森の猫

April 3, 2006
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通称「浜言葉」と言われるものです。
南部弁の中でも、最も汚い言葉と言われています。
山の方とか、地域によって、また違う言葉はあると思います。
でも、私は「南部弁」に関しては、「浜言葉」しか知らない。
八戸に住んでいた頃、会得しました。
「営業」・・・
と言っても、生命保険のセールスをやっていた頃に。

会社勤めのお方々なら、ご存知でしょうか。


支部から、新しく与えられた会社に行くのは、緊張する。
居場所がないから。
でも、「どの会社にも話しやすい人」っているもので
初対面でも、和やかに、世間話などしてくれるから
気を紛らわせることができる。
ともすれば「この人なら、保険にはいってくれるかも?」
と思ってしまう。

でも先輩は言う。
「話しやすい人は、他のセールスの人たちにとっても、
話しやすい人だからいちいち、入っていたらキリがない。
むしろ、頑固な人が狙い目よ。」


話かけにくい。
で、バリバリ南部弁で
(本人はそういうつもりじゃないかもしれないけど)
怒っているように、聞こえる。
今思えば、「騙されてなるものか!」という気持ちで


でも、私は、何を言われても、翌日はにっこりスマイル
「こんにちは。」
そんなふうに、根気よく通ううちに、からかわれながらも、
かわいがってもらえるようになった。
私の居場所ができてきた。

そして、あるお方が保険に入ってくれた。
その時は知らなくて、失礼極まりないことをしてしまったけど
実は、下請けの会社の社長さんで、人徳のある方だ。
あの方が入ったのならばと、次々に成果をあげることができて
私は、人数を集めることによって
お給料から、保険料を引き落としできる「団体制度」を確立した。

会社側も保険のしっかりした会社にしたい
という希望があったのか、
この「団体制度の確立」に協力してくれた。

他社のセールスを圧倒し、従業員たちに
「いまや、飛ぶ鳥を落とす勢いだね」
と言われた。

と言っても、私のお給料に直接反映されるわけでもなく
ただ、表彰されるだけ。

むなしいなあ~。お給料が増えないからじゃない。
なんかね、騙してるような気分になるんだ。

プライベートでも、
いい人じゃなきゃいけない気がしてくるんだ。
この人に親切にしておけば、いつか、保険に入ってくれるかな?
なんて。

でも、私いい人じゃないもん。

だから辞めた。
今まで入ってくれた人達に悪いと思った。
でも、支部長は、こう言ってくれた。
「お客さんの満期まで続けるセールスはいないわ」

私の担当会社は、先輩が受け継いだ。
いい思いしてるらしい。

でもいいんだ。そんなこと。

私は、気の荒い浜言葉を話す人々を好きになれたから。
そしたら、八戸を好きになれた。

それまで、嫌いだったんだよね。八戸。
人口は、県庁のある青森市に次ぐ都市で
商業と工業と水産業の発展した街。

それを鼻にかけて、他の市町村をバカにしている。
自分たちだって、田舎者のクセに。

そう思っていたけど、湊(海岸沿いの街一帯の通称)を
好きになって、この八戸が私のふるさとになった。

私は時々、港へ行く。
夜、漁船の明かり、住宅地の明かり
工場のビルの明かり、街の明かりが
とても、キレイ。

八戸に住んで、言葉なまったねえって言われる。
うん。

でも、これは「威嚇」なの。
私はなぜか、おやじに人気がある。
そして、私をからかうもんだから、私は南部弁を思いっきり使う。

「だあ、へば、そったらこど、あんだか。」

(誰がそんな申し付け、承りましょうか)







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Last updated  April 3, 2006 04:37:24 PM
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