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農業ほど収穫を自然に左右されるものはない。
農民は作物の豊作を願って、神様にお供えをあげ祈願する。
収穫が終わると、感謝の意を込めて神にお礼をする。
この繰り返しが、神々の島バリ島の日常行事になっている。
タバナンでは今期のとうもろこしはとても不作だった。
天候が悪かったせいではない。
ねずみの発生で、とうもろこしの身をねずみに食べられたのが原因のようだ。
それが証拠に、丸々と太ったメタボ野ねずみを目にすることがある。
ねずみは駆除しないの?と、バリ人に質問すると、
ウパチャラ(お祭り)でねずみを鎮める、こんな答えが返ってきた。
殺生をしないバリ人らしい答えである。
お祭りをして神様にお願いして、次回はねずみの被害にあわないように祈願するのだ。
神様も大変だ。
大量発生したねずみをどう処分するのか?
食物連鎖といっても、ねずみを襲う動物はバリにはいない。
反対にジャワ島では、
村がねずみを捕らえてきた人に賞金を出す。
村人が一致協力してねずみを駆除するわけだ。
宗教の違いがこんなところにも大きく反映される。
ジャパンヴィッレジに寝泊りしてヴィラの工事をしていた職人が、
ある晩にねずみを捕まえた。
彼らはジャワ島からやってきている出稼ぎ組みだ。
冗談に『食べるの?』って聞くと、
すかさず『2万ルピア』と笑いながら答えが返ってきた。
ねずみ=お金
やっぱりジャワではねずみに懸賞金がかかっているというのは本当のようだ。

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