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かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

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2024/06/22

三上智恵監督「戦雲（いくさふむ）」（2024）
考えさせる作品。すごい。
沖縄の基地問題は米軍メインで語られてきたが（vs米軍）、ここんとこの「台湾有事」でついに自衛隊・日本政府が前面に出てきた。事態はもうここまでになってるんだなあ。これは明らかに戦争へ一歩踏み出してる。怖いことだ。でも、こーゆー現実を現地の人たち以外はほとんど知らない。沖縄以外だと報道もそんなに熱心にしてるようには見えない。意識的に知ろうとしてる人だけしか知らないだろう。

もちろん自衛隊の背後にはアメリカの存在はあるのだけれど、ここまでハッキリと自衛隊が前に出てくるとは…。やっぱりこれは明確に「日本国の意思」として戦争に向かっているのだと言っていいと思う。でも法的な整備もちゃんとなされないまま、国民の意思もバラバラなまま、なし崩し的に戦争に向かってる現状。。。。もちろん地政学的に危険であることはわかるし、やばい雰囲気がリアルに高まっていることもわかる。日本だけではなく、世界的にそーゆー方向に進んでるということだろうな。
このままだと第三次大戦とゆー人もいるが、おれは今の世界は事実上第三次大戦に入ってると思ってる。
ただほとんどの日本国民がこの沖縄の状態を知らないまま、ある日突然沖縄で戦争が始まるのは嫌だなと思うのだ。
もちろん戦争は突然始まるのだけれど…
今の沖縄のリアルはもっと知られるべきだ。
だからこの作品、多くの人に観て欲しいと願う。
観てよかった。

沖縄だけでなく、
この作品では与那国のことも語られる。
そりゃそうだよな。
最前線だもん。

おれは前提として東盛あいか監督のばちらぬんを観ていたのでよかった（ばちらぬん、好きな作品だ✨）。あれを観てたので、すごく生々しく感じることができたと思う。

そうそう、東盛監督の与那国ラップ最高だよね。

この作品は基地のことばかりでなく、他のことも丁寧に描いているのが良かった。
お祭りで現地の人と一緒に船を漕ぐ自衛隊員さん。
そう、自衛隊の人たちだって同じ人間で我々の大切な同胞なのだよな。。。そして、彼らも彼らなりにめっちゃ誠実に沖縄のことを思っているのだとゆーこと。たぶん、日本政府よりずっと切実に生々しく…。

しつこいようだけど、
何よりも良くないのが我々が
「知らなすぎる」とゆーこと。知らないのに思いを寄せることなどできない、
考えることもできない。

まず、知ること。

昼メシ
持参したタッパー弁当
おいしいよ。