家なので、
血縁関係も極めて複雑。
そうした状況下での美しいおばさんや従姉妹とのちょっとドキドキな出来事...
そんな風に気楽に観た方がいいのだろうな。
「喜劇」に近い?
それでも、さすがにこれはちょい難しい...

時代の設定の関係で敗戦、大陸からの引き揚げ、共産党のことなど、政治的諸々も頻出する。
無礼講で酔って「インターナショナル」を熱唱するおっさんも、当時はいただろうね。組合の仕事なんかしてるおっちゃんなら そうなりがちだ。

地方の名家の息苦しいまでの独裁的家父長制。
その中でもがき苦しむ若者たち。
その家父長制を「国家」や「歴史」の象徴として観るのは当然すぎるし、そこだけで小難しく捉えすぎないほうが良いような気がする(ますます難しくなっちゃう)。

最後の中村敦夫の自死のところは凄い。びびった。

乙羽信子さんがよかった!大島監督の作品の中では珍しい感じの演技と存在感。
作品全体が乙羽信子さんの方向にもう少し向かえば、だいぶ観やすくなったのかもしれないなあ。
小山明子さん例によって異常に美しく、最高。


新婦に逃げられ、新郎だけで行われる婚礼が凄い。居たたまれない雰囲気の悲喜劇。

女性を中心に眉を塗りつぶしてるのが、異様。なんでかな。仮面的な雰囲気が欲しかったのだろうか。

抽象的なセットが美しい。
武満徹さんの音楽が圧倒的。
様式美。

この作品のアートとしての素晴らしさと、普遍的なテーマとの折り合いがうまく自分の中でつけられなくて、おれはちょい辛かった。大島監督のインタビュー読んでからいずれ観直してみたい(イメージフォーラム別冊の)。




年末のNHKラジオでやった神田松之丞さんの「赤穂義士伝・赤垣源蔵徳利の別れ」と神田松鯉先生の「赤穂義士伝・ 大石東下り」を聞く。松鯉先生の「大石東下り」はネットで既に聞いてたので、初めて聞くのは「徳利の別れ」。めっちゃシブい。

夕食、麻婆豆腐。





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Last updated  2019/05/29 10:20:59 AM


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