ruka126053のブログ

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第8章―姉弟の絆、情熱と正義と


繰り返すが、これは現代における問題の定義の話ではない。今、デジタルワールド、現実社会は新たな脅威にさらされている。
機械型デジモンもいた。だがあくまでデジモンである。
知らない人から見れば、ゼロは美少年というたぐいに見える。
「・・・・太一」
昨夜、光とともに外国人の小学生を連れてきたからまあ、母さんも父さんも俺に戸惑いの表情を見せた。
「確認だが、それは光の友達か」
「怪我してるわね」
母が疑いの目で俺を見てくる。止めて、違うから。
「・・・・突然すまない、私はレイ・ヒューリングである、八神光と私の祖国と日本でメールを交わし、友好関係を築き、私の母方のものが日本に行くことになり、私も日本に勉学のため訪れ、光のブラザーである太一と遊ぶ約束し、途中で事故に会ったのだ」
「日本語がうまいわね」
「その解釈は適切である、私のルーツは日本に近いものである、無礼を承知で提案したい、私の家の問題が落ち着くまで三日ほど、光の傍に置いてもらえないだろうか、光と太一以外に知り合いがいない」
「え、でも」
「日本に着てばかりで、八神太一のようなお兄さんしか頼れるものがいない」
「・・・・」
おい、騙されんな。

「勇気の紋章、八神太一、帰還した」
「えっ、あ・・・」
「午後9時半、今日は水曜日、高校でのデータ収集が八神太一のおもな任務、なぜここに待機している」
「・・・・あのさ、居候だし、少し普通にしゃべらない」
後ろから空のきつい視線を感じた。だよね、怒るよね。
「不必要、八神とその夫人は通常に動いている、午後9時45分から八神光のシステムを治す行動を開始する、友情の紋章、愛情の紋章は八神太一の不必要なロードに付き合う必要性皆無、最重要任務の高校生活にリターンするのが有益である」

アイニモンはくすくすと笑う。独特の形の帽子と黒い法衣のような衣装。元テイマーの優等生は松明を右手に左手に分厚い本を持つ逆立った髪の猫型デジモンに、消え去った記憶を思い出す。

苛められていた原因は分からない。だが、いじめっ子よりもショックだったのは、那岐を何より撃ちつけたのは昨日まで友達だったクラスメイトだった。母親のあることないことを、秘密にしていたことを次の日、皆の前で笑い物にされたことだ。
世界はいきなり終わるのだと思った。
あこがれていた女の子も、視線を避ける。
そんな時だった。
デジタルワールドへの入り口が開いたのは。


・・・僕は変わるんだ。

パートナーデジモンとともに。
姉に見せられた選ばれし子供の活躍。自分も誰かが救えれば、ヒーローになれば、自分を認めることができる。許してあげることができる。

十三月の月のメンバーに身を落としたセが低めの赤いツインテールの少女のたくらみによって、美登里の部隊の一人、鏡キョウヤはお台場小学校で何度も練習試合した神山タクトというエースを思い出した。
どんな絶望的な時もあいつはあきらめなかった。自分の挑戦に何度も飽きずに立ち向かってきた。
「全てはリリスモン様のもとに膝まづくのです」
現実世界にこれ以上、悪いデジモン軍団を向かわせない。今日や派隣にいるパートナーデジモン、イエローイッカクモンと共に、仲間の窮地に向かうため、複数と一という無謀な戦闘に赴く。

【ハープーンツェルブバルカン・・・・!!】

イエローイッカクモンの必殺技が天才を育成する機関出身の少女、エルヴィーラに繰り出される。尊大な少女は自分の勝利を疑っていなかった。
「愚か者ね」
いたずらめいた甘い声色。京都は背筋を冷たくする。その子供らしい声には少しも優しさがなかったからだ。

「オ―レ」
「オ―レ」
その格好は情熱の国、スペインの伝統的な衣裳に身を包んだサラと響古に男子たちは魅せられる。
「どう、似合う?」
「サラ、お前、動きが鈍くね」


「貴方を探しているあの人の居場所を教えましょうか?」
「え・・・」
少年にも少女にも見える金髪の短パンの少年が口元に手を当てて、驚いたように見上げる故を見透かすように笑う。
「お前・・・」
疑いと突然の情報に故は戸惑う。


倒れているダークフェありモンの扇情的な、炎のようなデザインの衣装に男子達は戸惑っている。
「これだから、男子は・・・」
「まあ、いくつになっても殿方は美人に弱いものですわっ」
あはっと響古は笑う。



                2
「ですが第三世代は、あなたの」
「それ以上言ったら、怒るわよ」
私が大事なのはデスウォーグレイモンだけ。デジタルワールドの平和だけ。
美登里はぎゅっと手を握った。


「武之内空、なぜ君はそんなに抵抗するんだい」
「・・・・私の後輩を、サボテンモン達を解放しなさい」
「ピヨモンも同じことを言っていたな」
イギリス人、伯爵の貴族の生まれだというセイバーズの第5部隊隊長と副隊長のヴィンセントは不思議そうに空をみる。


「かかったわね、サラ・橘・フリューゲル!!」
「誰だ?」
宗一郎は顔をあげる。
「馬鹿知らないのか!!今注目の小学生アイドルグループアイシーのリリカちゃんだぞ!!」
「全てのCDが発売と同時に完売、握手会も二時間待ちが当たり前の!!」
「宗一郎、顔が近い!」




                    3
「スバルのこと、弟のことお前嫌いなのか?」
「宗一郎、おい!」
あわててタクトが止める。
「え・・いや」
ぎくりとした表情になる。
「嫌いじゃない、嫌いではないんだ、双子だし、離婚して別の家に暮らしてるとはいえ、弟だし」
「じゃあなんでそっけないんだよ」
「この前のことで問題はそんなに重要ではなくなったんだけど、・・・君達はスバルのブラコンを受けていないから」
「どういうことだ?」
「・・・・あいつ、俺にちょっと、うまく言えないんだけど、依存しているというか、うちの母さん、きつい人で俺、事情もちだったから母さんと離れていて、それでスバルのやつ、母さんの愛を一身に受けていて、うん、まあ性格悪いけど根はいい奴なんだ」
「ただ・・」
「兄である俺にすごい束縛というか、執着していて・・・まあ、愛情が深すぎて・・・正直、離れていたいというか」



                   4
「やめなよ、大神さん」
「うるせえ」
「俺は借りを返すんだよ、石神を・・・」
「あいつを助けなきゃ」


「・・・だせえよな」
「俺に力をくれ」
「力さえあれば」
「テイマモン・・・!!」
故はテイマモンを抱きしめる。



                    5
「お姉ちゃん・・・」
那岐は追いかけた先に厳しい表情の美登里がいた。
「那岐」
「帰りなさい、那岐、冒険ごっこは楽しんだでしょう」
「違う、僕は神殿エリアのデジモンを助けるために!」


ミケモン進化~




                   6
「かわいそう・・・」
操られたデジモンに那岐は手を伸ばし涙を浮かべる。
どんなことがあっても仲間を助けたい。
「許せない・・・」
今こそ、力を―」


「レミモン、僕に力を!!」

サラは驚いたように、究極型デジモン悪魔デジモン、エンシェントサタンモンの二段階の攻撃を見る。
これは戦闘じゃない。一方的な殺戮だ。
「やめて、やめてぇぇ」
思わず目を覆い、サラは叫んでいた。


結局、これを通して見られるのは自分自身だった
「ファースト」
ザァァァ。
「すまないね、タクト」
「これでお開きのようだ」

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