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かとう あきら

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2019/03/01
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カテゴリ: 日記

午前、じびか。
空いててすぐ終わった。
右の鼻の方が調子悪い。
じびかきらい(;o;)


原一男監督「​ 全身小説家 ​」(1994)観た。
小説家、井上光晴氏の晩年に密着したドキュメンタリー。
おれは井上光晴氏の小説を全く読んだことがない。
それでもめっちゃおもしろかった。
ものすごい力のこもった作品で、一気に観た。
原監督すげえ。


全身小説家 [ 井上光晴 ]

井上光晴氏、人間的に非常に興味深い人物。
自分の過去をどんどん創作して作り変えてゆく。虚実が複雑に入り混じる。
原監督はその虚の部分(嘘)を徹底的に暴き出しながら、
その、虚の部分はドラマ(フィクション)として、美しく映像化する。
ドキュメンタリーの中にドラマを入れ込むのは「​禅と骨​」も同じだったが、原監督のドラマ部分の方がより詩的だ(美術監督がなんと木村威夫さん!)。
当然、ドキュメンタリーってのは映像にした以上それは100%ノンフィクションなのかとゆー命題に必ずぶち当たる。
井上氏のような虚実の入り混じった複雑な人のドキュメンタリーは、尚更そうならざるを得ない。何しろ「全身小説家」なのだから。非常にスリリングで興奮した。
ドキュメンタリーの根幹に触れる作品。
そういえば寺山修司氏もそーゆー感じだった。自分の過去をどんどん改竄してゆく。起きなかったことも真実.....
井上光晴氏の取り巻きの生徒さんたちが、おもろい。おばちゃんたちがみんな井上氏に惚れてるのが良い。こうやって原監督の映像で見るから井上氏のなんとなく胡散臭い感じも伝わるけれど、実際に会ったらものすごく魅力的な人物なのだろうなあと思う。そうじゃなければ瀬戸内寂聴さんと恋愛関係になったりしないだろう。
でもさすがの井上氏も「死」を前にすると、違う。
「癌」を虚構にすることはできない。蝕まれてゆく感覚はホンモノだし、癌にやられた肝臓もホンモノだ
(この作品は手術の場面も肝臓もちゃんと撮る)
埴谷雄高氏や瀬戸内寂聴さんも出てくる。
錚々たるメンツ
原監督すごいー。残酷で執拗。
長尺だが、全く飽きない。一気に観た。



夕食、豆もやしチヂミ、韓国風煮物、シシャモフライ





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Last updated  2019/07/10 04:41:31 PM


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