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フリージアH

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2005.10.01

競争をしない個性を持つ

(3)

テーマ：ビジネス・起業に関すること。(20042)

カテゴリ：マーケティング

競争の世界に足を踏み入れると、いずれは価格競争になることが予測できます。

しかし、単価が下がるホテル業界で逆に価格を上げることで付加価値を付けることで売り上
げをあげている北海道の鶴雅というホテルがあります。

今日は、その大西社長の講演を聞く機会がありました。

この鶴雅の経営方針は、家業経営に徹するということだそうです。

家業経営とは、どういうことかというと、家族経営のような旅館みたいな暖かさを持って顧客
に接するというものです。

リッツカールトンのおもてなしの心とも共通するものがあります。

それは、オーディオ好きが高じて何気ないような所に700万もするスピーカーが置かれてあっ
たり、郷土の彫刻家の芸術作品がまるで美術館みたいに並べられてあります。

また、地域に根ざし地域とともに成長するという事を目指しているそうです。

それで、自分のホテルの海に面している部分がコンクリートで覆われていて景観や環境にも
悪いので役場に自然が残るような形に復元して欲しいと要請しました。

しかし、予算の関係で却下されます。

それなら自分でやるからという事で、役場に許可を貰い自費で海岸に面する道路に岩や植物
を植えて自然な景観に仕上げたそうです。

普通は、自分の会社の経営だけでも大変なのに、自分の会社とは直接は関係のない部分にお
金をだせるという事にいい意味での発見や学びがありました。

そして、一番共感できたのが、 競争をしない個性を持つ

それを実行する為に鶴雅では、毎年売り上げの1割を個性化に向けた設備投資に回しているそ
うです。

いいお金の循環ができていると思いました。

これは、歯科業界でも共通することです。

というのは、私も流行っている歯医者とあまり流行ってない歯医者と両方見ているから分かる
考え方 にあると思うからです。

経営とかいう部分が外だとしたら、考え方は内だとします。

ここで、外に答えを求めてもダメだということは何となく分かるのではないでしょうか？

それでは、内かというと、そうでもないと思います。

いい線まではいっていると思いますが。

その他にこういう部分があってこそ、内と外の力が発揮できるというものを以下の文から感
じてみてください。

～以下、藤本正宏氏の著書より引用～

化粧品を売っている女性が、特別養護老人ホームに行って、
おばあちゃんにメークをしてあげました。

すると、ボケかけていたおばあちゃんが元気になった。

そのとき彼女は気づいたそうです。

「そうか私は化粧品を売っているわけじゃないんだ」

そういうことです。

子供写真館の店長が、ちょっと障害のあるお子さんの七五三の写真を、
すごく可愛く撮ってあげました。

その写真を見た両親が、涙を流してとっても喜んだ。

そのとき彼女は気づいたそうです。

「子供の写真をきれいに撮って、その写真を売っているわけじゃないんだ」

そういうことです。

パソコン教室を経営している社長が、生徒さんから手紙をもらいました。
そこには感謝の言葉が書いてあったのです。

「本当にありがとうございます。パソコンも覚えましたが、素晴らしい
仲間ができました。みなさんと知り合えて、本当にしあわせです。」

そのとき彼女は気づいたそうです。

「私はパソコン教室を経営しているわけではないんだ」
そういうことです。

そして、そういうことに気づいた人たち。

自分は、モノを売っているんじゃなくて、ちがうものを売っているんだということに気づい
た人はみな、圧倒的にビジネスに 「ちがい」 が出てくる。

同じ事をやっていても、結果がちがってくるのです。

～引用ここまで～

この「違い」って何だと思いますか?

ここが分かると内と外の力がもっと発揮されます。

その「違い」とは何か？

考えて見てください。

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