あなただけにしかあなたの花は咲かせられない

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フリージアH

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2005.09.14
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カテゴリ: 生き方
ドストエフスキーの小説「罪と罰」の中で「ふみ越える」という言葉がしばしば、それも
極めて重要な個所で使われています。

最近以前から読みたいと思っていた「罪と罰」をやっと読み終えました。

以下、少しだけ感想を書いてみます。

「罪と罰」の主人公ラスコリーニコフは、金貸しの老婆を殺害します。
犯行後、証拠を隠すために奔走する一方、高熱を出し悪夢にうなされたり、周りの人に
奇異に映る言動を繰り返します。

やがて彼は家族をささえるためにやむをえず売春婦をしているソーニャという娘に出会う。

彼は、ソーニャーに老婆を殺害したのは自分だと言う事を告白します。



~以下引用
「ぼくが、あのとき、一刻も早く知りたいと思ったのは、自分がみなと同じようにしらみ
なのか、それとも人間なのか、ということだった。僕は ふみ越える ことができるの
か、それともできないのか!」
~ここまで


逡巡の末、彼は自ら警察に向かいます。

ソーニャーは彼が本当に ふみ越えられる かどうか心配でずっとその後を気づかれないよう
に尾行しました。

それで、彼は告白しようとしたのだが、告白できずに帰ろうとした所、死人のように真っ


~以下引用

彼は、その前に立ち止まった。

何か痛ましい苦痛にあふれたもの、何か必死なものが、彼女の顔にあらわれた。

彼女の口もとに、形にならない、途方にくれたような微笑がうかんだ。

彼はしばらくその場につっ立っていたが、やがて苦笑をもらし、後ろを向いて、ふたたび


~ここまで

この部分は、ずっと読んでいてここの箇所にくるととても印象深いシーンのひとつでした。

それで、ソーニャも彼と共にふみ越えて行きます。

ここでのふみ越えるとは、共に罪を背負うという意味です。

ラスコリーニコフは、彼女にこう言います。

「君もふみ越えた・・・ふみ越えることができたじゃないか」

そして、彼への判決は8年間のシベリア徒刑だあったが、ソーニャはその地に赴き、彼を
ずっと見守り続けます。

シベリアでの1年が過ぎようとしていたある日、それまで心を閉ざしていたラスコリーニコ
フは、突然ソーニャの足元に身を投げ出し、彼女の膝を抱きしめながら泣き出します。

そこで、ソーニャはラスコリーニコフが自分を限りなく愛している事を知ります。

こうして、ソーニャの愛によって救済され、復活した殺人者の物語は終わります。

ドストエフスキーはこのように書いています。

「彼らを復活させたのは愛である」 と。

愛こそが生命の源泉にほかならない と。


ラスコリーニコフは、確かに罪を犯しました。

でも、そこに受け止めてくれるソーニャがいなかったら獄中で自殺
していたかもしれません。

ラスコリーニコフがふみ越えられたのは、ソーニャの愛があったから
こそです。

でも、何事をするにも、ここが基本だと思います。

すべての事は、形は違ったとしても、本質は愛を伝えていくことなんだと思います。

そこに愛が込められているから感動が伝わるのだと思うからです。

その源泉は、パートナーにありですね。

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Last updated  2005.09.14 23:32:00
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るんわい @ ありがとうございます♪ 私も薄々二極化のスピードがどんどん、そ…
もっそもりやま @ (  ̄ω ̄)ゞ<ももっ おじゃましまーす。 おもしろくて初めか…
ももくりさんねん@ Re:プラスの波動といつも一緒に。 はじめまして。 ももちんさん経由で来まし…
sawaki657u @ あぁ 興味深々です。 聞きたいです・・・  …
フリージアH @ Re:紹介してもいいですか?(07/03) Ayukiさん >15日の講演会、私のブログで…

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