2006年06月12日
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新宿の紀伊國屋書店4階のギャラリーで「オークヴィレッジの家具展」が開催されているので行ってきた。
オークヴィレッジには大学の後輩がいる。
先日、ある方からそのことを聞き、連絡先も教えてくださったので電話をしてみると、近々紀伊國屋書店で展示即売会があるので、その時は東京に来て展示場にいるという。
それで訪ねていった次第だ。

それほど広くはない会場に、それでもダイニングセットや食器棚、文机などが展示されていた。
文机には通常の木目とは違う細かく波打ったような、しわのような模様がある。
これは「縮み杢」といって厳しい自然環境で成育した樹によく見られ、漆を塗るとはっきりと現れるそうだ。
2000本に1本の割合でしかないという最高級の素材、バーズアイメープルも「鳥目杢」と呼ばれる杢の一種だ。

模様の出方がとても美しいが、強度的にはどうなのだろう、と思って訊いてみた。

バット製造工場では、使えない部材として廃棄、焼却していたのを、提携してまわしてもらうことになったそうだ。

バットとしては不良な素材が、家具としては逆に価値あるものとなる。
場面や用途に応じてどのようにでも生かされるのが、木を始めとする自然素材の持つよさだろう。
これが工業製品なら、不良品はどこまでいっても不良品でしかない可能性が極めて高いが。

会場では大きな画面で、オークヴィレッジのDVDの映像がずっと流されていた。
吉島家住宅も解説と共に内部が紹介されていた。
DVDでも言っているが、アメリカの現代建築の巨匠チャールズ・ムーアは飛騨を訪れた時に、吉島家を「世界を半周しても見に来る価値がある」と絶賛した。
「人間の手で造られたものの中では最高傑作」とまで言ったとも聞く。

日本人はもっと先人の美意識を、それを手技によって創出した職人の仕事を、尊重して敬意を払ってもよいのではないだろうか。





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最終更新日  2006年06月21日 03時10分09秒
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