Dec 11, 2005
カテゴリ： 本
嫌われ松子の一生（上）
久しぶりに本屋さんの文庫本コーナーに行ったら、この本の帯の中谷美紀さんの言葉に惹かれた。
「松子を演じるために、今まで仕事をして来たのかも知れません。」
（ネットで拾ったので、帯の言葉そのままではないかもです。）
読みやすい本で、読み出すと最後まで一気という感じ。
最近、文庫で、事件の実話ばかりを集めた本を読んでいたので、まあこういう人もいるかもしれないとは思った。
確かに自分の親族にいたら、「嫌われ」ちゃうだろうなあ。
「優等生→中学の先生→トルコ嬢→殺人犯→惨殺」と書けば、昼メロ以上に波乱万丈ではある。
最後の方で、今までの自分の転落のきっかけとなった人たちに恨み言を並べるところがあるのだが、結局は自分で選んだ人生なのではないか。
そう思うこと自体が不幸だと思う。
それに、いろんな人たちに翻弄されて、流れ流れてというような一生の物語には、あまり魅力を感じない。
映像化されたら、結構楽しめるかもしれないとは思うが。
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