なんでもいいから書いてくれって言われてよぉ。
そうか?じゃ……なんか……書くか?
オレの名前はダチ、
みんな、オレのことをそう呼んでいる。
オレも、それ、気に入ってるし。オレの相棒はアニキだ。
ユウナ一筋の、ちょっと、お調子者だ。
オレ達は、スフィアハンターをしている。
世の中のお宝スフィアをゴッソリ頂いて、高値で売りさばいてやろうと思ってるってのは
実はユリパの三人には内緒なんだがな…。
ヒョンなことから、マドンナだったユウナが、
オレ達のカモメ団に入ったときは
そりゃ~~、アニキの有頂天ぶりったらなかったぜ。
見てるこっちが恥ずかしくなるぐらいだった。
イヤ…あいつ、ほんと一生懸命、スピラ語、習ってたしなぁ……。
これで、ユウナと、話すんだ、って。
あんまり、ウマが合わないといってたリンのところに行っては、
ほんと、スピラ語を話せるようになろうと、すっげぇ努力してたよ。
ついでにオレも、そんなアニキに教えてもらって
おかげ様で話せるようになったんだがな。
オレは……別に
スピラ語を話せないと困るってことはなかったし……。
アニキにいうとぶん殴られそうだから話してないけど、
なんてったって、オレの心のマドンナは、
実はリュックだからな。
いや、あいつのことだし、意外に大笑いするか?
うーん……
まぁ、このことは、もう少しオレの胸の奥にそっと閉まっておこう。
アニキは違う意味でギップルを敵視しているが、
オレにとっちゃ奴ぁ~~~、天敵だ。
ほんというと、ジョゼからのSOSが入ったときは、無線電波をぶっ壊して
「なにもなかった」ことにしようとしてたなんて
誰も知らないことだがな……。
ギップル……くっそぉ……。
ギップルめ………………。
リュックは、オレにとっても始めは、かわいい妹みたいなもんだったさ。
なんてったって、オレとアニキは、ほんとにガキの頃からの親友だしな。
リュックがまだ、おにぃちゃ~~~ん、って舌っ足らずな言い方で
オレらの後ろを追っかけてた日だって、昔にはあったんだ。
だから、オレ達3人はいつも一緒だった。
小さい頃のリュックは、そりゃ~~、かわいかったぜ!
しかし……そんなオレ達の間に、アイツは入ってきやがったんだ!
ホームがあった頃はな、中も広いし、居住区も沢山分かれてたから、
オレ達は学校に行くまで、他所の居住区の子供と接することはなかった。
最初にオレとアニキが小学校に入り…
気がつくと、アイツがいたんだ。
アイツは、小学校の頃から、メチャクチャ、目立ってやがった。
ガキの頃からあの眼帯はしてたな、畜生、
あの眼帯がいい┴、と、よく女どもが抜かしてたっけ。
アニキが対抗して、オレらもなんか、
トレードマークになるのをしよう!って言い出して、
オレはグラサン、
アニキはガキのくせにいきなり胸元に刺青いれやがった。
あのときのシドさん…めちゃくちゃ、怖かったなぁ……
オレは…グラサンとりゃ~すむことだし、
学校に行く時ぐらい、外しやがれ!の一喝ですんだけど……
アニキは……
一ヶ月ぐらい、そのあと、学校に来なかったしな……
なんでも噂では、毎日シドさんが「落としてやる!!!」って、
アニキの胸をゴシゴシ乾布摩擦してたらしい。
いや……いくらなんでも、そりゃ無理だろう
アニキがいない、その、一ヶ月のときかなぁ。
オレが、リュックを意識しだしたのは。
いつも3人で登下校してたのに、
アニキがシドさんにとっ捕まっちまったもんで、
オレはしばらくリュックと二人になったんだ。
あれはあれで……オレの、いい思い出だぜ…。
しかし…
それは共に、オレの、苦い思い出にもつながるんだよな……
アニキがいないことをいいことに、オレは段々、
勝手に盛り上がってきた。
いつものように、校門でオレはリュックを待っていたんだ。
ちょうど土曜日だし、今日は二人でどっか遊びに行かないか……。
前日の夜に、何回も何回も練習してたオレに、
無邪気に駆け寄ってきたリュックがこう言ったんだ。
リュック
:えへ、ダチィ~~!
あたし、今度から、ギップルと登下校するよぉ~!
なに?!と、顔を上げると、リュックの後ろには、
アイツがニヤニヤ笑いながら立ってやがったんだ。
ギップル
:すんません、ダチさん。
オレ、ちゃんと毎日、送り届けますから。
当たり前だってんだ!リュックは荷物じゃないぞ!!
取り扱い注意しろってんだ!!!!
でもアイツは…シドさんのお気に入りでもあったしな……。
ガキの頃から、ほんと、機械に関して天性に閃くものをもってやがった。
アニキがよく、
アイツに勝てるのはブリッツぐらいだって、ゴチてたけど…。
シンラも、ギップルみたいになるんだろうか……。
いや……それはないし……。
それからだな…オレが、リュックを後ろから見るようになったのは。
リュックは、それからドンドン、オレ達から自立していった。
アニキは…まぁ、妹のことだし、
あんまり、気にかけちゃいないようだったが…。
オレにはそれから、学園生活ってのは随分、暗いもんになっちまったな。
こんなオレでも、そら、恋愛体験はもちろん、あるさ。
でもな…相手の女に、いつも、見透かれてしまうんだ、
あなたは私のことを見てないわ、ってな…。
フッ…リュック……オレは操縦席にいてても、
いつもお前のことを、いつまでも、見てるぜ……。
★チャンチャン★ ~2003/04/16(水) ノア作~
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