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早朝と言うべきか、まだ夜中と言うべきか、今日の午前4時前のことだった。
猫が、低い声で鳴くので目が覚めた。
『外に出たい!』と、言っているのだ。
ベッドから起き上がり、スタンドの明かりの中、廊下に出て硝子戸を開けて、猫を外に出してやった。
硝子戸の鍵を掛け、自分の部屋に帰ろうとして体の向きを変えた瞬間、足が滑って転けてしまった。
幸い、従兄が柱に取り付けてくれていた『握り棒』に掴まっていたので、ゆっくりと転けた。
立ち上がろうとして踵で踏ん張ろうとするが、滑って役に立たなかった。
昨シーズンに軽い凍傷に罹って以来、踵の神経が鈍くなっている。
特に右足の踵の神経は死んでいるようで、裸足のときでも踵に靴底のようなものがくっ付いているような感じがする。
したがって、普通に歩く時にも物凄い違和感があり、足がスムースに踏み出せない。
その場で立ち上がるのを諦めて、這って座敷の座卓まで行き、それに掴まって漸く立ち上がることができた。
加齢と共に体が衰えるのは当然だが、私の場合は、この5、6年で、左目が見えなくなるは、あれだけ走ったり歩いたりできていた足が自由に動かせなくなるはで、これまで以上の障害を負ってしまい、戸惑うばかりで、まだ心の整理ができていないというのが実情である。